企業の海外進出に潜む落とし穴と対処法を徹底解説!
次世代リーダーが知っておきたい 海外進出”失敗”の法則

次世代リーダーが知っておきたい
海外進出”失敗”の法則

著者:森 大輔
出版:パノラボ
価格:1,760円(税込)

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本書の解説

人口減に伴う国内市場の縮小となかなか活発化しない個人の消費行動など、日本企業を取り巻く環境は厳しい。そんななか海外に目を向ければ、アジア、中東、南米などなど伸び盛りの市場がゴロゴロしている。

そうなると「国内よりも成長著しい海外市場」に活路を見出そうと考えるのは自然だ。しかし、海外市場はかならずしも「楽園」ではなく、死屍累々の戦場である。法律も文化も、国民の気質も習慣も違う地で成功するのは、やはり簡単ではないのだ。

「郷に入っては郷に従え」は危険?企業の海外進出に潜む落とし穴

『次世代リーダーが知っておきたい 海外進出”失敗”の法則』(森大輔著、パノラボ刊)は公認会計士として数々の企業の海外進出に携わってきた著者が、実際にあった様々な事例から、海外市場でのビジネスに潜む落とし穴の存在を明らかにする。

こんな事例がある。
日本のある大手商社のアジアの拠点となっていた中国・北京のZ社に赴任していたBさんは、日常的な贈物のやりとりや根回しの多さといった中国の商習慣に精通し、着実に成果をあげていた。

日本の本社からの評価もうなぎ上りで、本人も中国での仕事、中国人との仕事に自信を深めていたのだが、そんな矢先にBさんは本社の上司に思わぬ指摘を受ける。順風満帆に思われていたZ社から大量のキャッシュが消えていたのだ。

その背後には「循環取引」の存在があった。循環取引とは、複数の企業が共謀して商品の転売や役務の提供を繰り返すことで、取引が存在するかのように偽装し、売上や利益を水増しする行為。Z社の場合は、まず関連会社のA社に商品を売り、A社はその商品をそのまま海外の関連会社Bに売り、B社からZ社がそれを買い戻していた。自社商品を販売し、それを買い戻していただけだから、当然利益はゼロである。この不正取引はBさんの赴任を境に少しずつ行われるようになり、最終的にZ社は50億円近くあったキャッシュのほとんどを溶かしてしまったのだった。自分では中国でのビジネスに精通していると思っていたBさんは、実は現地スタッフになめられていたわけだ。

Bさんが循環取引に気づけなかった理由には、「現地の商習慣への過剰な配慮」が挙げられる。中国の商習慣として、互いの信頼関係をもとに口約束で契約を進めることがある。当然、契約書は残らないのだが、Bさんは現地の社長や経理部長からそういうものだと聞かされていたそう。こうした、中国独特の商習慣をBさんは鵜呑みにし、「中華企業同士の取引は、当人たちに任せておくのが一番」とその中身にはあえて口出しせず、成果だけを求めていた。結果としてこれが裏目に出てしまったのである。

日本であれば、「結果を出せばその過程は問わない」というやり方でも、「正しく契約が結ばれているか」「取引や出入金が適正化」といったことをどこかの部署がチェックするため不正は起こりにくい。ただ、この感覚で海外に出るのはリスクが伴う。「郷に入っては郷に従え」という言葉があるが、郷に従いすぎると現地法人の不正の温床になってしまうことがある、というのは海外進出の落とし穴の一つなのだ。



現地拠点や現地法人のマネジメント、現地での人材採用、文化や言語の壁による摩擦など、本書では日本企業の海外進出で「落とし穴」になりうる要素の数々を、ストーリー形式で解説していく。

どれも、海外進出をもくろむ企業にとっては「他人事」とは思えないはず。ただ、これらをあらかじめ熟知しておけば、成功の可能性はまちがいなく高まるはずだ。

(了)

インタビュー

■海外の現地法人とトラブルになる企業の共通点

『次世代リーダーが知っておきたい 海外進出”失敗”の法則』は企業の海外進出にまつわる様々な事例をストーリー形式で紹介しています。まず、森さんが本書を書くうえで持っていた問題意識についてお聞かせください。

