だれかに話したくなる本の話

ジャガイモ食中毒の9割は学校菜園で起こる その意外な理由とは?

ジャガイモ食中毒の9割は学校菜園で起こる その意外な理由とは?

ジャガイモ(ソラニン、カコニン)、スイセン(リコリン、タゼチン)など、植物の中には有毒な物質を含むものがある。これらは、植物が動物に食べ尽くされないために、いろいろな仕組みや工夫を凝らしているからだと言われる。有毒な物質を身につけることはその一つだ。

植物はなぜ毒があるのか 草・木・花のしたたかな生存戦略

植物はなぜ毒があるのか 草・木・花のしたたかな生存戦略

トリカブトのようなよく知られたものだけではなく、じつは多くの植物が毒をもつ。例えばジャガイモは芽のみならず、未熟な状態や緑化した状態で毒をもち、毎年食中毒被害がおきる。それらは、芽や、成長に必要な部分を食べられないための植物のしたたかな生存戦略だった。過去10年の食中毒被害データを中心に、生き残るために植物がつくり出す様々な毒と特徴を紹介。また、古より植物の毒を薬に転じてきた人間の知恵と最新の医学情報まで、有毒植物と人間の関わりを楽しく解説。