だれかに話したくなる本の話

新型コロナとの「戦争」に勝てるか? 政府の危機対応に見る『失敗の本質』

『失敗の本質 日本軍の組織論的研究』(中央公論新社刊)

1月から始まった新型コロナウイルスの感染は世界に広がり、4月1日現在で感染者数85万人超、死者は4万人超となっている(ジョンズ・ホプキンス大学調べ)。

わずか2ヶ月で世界は一変し、アメリカをはじめとした各国が非常事態宣言を発動。不要不急の外出が禁じられるといった厳戒態勢がとられ、フランスのエマニュエル・マクロン大統領はウイルスとの戦いを「戦争」と述べるなど、その様相は緊迫している。

一方、日本政府の対応はどうか。

失敗の本質 日本軍の組織論的研究

失敗の本質 日本軍の組織論的研究

旧日本軍がどうして第二次大戦で負けたのか? ミッドウェー海戦・ガダルカナル作戦・インパール作戦・レイテ海戦・沖縄戦―この6つの失敗を社会科学的に分析し、現代の企業組織にも役立つ形でまとめられたロングセラーです。