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BOOK REVIEW この本の書評

Amazonで『驚くほど耳がよくなる! たった10秒の「耳トレ」』の詳細をみる

最近では作家・ミュージシャンの辻仁成さんが「軽度の突発性難聴」を患っていたことを告白するなど、ミュージシャンや有名人が耳のトラブルを公表することが多くなりました。

こうした耳のトラブルは、普通に生活を私たちにも起こり得るもの。
例えば耳鳴りが鳴ったり、少し音が聞こえにくくなったり、ということを経験したことがある人は少なくないはずです。しかし、多くの人が「まあ、大丈夫だろう」とそのままにしてしまっているのではないでしょうか。

身体の不調のケアを行う今野清志さんは、著書『驚くほど耳がよくなる!たった10秒の「耳トレ」』(SBクリエイティブ刊)で、「体の不調には必ず原因がある」「人間の器官はすべてつながっている」という中医学の考えのもと、耳の不調の対応法を紹介しています。

耳の不調の原因「自律神経」を整えるためのツボとは?

今野さんは、耳の不調の大きな原因の一つとして「自律神経」をあげています。
その自律神経の乱れの影響は耳だけではありません。慢性的に疲労を感じたり、よく眠れなくなったり、精神的にイライラしてしまったりもします。

では、自律神経のケアをするにはどうすればいいのでしょうか。
今野さんによれば自律神経を整えるためのツボとして「百会(ひゃくえ)」と「指間穴(しかんけつ)」をあげています。

「百会」は頭頂部のほぼ中央部にあるツボで、「100のツボに会う」という言葉通り、全身の経路をつなぐ連絡網の役割を担う、重要なポイントなのだそう。
自律神経のバランスを効果もあると今野さんは言い、気持ちが高ぶって休まらないとき、心を落ち着かせたいときにも両手の中指でトントンとタッピングすることをすすめています。

イメージ画像イラスト

また、あげられているもう一つの自律神経を整えるツボ「指間穴」は、両手の指と指の間の水かきのようになっているツボ。こちらは両手で組むようにして、指の腹で揉みほぐします。

 ◇

耳の不調の原因として、今野さんは自律神経の乱れのほかに「酸素不足」(血流悪化)「胃腸の衰え」をあげ、その対策のためのトレーニングも本書でつづっています。

冒頭にも述べたように、有名人の耳のトラブルは他人事ではありません。今回紹介したツボ押しは仕事中にもできるものなので、ちょっとでも不調だなと感じたら実践してみるのもいいかもしれません。

(新刊JP編集部)

special 企画

スマホで大音量は禁物!? 目と耳への影響に注意したい5つの生活習慣

梅雨入りのこの時期、天候がなかなか落ち着かないことで身体の調子も崩れ気味…という人は多いかもしれません。

特に就職や転職、引越しや昇進など、働き方からプライベートまで4月に生活のスタイルが大きく変わり、慣れない生活習慣から抱えたストレスの影響が「5月病」などとして出てきやすいのもこの季節。

ここでは、主に目と耳に不調を起こしやすい注意すべき生活習慣を、ベストセラーとなった『目は1分でよくなる!』(自由国民社刊)の著者である今野清志さんの本や過去のインタビューを参考にご紹介していきます。

1.スマホで大音量で音楽を聴いている

『驚くほど耳がよくなる!たった10秒の「耳トレ」』(SBクリエイティブ刊)より。

今野さんによれば、スマホを使って大音量で音楽を聴くのはNG。周囲の音が聴こえず、音漏れがひどいレベルの音量を聴いていると、耳に大きな負担がかかって耳のストレスを修復するサイクルが追いつかなくなり、じわじわと耳の機能を蝕んでいくのだとか。

2.ずっと座ったまま仕事をしている

こちらも前掲の『驚くほど耳がよくなる!たった10秒の「耳トレ」』より。

今野さんによれば現代人は酸素が不足ぎみだといいます。パソコン仕事が当たり前になり、スマホの画面をずっと見ているせいか、姿勢は無意識に猫背に。その結果、肺を圧迫し呼吸が浅くなってしまっているというのです。これは耳のトラブルの大きな原因に。仕事中も適度に立って身体を動かすなど、工夫が必要そうです。

3.ついつい飲み過ぎてしまう

ストレスから、深酒をしてしまう人もいるでしょう。もちろん、これは禁物。飲み過ぎるとその分だけ分解する酸素が必要になり、酸素が欠乏しがちになると今野さんは言います。どんなことでも「過度」は禁物。食べ過ぎも含めて、ちょうど良い量で抑えたいものです。

<今野清志さんインタビュー「その生活習慣、目に良い? 悪い?」より>

4.休みの日は1日中ずっと家でじっとしている

人間は動かすことで機能を調節するため、軽いトレーニングやエクササイズがリラックスになると今野さん。そのため、家の中でじっとしているのはやはりNG。どこか遠出をしたり、運動するまでしなくとも、外を散歩する程度でよく、新鮮な景色を目に入れるだけで疲れの解消になると言います。

