だれかに話したくなる本の話

「アメリカの次は中国」は本当か? 大国が抱える構造的欠陥

『2049 日本がEUに加盟する日 HUMAN3.0の誕生』(集英社刊)

通商分野やITなど先端技術分野でアメリカと激しいつばぜり合いを演じ、アジア、ヨーロッパ、アフリカでは「一帯一路」政策を推し進めるなど、中国は今世界で最も勢いがある国といっても過言ではない。

「近い将来、中国はアメリカを凌駕して世界一の大国になる」との声も多い。中国の先端技術が進むことへのアメリカの強い警戒感を見ると、あながち的外れでもないかもしれない。

しかし、2019年現在経済、軍事、テクノロジー、いずれも世界のトップを行くのはアメリカである。これがひっくり返るというのは日本人としてはあまり考えたくないことかもしれないが、そんなことが本当に起こりうるのだろうか?

2049 日本がEUに加盟する日 HUMAN3.0の誕生

2049 日本がEUに加盟する日 HUMAN3.0の誕生

これからの30年、世界、地球、人類はどこへ向かうのか?
世界の分断はさらに深刻さを増し、気候変動も襲ってくる。
そのとき、日本が生き残るための選択肢はあるのか?
さらに2049年以降、世界は、人類はどう変わっていくのか?
世界各国のさまざまな分野の専門家に著者自らが
現地でインタビューし、分断やテクノロジーの最前線を
取材して解き明かす、高城剛ならではの大胆未来予測!