『ペスト』 アルベール・カミュ著【「本が好き!」レビュー】
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事件の始まりは、数匹のネズミの死。
道端で、ホテルの階段で、のたうちまわって、血を流して死んでいくネズミが目撃される。
数日のうちに、町中のゴミ箱がネズミの死骸であふれ、死んだネズミから離れたおびただしいノミが、新しい宿主を求めて、町中に散らばって行った。
医師リウーが診た最初の患者は、ネズミの死骸を片付けていた門番の男だった。