森: 公認会計士として諸外国とビジネスをしていくなかで、これだけ優秀な日本人がなぜ海外に出ると推定期待値以上の躍進ができないのかが疑問でした。海外でビジネスをするのに売上を伸ばすのは当然ですが、一方で「現地法人における決算数値の不正操作」「コンプライアンス違反」「海外子会社が言うことを聞かない」といったところでつまずいてしまう企業もあり、本当にもったいないと感じています。

また、コロナ禍で若者が海外に行くのを避けたり、会社都合で海外に行けなくなった、という話を何度も聞きました。今こそ海外と疎遠になっていた次世代リーダーの方には再チャレンジしてほしいという気持ちです。

こうしたつまずきは日本企業に特有のものなのですか?

森: いえ、相対的に見たら海外でビジネスをしている日本企業はうまくやっているとは思います。真面目な国民性ですし、優秀な人が多いですからね。ただ「もっとできるのに」という印象はあります。

もっと言うと、日本企業でも「グローバル企業」と呼ばれる会社は、海外での経験の蓄積がありますし、いい人材も多いのでそんなに問題はないんです。でも、大きくはないけれど海外に出てみた会社で「ノウハウがないし、情報もなくてなかなかうまくいかない」という声を耳にします。今回の本はそういう会社や、これから海外に出ようとしている会社向けに書いています。

現地法人や海外子会社、あるいはそこの経営陣をいかにマネジメントするか、というのが海外進出の大きなテーマだと感じました。現地法人とトラブルになりやすい会社に共通点がありましたら教えていただきたいです。

森: 日本の本社と現地法人や現地子会社は「親子」です。すべて「現地任せ」ではうまくいきません。バブル期に日本企業が海外の至るところへ進出しましたが、その後の経済停滞でコスト減などの目的で現地法人のローカリゼーションが進み、本社の関与が減った結果、現地法人が権力を持ちすぎてしまう事例が出てきています。

では、どのような「親子関係」を築くかという点ですが、昔ながらの日本の家族風景を思い浮かべるとまちがいなく失敗します。「父親の言うことが絶対」では子は言うことを聞きません。なにせ「子」はもう自分でお金を稼いでいて、しかも遠い場所にいるわけですから。

指示が一方的でなおかつ曖昧であるとか、決断ができない、対面で話せない、物事の背景や理屈を話せない、仕事を持ってこれない、将来性を見せられない、対等な関係として話せない、強いメッセージを示せないなどと、親としてあたりまえのことができないと、海外子会社の経営陣のマネジメントは難しいと感じます。

この本でも書いているのですが、従来の日本企業の場合、親会社からのプレッシャーや締め付け、柔軟性に欠けた強制などが多く、それに嫌気がさした海外子会社はいいことだけを報告して、悪いことは報告しないようになり、最終的に決算数値・報告数値の改ざんに走ってしまうといったことを何度も目にしてきました。

海外駐在する人は、現地の商習慣を柔軟に取り入れることが成功のカギだとは思いますが、「郷に入っては郷に従え」も行き過ぎると不正が起こりやすくなるという教訓も読み取れました。不正やトラブルに巻き込まれないためにはどんな行動や考え方が必要になりますか?

森: 重要な、キーとなる制度・体制・内部統制は必ず設けておく、性悪説を前提に油断は絶対にしない、といったことでしょうか。具体的には「お金の出入りや契約書、社内稟議、決算書の承認や月次の数値の動きなどは経営に精通した日本人がチェック・最終承認する」、「モノのカウントについて日本人が入る」、「経営会議や取締役会に日本人が入る」などです。

とはいえ「経営に精通した人材」となると現地に送り出す日本人のスペックハードルが上がってしまいますから、まずは「日本人がいつも見ているから変なことはできないな」と現地の人に思わせることが肝要です。そして、大前提として「何をしたらいけないのか」という基礎知識を現地人材に教育することも大事です。

また、行動面について補足するとしたら、現地のコミュニティに深く入り込める人は上手にやっていると思います。日本人が海外の子会社に社長として行っても、当然向こうは現地の人ばかりなので壁があるんですよね。「郷に入っては郷に従え」も行き過ぎるとよくないのは確かなのですが、そうはいっても現地従業員に「家族」と思ってもらえないと壁はなくなりませんから、地元のイベントに参加してみたりとか、積極的に現地に溶け込む努力は必要だと感じています。

