だれかに話したくなる本の話

天才は「スキル」で超えられる 元BCGマネジャーが明かす仕事の極意

『変える技術、考える技術』(実業之日本社刊)の著者、高松智史さん

職場で評価されていないと感じたり、努力が報われないとフラストレーションがたまるもの。ただ、くさったりやる気をなくしたりする前に、自分の仕事を振り返ってみると打開策が見つかるかもしれない。

『変える技術、考える技術』(実業之日本社刊)は、ボストンコンサルティンググループ(以下、BCG)でマネジャーを務めた高松智史さんが「報われない自分」から抜け出すための「スウィッチ」を授けてくれる一冊。

行動を変えれば、結果も変わり、周囲からの評価も変わる。では、行動をどのように変えればいいのか。本書を下敷きに高松さんにうかがった。今回はその後編だ。

変える技術、考える技術

変える技術、考える技術

僕はBCGという戦略コンサルティングファームで、まさに「もがきながら」(コンサル風に言えば、ストラグルしながら)8年間、マネージャーまで昇進した。

BCGは、楽しかった。

今思うと、入社当時の僕には「戦略」や「コンサル」のセンスは無かった。
けれども、幸い、「人にかわいがられる」力(コンサル風に言えば、チャーム)はあった。

そのおかげで、数多くのセンス溢れる先輩(のちに師匠たち)との「距離」をつめることに成功し、彼らから「考え方」「働き方」のような社会人としての基礎だけでなく、人生のなかで本当に大事なこと、全てを学ばせてもらった(厳密には、大学時代のバイト「ウイニング受験英語」、新卒で入社した「NTTデータ」も含む)。

そのエッセンスを、「行動を変える」技術=「スウィッチ」として結晶化させ、この1冊に詰め込んだ。