だれかに話したくなる本の話

「量より質を」教育研究家が語る父親の子育てのポイント

「量より質を」教育研究家が語る父親の子育てのポイント

積極的に育児に携わる「イクメン」という言葉が定着しているように、夫は仕事をして家にお金を入れていればOK、育児は妻にお任せ、が許されていた時代は終わり、今はお父さんも子育てに関わることが当たり前になりつつあります。

でも、男性にとって子育てはやはり不慣れなもの。子供にどんな接し方をしていいかわからずに悩んでいる人は多いかもしれません。

「おっぱいはお母さんでなくてはあげられません。いつも子供に寄り添ってこまやかな愛情をかけるのも、どちらかというとお母さんの得意分野でしょう」と語るのは、『お父さんのための子育ての教科書』(ダイヤモンド社刊)の著者で、教育研究家の七田厚さん。

しかし一方で、七田さんは「父親にしかできない育児」もあるとしています。

お父さんのための子育ての教科書

お父さんのための子育ての教科書

日本の共働き世帯は、現在50-60パーセントに達するという。

また、離婚の増加によって母子家庭や父子家庭が増え、子どもと接する時間が少ないという不安や、限られた時間のなかでどのような子育てをすればいいのか、という悩みを持つ親が多い。

七田式教育というと、右脳教育、イメージトレーニング、暗唱などを思い浮かべがちだが、その神髄は「親から子へ愛情を伝える」ことである。

しかもそれは複雑で難しいことではなく、「抱っこしながら子どもに話しかける」など、基本的で、誰にでもできる子育て法といえる。

本書では、七田教育の後継者である七田厚社長が父・眞氏から受けた教育をベースにし、仕事に忙しいお父さんでも、育児に喜びを感じるようなアドバイスを紹介していく。