【「本が好き!」レビュー】『「池の水」抜くのは誰のため?~暴走する生き物愛』小坪遊著
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「池の外来種をやっつけろ」「カブトムシの森を再生する」「鳥のヒナを保護したい」――
その善意は、悲劇の始まりかもしれない。
人間の自分勝手な愛が暴走することで、より多くの生き物が死滅に追い込まれ、地域の生態系が脅かされる。
さらに恐ろしいのは、悪質マニアや自称プロの暗躍だ。知られざる〝生き物事件〟の現場に出向いて徹底取材。
人気テレビ番組や報道の盲点にも切り込む。で、悲喜劇的に描ききった話題作。