だれかに話したくなる本の話

村上春樹氏受賞なるか ノーベル文学賞「代わりの賞」の候補者に意外な名前が

村上春樹氏受賞なるか ノーベル文学賞「代わりの賞」の候補者に意外な名前が

9月の中旬といえば、例年10月に発表されるノーベル文学賞に向けて出版業界や読書愛好家界隈がざわついてくる時期である。

「村上春樹は受賞候補に入っているのか。もし入っているのなら受賞の可能性は?」

しかし、今年に限っては事情が違う。

ノーベル文学賞の選考委員の夫で、自らも運営主体のスウェーデン・アカデミーとつながりの深かった写真家・劇作家のジャン・クロード・アルノー氏がアカデミー会員の妻や娘などに行ったセクハラが告発され、前事務局長を含む3人の会員が辞任する大問題となったことは記憶に新しい。その影響で今年はノーベル文学賞の発表は見送りに。2019年に今年の分まで一括して発表されることとなった。