<今野清志さんインタビュー「その生活習慣、目に良い? 悪い?」より>

5.寝る前にスマホやパソコンの画面を見てしまう

こちらも前掲の『驚くほど耳がよくなる!たった10秒の「耳トレ」』より。

寝る前に少しだけパソコンで調べ物をしたり、電気を消したあとにスマホでゲームをしたりする人は少なくないでしょう。しかし、目にも、そして耳にも悪影響なのだとか。というのも、画面から発せられる強力なブルーライトが自律神経を刺激し、眠りにつきにくくさせてしまい、結果騒音や血流の悪さで痛めつけられた耳の細胞が修復されにくくなってしまうと今野さんは言います。

いかがでしょうか?
ちょっと晴れ間がのぞいたときは少し外に出て散歩をしたり、イヤフォンばかりせず、自然の景色や音に触れてみてはいかがでしょうか。心も体もスッキリするはずですよ。

休みが少ないこの時期に デスクワークでも可能な疲労対応法

5月のゴールデンウイーク終了後から、7月中旬の海の日まで、この期間はサラリーマンにとって、大変しんどい時期だといえます。その理由は「祝日がない」から。さらに、梅雨に入り雨が多いこともあり、肉体的にも精神的にも疲労が重なりやすいタイミングです。

そこでここでは、少しお疲れがちな心身の回復のために、日々の生活の中でできるちょっとした対応法を、今野清志さんの『驚くほど耳がよくなる!たった10秒の「耳トレ」』(SBクリエイティブ刊)、そして『弱ったカラダが1分でよくなる!』(日本文芸社刊)からご紹介します。

■ ゴルフボールで10秒足裏をコロコロ

こちらも前掲の『驚くほど耳がよくなる!たった10秒の「耳トレ」』より。

皆さんも知っている通り、足の裏にはさまざまなツボが集まっています。なので、座り仕事でも立ち仕事でも、ゴルフボールを2個、足下に転がし、靴下の上からコロコロと踏みつけてみましょう。
今野さんいわく、それぞれの経路やツボの位置などを正確に意識しなくても、全体的に刺激をすれば内臓が活性化され、耳にもよい影響を与えるとのこと。

ちなみにゴルフボールだと痛いと感じる人は、テニスボールを使うと刺激がソフトになるといます。疲れてきた時の良い気分転換にもなりそうですね。

■ 呼吸とジャンプで酸素を身体全体に

こちらは『弱ったカラダが1分でよくなる!』から。

今野さんが現代人の危機として指摘している「酸素不足」。特にデスクワークが中心になると「ねこ背」になりがちですが、その姿勢によって胃腸をはじめとした内臓を圧迫し、血流が悪くなってしまい、「酸素不足」に陥っていると述べます。

酸素をしっかり取り入れるなら「呼吸」を改善すべきですが、注意しないといけないのは、呼吸は「吸う」と「吐く」でワンセットだということ。「吸うこと」だけを意識してもダメ。「しっかり吸う」ためには「しっかり吐く」ことがポイントです。

また、他にも「軽いジャンプ」は有酸素運動の役割を果たしてくれるそうで、酸素を体に取り込む力を高めてくれると同時に、血行に影響して体全体に酸素を行きわたらせる助けをしてくれるといいます。少しデスクから離れ、縄跳びの要領で軽くジャンプを繰り返してみましょう。

 ◇

デスクワークが続くと、身体を動かすタイミングもつかみづらくなりがちです。日々の生活の中に少しでも体を動かしたり、刺激を与えたりする習慣を取り入れてみてはいかがでしょうか。

(新刊JP編集部)

BOOK DATA 書籍情報

プロフィール

今野 清志 (こんの・せいし)

1953年宮城県生まれ。日本リバース院長。目と耳の美容室院長。目と耳の美容学院学院長。中央大学法学部卒業後、慈恵医大アイソトープ科にて医学を学ぶ。当時日本初のRI(放射性同位元素)の血液検査を紹介するかたわら、予防医学の重要性に気づき、薬を使わない治療法の確立を目指すようになる。その後、中国北京国際針灸倍訓中心結業・中国中医研究院で研修などを行う。30代から、東中野、赤羽、銀座、日本橋などに整体治療院を開業。2001年に確立した独自のメソッドで、難聴などにおいて3 万人以上の治療を行ってきた。

目次

  1. 序 章「耳が遠い」「聞こえが悪い」「耳鳴り」は9割治る!

  2. 第1章手遅れになる前に耳のトラブルをチェック!

  3. 第2章副交感神経を高めて耳のトラブルを改善しよう

  4. 第3章いつでもどこでも耳がよくする! たった10秒の「耳トレ」

  5. 第4章耳力アップの生活習慣

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