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本が好きっ! ブックナビゲーター矢島雅弘のインタビューラジオ

『矢島雅弘の「本が好きっ!」』は、ブックナビゲーター矢島雅弘が、話題の本の著者をゲストに招いてお送りするインタビュー番組です。本についてはもちろん、ゲスト著者の人となりや、成功体験、考え方、ビジネスのちょっとした気づきやなどを、矢島が自身の持ち味である軽妙な対談形式でお聞きし、リスナーの皆さまに「軽くて楽しい」けれども「知的」な時間をお届けします。

ゲスト: 投資家 大城 太さん

『世界最強! 華僑のお金術 お金を増やす「使い方」の極意』

大城太さんと矢島雅弘ツーショット写真

ゲリラ戦から成り上がってきた華僑

矢島: 外資系保険会社や歯科用医療機器メーカーの勤務を経て独立され、現在は6社の代表を勤められている大城さんですが、その成功の鍵である「華僑流」というのはどこで学ばれたんでしょうか?

大城: 大阪に華僑のボスがおりまして、その方に「1年後に独立するので修業させてください!」と頼み、弟子入りしました。

矢島: なるほど。もともとサラリーマンをされている頃から華僑のノウハウを知りたいっていう思いがあったんですか?

大城: そうですね。華僑一本釣りでした(笑)

矢島: 方向性は既にご自身で決められていたんですね!独立される方って、まずはメンターを当たっていくものだと思っていたので盲点でした……。その華僑に対して当時はどのようなイメージを?

大城: 世界のお金持ちと言えばユダヤや華僑が有名ですよね。その2つを比べた時、ユダヤはもとからのエリート、華僑はゲリラ戦で成り上がって行くイメージがありまして、非エリートで、髪が黒く、眼も青くない私がお金持ちになるためには、華僑しかないなみたいな(笑)そういう単純な考えでした。

矢島: 華僑とユダヤ、どちらかといえば華僑の方が親近感湧くし、お金持ちになれるはずだとお考えになったわけですね。30歳前後の大城さんお若い(笑)

大城太さん写真

「副業」と「複業」?日本人と華僑の発想の違いとは

矢島: では実際に華僑のコミュニティの中にいる大城さんにお聞きしたいのですが、一般的な日本人が持つ華僑のイメージで、これは違うよ!というものはありますか?

大城: 華僑はもともと家がお金持ちで、そういう恵まれた層がビジネスをしているというイメージを多くの方がお持ちなんですが、私が出会った華僑たちは皆、成り上がってきた人ばかりなんですよ。実家が裕福な仲間はいますけど、その人も親からの援助は受けずにアルバイトをしながら自分の力で成長してきています。

矢島: 本書にも例がありましたが、若い華僑の方が飲食店の皿洗いやコンビニなどのアルバイトをしながら、自分で事業を立ち上げたり、いきなりワンルームマンションを買って家賃収入を得たりするというケースがごく普通にあるんですね!

大城: そうですね。仕事の感覚が日本人とはちょっと違います。

矢島: 1つの仕事に夢中になったり、手に職をつけるという考えの日本人に対し、華僑の方は「複数」の仕事を手掛けるんですね。

大城: 華僑は個人個人が「総合商社」というイメージを持っていただければ分かりやすいかと思います。日本ではよくサブの仕事という意味で「副業」という言葉が使われますが、華僑がやっているのは「複業」なんです。

矢島: マルチでやっていけるようにという意味なんですね。
なるほど、そういう発想方法がそもそも日本人とは違うなぁ。

矢島雅弘写真

考えなければならないのは「稼ぎ方」より「使い方」

矢島: 単調直入にお金の「稼ぎ方」について伺おうと思ったんですけど、この本のタイトルにお金の「使い方」の極意とあるんですよ。「稼ぎ方」より「使い方」が重要であると……。これは一体どういう事なんでしょうか?

大城: えーと、まずですね……矢島さんは収入の半分以上を貯蓄されますか?

矢島: 無理ですね!

大城: おそらく日本人の大半がそうだと思います(笑)。すると、みなさんがよく学ばれているお金の「貯め方」は、全て収入の半分以下のお金を対象としている事になりますよね。収入の半部以上を占めている「使うお金」についてはあまり学ばれていないんです。

矢島: たしかに!貯めなさいとしか学んでないです(笑)

大城: そうですよね。例えば1日100円のお小遣いをもらえるとして、今日は100円以上使ったらダメ!とは教わるんですけど、その100円をどう使うかは習わないんですよ。でも、その100円の使い方というのは技術としてちゃんとあるんです。

矢島: なるほど……。ではその技術を華僑の方に教わって、大城さんが一番最初に変えた「お金の使い方」ってなんですか?

大城: 割り勘をやめました。

矢島: え!割り勘ってダメなんですか!?

大城: 割り勘はまずいですよ。日本って友達同士やお客さんとの商談の場でも食事中にお金の話をするのはあんまりよくないみたいな風潮がありますよね。でも結局、食事が終わった後、盛り上がりが最高潮のところでお金の計算が始まる訳じゃないですか、割り勘って。

矢島: 確かにそうですね。

大城: 日本人はそれが損をしない方法だと感じるんです。けれど華僑流はその逆で、ご飯を食べながらさんざんお金の話をして、会計の時は「今日は私が払います」「いや俺が払う」「じゃあ次回は私が……」みたいな感じで、次に繋がる付き合い方をするんです。割り勘だと貸し借りが生まれないので、次に繋がりにくいんですよ。

矢島: あーなるほど!「ここは俺が!」「じゃあ次は俺が!」みたいな中国人独特のメンツが良い人間関係を生んでいく訳ですね。

著者プロフィール

大城太

アジアでビジネスを展開する5社の代表。ビジネス投資家、不動産投資家、医療法人理事など活躍の場は多岐に渡る。学生時代から「社長になってベンツに乗る」という目標を掲げ、外資系保険会社、医療機器メーカーで営業スキルを磨き、34歳で独立・起業。社長1人アルバイト1人で初年度 より年商1億円を達成し、現在は実業のかたわら、華僑の教えを学び実践する「知行塾」を主催。

パーソナリティプロフィール

矢島雅弘

1982年埼玉県出身。2005年よりスタートしたPodcasting番組「新刊ラジオ」のパーソナリティとして、これまで約1800冊の書籍を紹介。ビジネス書から文芸、サブカルなどさまざまなジャンルの本を簡潔に分かりやすいナレーションで解説し、支持を得ている。また、インタビュアーとしても確かな腕を持っている。モットーは『難しいことを、面白く分かりやすく』。

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