韓国のベストセラー著者が語る人間関係が楽になる言葉
韓国で刊行から半年で13万部突破し、韓国アイドルグループHIGHLIGHTのヤン・ヨソプ、女子バレーボール元韓国代表主将のキム・ヨンギ等、韓国著名人がSNSで紹介し、話題となっているのが『いい人にだけいい人でいればいい』(キム・ジェシク著、藤田麗子訳、扶桑社刊)だ。
著者のキム・ジェシク氏は、韓国最大級の恋愛コミュニティ「愛するときに知っておくべきこと」の運営者。フェイスブック、カカオストーリー、インスタグラムなどを通じて、200万人のフォロワーから支持されている。 本書では、キム・ジェシク氏が、恋愛、仕事、人間関係に疲れた人たちに寄り添う163のメッセージを紹介する。
■韓国のベストセラー著者の原点
キム・ジェシク氏が幼い頃、家が裕福だった時期は色々な人が集まってきたというが、貧しくなると誰もが冷たくなり、離れていった。ジェシク氏によると、その経験が人間関係について考え直すきっかけとなったという。
具体的には
「周囲の甘い言葉に惑わされてはいけない」
「いい人に見られようとする努力よりも、常に自分だけの価値観を持とう」
と考えるようになった。
そんなキム・ジェシク氏はどんなメッセージを本書の読者に送るのか。
・いい人にだけいい人でいればいい
ある人は自分のことを丸だと言い、ある人は四角だと言っても、耳を傾け過ぎずに気にしないこと。相手が望む姿を見せるためにわざわざ頑張る必要はない。すべての人に対して、いい人にはなれない。自分のことを好きな人にだけにいい人でいればいい、ということだ。
・距離感が重要な理由
人とぶつからずに生きることはできなくても、ぶつからないための努力はしなければならない。そのためには、人と人との間にはほどよい距離が必要。その距離とは、心の近い遠いではなく、自分が呼吸できて身動きが取れるスペースのこと。
・人間関係の主導権を握る方法
自分が損しないように「受け取った分だけ返そう」と思っていると、出し惜しみしてしまって、与えるものも少なくなる。多くを受け取った人より、多くを与えた人のほうが軽やかな気持ちになれるもの。なので、損をしないようにと無駄な計算をするのではなく、受け取った以上のものを与えれば、その人間関係の主導権を握ることができる。
苦労して手を取り合ったとしても、どちらかが手を離してしまえば簡単に終わるのが人と人との関係。周りに惑わされたり、振り回されたりして心が疲れてしまわないように、また人間関係に疲れてしまったとき、キム・ジェスク氏のメッセージを読んでみてはどうだろう。心が軽くなるはずだ。
(T・N/新刊JP編集部)