キーになる制度・体制・内部統制は必ず設けておくというお話がありましたが、これから海外に出る企業の場合ノウハウがありません。イチからやっていく場合どう進めていくのが正解なのでしょうか。

森: 何もないところから海外に進出したとして、最初に発生するのはお金の問題です。お金を出資してもらったり、支払いが生じたりといったことがまず生まれるので、そこのお金の出入りは日本人がしっかり見る、ということですね。

次は、ものの売り買いで請求書を発行したりとか、お金の出入りに付随した業務があれこれと出てくるのですが、そこでも重要なところは現地スタッフに任せず日本人がやる。その過程で現地スタッフの中で「この人は信頼できる」という人がわかってきますから、そういう人に徐々に任せていくにしても、最初の段階では日本人が見る、というやり方がいいと思います。

■どんなに優秀な人でも海外に行くと「戦闘力が10分の1になる」

現地スタッフに手玉に取られることで不正が起こる事案もありました。現地で一緒に仕事をする人になめられないために大切なことはどんなことですか?

森: 当たり前ですが、一番は仕事で成果を出すことです。ただ、海外に赴任していきなりそれができるかというとかなり難しいと思います。というのも、海外経験や外国人と働いた経験がない日本人が海外赴任をすると、戦闘力は「1/10」になるといっても過言ではありません。ですから、赴任した直後に現地で一緒に仕事する人になめられないためには、決して下手に出過ぎない、ペコペコしすぎない、堂々と振る舞う、相手に決断させない、貰ったメッセージなどには必ず即レスをする、といった基本動作の徹底が大切です。

日本人の基本的な作法は外国人からすると弱腰に見えかねないのかもしれませんね。

森: 「礼儀正しくする・人を尊重した行動をとる」のは大事ですが、下手に出過ぎないように注意する必要があります。日本人の文化を知っている外国人なら問題ないですが、そうでない外国人からすると、下手に出過ぎる人は弱々しく見えます。これはG7参加国の首相の振る舞いをみるとイメージつきやすいのではないでしょうか。

また、最終決定権限は常に自分が持っておくことも大切です。現地だからよく分からないという理由で、権限まで委譲すると大変なことになります。最終承認や決定権限はしっかりと自ら握っておく。でも、そこまでの過程ではしっかりと会話のキャッチボールをする、ということを心がけていただきたいです。

戦闘力が「1/10」というのは、言葉の問題があるからですか?

森: 言葉の問題ももちろんあります。あとは、味方がいないことですね。日本だったらわからないことや困ったことがあったら誰かしら周りに頼れる人がいると思いますが、海外に行くと人脈がゼロになるわけで、簡単なことでも頼れる人いないんです。

だから、海外にいくとどんなに日本で仕事ができた人でも、これまでいかに自分がいろんな人に支えられて仕事をしてきたか、いかに育ってきた環境の基礎能力で仕事をしてきたかを実感すると思います。

イギリスとドイツの文化の違いによってトラブルになる事例もありました。海外経験が少ないとこうしたトラブルを未然に防ぐのは難しいように思いましたが、これは本書にあったように「対立の起きにくいメンバーをアサインさせること」である程度回避できるのでしょうか。

森: 理想は個々人の性格やバックグランドを把握し、仕事が円滑に回るように組み合わせでアサインするのが理想ですが、人数が限られた中での仕事ですから、そうもいかないことが多いでしょうね。

そんななかで「対立の起きにくいメンバーをアサインする」というのは一つの策です。これは決して業務をするコアメンバーを対立の起きにくいメンバーにする、という意味ではなく(可能ならそうですが、リソースも限られています)、仮に対立が想定される場合、それを上手くハンドリングできそうな、仲介できそうな人を入れるということも一つの策です。本書では内部監査を例にしていますが、その他のプロジェクトも然りです。

