だれかに話したくなる本の話

自分の「性」に苦しむ主人公たちの「心の闇」と「希望」を描く青春ラブストーリー登場

『Stay My Gold~永遠の輝き~』(幻冬舎刊)

「インターセックス」という言葉を知っているだろうか。
これは男女双方の肉体的な特徴を持っている「性」のことで、「両性具有」という言葉でも表現される。2016年リオオリンピック女子800メートル走で金メダルを獲得したキャスター・セメンヤ選手は、かつて性別疑惑をかけられた後に検査によってインターセックスであったことが報じられた(その後、IAAFによって検査結果は非公表とされている)。
ちなみに、インターセックスは実は珍しいものではなく、2000人に1人の割合で生まれるともいわれる。

そんなインターセックスを持つ主人公を据え、生きることに悩み苦しみ、そして人を愛することを覚えていく小説が登場した。
タイトルは『Stay My Gold~永遠の輝き~』(藤堂希望著、幻冬舎刊)だ。

『Stay My Gold ~永遠の輝き~ 』

Stay My Gold ~永遠の輝き~

だれよりも美しくしなやかな肉体を持つ希望。「彼女」はとあるふたつの秘密を抱える。ひとつはあらゆる血液に輸血できる通称「黄金の血」を持つこと。そしてもうひとつ―それは神秘と孤独に満ちた秘密だった。自身に宿るその秘密を知り、打ちのめされていた希望はある日、とある「少年」流風と出逢う。そして、いつしか互いに惹かれあうようになるが―。残酷な運命に翻弄される主人公の、恋と成長を描くだれも見たことがない本格的青春ラブストーリー。