小学生が選んだ最も面白かった小説は『都会(まち)のトム&ソーヤ』
小学館が主催する「12歳の小説アワード」の第1回受賞作が22日、東京・ゲートシティ大崎で行われた「12歳の文学賞イベント」で発表され、受賞作に、はやみねかおるさんの『都会(まち)のトム&ソーヤ』(講談社)が選ばれた。また、作家部門にはアンケート投票で断トツのトップだったあさのあつこさんが選出された。
「12歳の小説アワード」は、小学館が刊行している雑誌『小学五年生』『小学六年生』などのアンケートや小学生審査員の選考を通して選ばれる、まさに「小学生による文芸賞」だ。
『都会のトム&ソーヤ』は中学2年生の内藤内人(ないと)と竜王創也が謎の天才ゲームクリエイター・栗井栄太を探すために繰り広げる様子を描いた冒険活劇。
小学生審査員からは「読み終え、冒険を一つ経験した後の汗を拭うようなさわやかな気分を味わった。」(三船恭太郎君)、「生きるという事は、冒険と同じだという事に気がついた。」(渡辺貞子さん)といった選評を受けた。
また、来月には審査員を務めた三船君が12歳にして初単行本『12歳の空』を上梓し、本格的な文壇デビューを飾る予定となっているなど、目が離せない小学生の文壇界。低迷する出版業界の光となるのか。是非とも注目して欲しい。
(新刊JPニュース編集部)