世の中にある大手グローバル企業は多人種での業務は慣れているので、このようなトラブルはあまり想定されませんが、海外経験が少ない企業の場合では、表沙汰にはならなくても、裏方で起きた文化的背景の対立を聞いたりします。ただ、日本人はこうした対立をうまくハンドリングできる資質を持っている人が多いとも感じています。

コンプライアンスに対する意識も国によってかなりばらつきがありそうです。こうした現地スタッフの意識面の改革の進め方についてアドバイスがありましたらお聞きしたいです。

森: 「正しいことをしよう」という企業カルチャーや仕事への意識づけを常にしていくことです。これは本の中で書いた「不正のトライアングル」の中の「正当化」に該当する部分ですが、これはソフト的な面であり、非常に難しいところです。日本のようにほぼ単一民族ならともかく、多国籍・海外となるとバックグランドが違い過ぎて意識の醸成は大変ですが、それでも「常に正しいことをする」ということを日本人経営層・管理者層が口に出し、企業全体の会議でも伝えていくことが大切です。

また、なぜコンプライアンス違反がいけないのか、どういった処罰があるのか、ということについて、社内での研修をしっかり行うことも必要です。日本ではそのあたりは性善説もあり、あまり力を入れていなかったり、研修も「とりあえず軽くやる」という程度で終わりがちですが、海外ではことさらしっかりやるべきです。

繰り返し会社の価値観や善悪観を伝えることで、現地にもそれが浸透していくということですね。

森: それもそうなのですが、そういった価値観を繰り返し伝えることで、その会社の企業文化が合わないと思った人は辞めていきます。最終的に価値観に共感できる人だけが残っていくので、人材の選別ができるという意味もあります。

本書をどんな人に読んでほしいとお考えですか?

森: 何らかの形で自分や会社、周りの人が海外と接点がある、興味がある、海外が気になる人、そしてすでに海外ビジネスを行っているものの事業の裏側で悩みを抱えている人、事前に海外ビジネスの裏側での躓きポイントを把握しておきたい、という人に読んでいただけたら、参考になる部分が多いのではないかと思います。

最後に海外でのビジネス展開を考えている方々、そしてすでに海外でビジネスをしているもののトラブルなどでなかなか軌道に乗らずに悩んでいる方々にメッセージをお願いいたします。

森: 「海外に出て、よりビジネスを拡大したい」「海外での販売を伸ばしたい」といったことは私の専門ではありません。でも、ビジネスを拡大する過程で起こりうる、予期せぬトラブルの事例についてはたくさん見てきました。日本の企業が自信をもって海外へ進出し、海外での事業を発展させられるように、「転ばぬ先の杖」としてこの本を参考にしてもらえたらうれしいです。

書籍情報

目次

  1. はじめに
  2. 第1部
    『異文化の壁』編
  3. ケース①
    クロスボーダー内部監査の火薬庫……異文化の衝突が組織崩壊につながる
    トラブルメーカーの素顔
    青天の霹靂……近づく嵐の気配
    ついに衝突!ビジネスの場でケンカが勃発
    トップの電撃解任で、組織が崩壊
    【解説編】人種や文化の違いを前提に、対立の起きづらいメンバーをアサイン
    ケース②
    無意識のハラスメントが招く悲劇……裁判になり強制帰国
    日本流のやり方を徹底し、社員との間に溝が生まれる
    訴訟金額、100億円!
    【解説編】巨額の損害賠償がつきまとう、海外のハラスメント裁判
    ケース③
    愛想が良いからと信じるな……現地採用の失敗で監査コスト増
    「イエッサー」の返事を信じ、すべてを任せる
    基礎資料すら揃わず、監査は暗礁に乗り上げる
    【解説編】具体的な実績で実力を判断し、放任することなく管理する
    ケース④
    職務経歴書詐欺……ジョブ型採用の落とし穴
    ジョブディスクリプションを軽視すると、代償は高くつく
    【解説編】海外では一般的な、ジョブ型雇用への理解を深める
    ケース⑤
    いい加減な現地法人……自国の法律を守らず問題発覚
    法令遵守か、経済的合理性か
    些細な法令違反であっても、放置してはならない
    【解説編】コンプライアンスに対する温度差が、トラブルを招く
    ケース⑥
    制度の違いが招いた混乱……イギリスで起きたJ‒S O Xへの適合ミス
    食い違う言い分と、責任の所在
    目の前に迫る、法律違反と信頼の失墜
    【解説編】不正を予防し、企業価値を最大化する「内部統制」
    【コラム】
    現地生活編① アメリカの田舎で孤立……始まったサバイバル生活
    海外で奮闘も、押し寄せる孤独
    言葉の壁より、心の壁を取り除く
  4. 第2部
    『気づけぬ不正』編
  5. ケース⑦
    海外進出の罠……マレーシアへ出資も、相手は架空会社で出資金を持ち逃げ
    〝成功者のSNS〞が信頼のきっかけに
    王族がらみの国家プロジェクトと、高額な投資金額
    資金を振り込んだ途端、連絡してもなしのつぶてに……
    国際犯罪の闇に消えた、2000万円
    【解説編】どんな話もまずは疑ってかかり、現地には必ず足を運ぶ
    ケース⑧
    内部監査人への色仕掛け……子会社に隠された不正
    内部監査で探す、隠された真実
    予想外の、クリスマスパーティへの誘い
    色仕掛けの効果と、不正の代償
    【解説編】「不正のトライアングル」を理解し、発生を防ぐ
    ケース⑨
    アジアを見下すバブル世代……現地人に手玉に取られ、不正を見逃す
    内部通報により発覚した、水増し請求
    【解説編】アジア圏ではよく見られる、キックバック不正
    ケース⑩
    一流商社も見抜けない……循環取引で数十億円の架空売り上げを計上
    50億円がすべて溶け、責任問題に
    【解説編】任せるべき部分は任せつつ、最後は日本人がしっかりチェック
    ケース⑪
    裸の王様がクラッシャーに……現地社長が力を持ちすぎ秩序が崩壊
    本社激震!明るみに出た品質不正
    【解説編】内部通報制度の導入で、子会社の不正もいち早く察知
    ケース⑫
    架空仕入れや横領が横行……ベトナムで事業をする難しさ
    【解説編】ベトナムで現地化を望むなら、本社主導のガバナンス強化が必須
    【コラム】
    現地生活編② とある会計士の受難……不正な引き出しで口座の残高が1 0 0円に
    還付金詐欺で狙われた〝外国人〞
    ロックダウン下で手元の資金が尽き、絶体絶命
  6. おわりに

プロフィール

森 大輔
森 大輔

森 大輔

公認会計士・税理士・公認不正検査士
愛知県に生まれる。2008年にあらた監査法人(現PwC Japan有限責任監査法人)に入所し、多種多様な業種、上場・非上場会社、外資系企業への各種財務諸表監査(会社法、金融商品取引法、AUP、リファーラル監査等)、内部統制監査(J-SOX、US-SOX、会社法)、内部監査プロジェクト、内部統制及び会計アドバイザリー業務等に従事する。
2014年にPwC米国法人へ赴任し、米国企業を相手に、世界一厳格だといわれるPCAOB監査・US-SOX監査に従事。2019年にはイギリス・ロンドンにあるPwC英国法人へ赴任し、ジャパンデスクの一員として各種サービス提供に従事。数多くのプロジェクトで現場統括責任者(エンゲージメントマネージャー)を経験するだけでなく、世界中から集まる多国籍集団をまとめ上げ、プロフェッショナルサービスを提供。
2022年には森大輔公認会計士事務所を開設し、2024年にはSMASH国際アドバイザリー合同会社及びSMASH国際監査法人を設立。国内上場・非上場企業、外資系企業並びに中小企業を中心に、各種監査業務、財務デューデリジェンス、会計コンサルティングや内部監査・内部統制サポートのサービスを提供している。自身も税理士法人を主体とする総合コンサルティングファームであるSMASHグループの代表を務める顔を持ち、事業承継の当事者目線を理解したサービスで後継社長から圧倒的な信頼を得ている。

森大輔公認会計士事務所ウェブサイト
http://www.md-cpaoffice.jp/

次世代リーダーが知っておきたい 海外進出”失敗”の法則

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海外進出”失敗”の法則

著者:森 大輔
出版:パノラボ
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