だれかに話したくなる本の話

2000万PV超えのウェブ小説が待望の書籍化! “痩せなければ処刑”の令嬢の運命は…?

もし、あなたが目覚めた時、「白豚令嬢」になっていて、「ダイエットをしないと処刑される」運命にあると気がついたら、どうするだろうか?

ウェブ投稿サイト『小説家になろう』で圧巻の2000万PV超えを記録。ついに書籍化された『転生先が少女漫画の白豚令嬢だった』(桜あげは著、ひだかなみイラスト、ビーズログ文庫/KADOKAWA刊)は、そんな状況で必死に自らを磨きあげようとする主人公の姿を描いた、いわば“ダイエット・ノベル”だ。

■奮闘するブリトニーの姿に「男女問わず人気」

前世で愛読していた少女漫画に出てくる悪役令嬢の取り巻き、「白豚令嬢」に転生してしまった伯爵令嬢ブリトニー(12歳・80kg)。

読んでいた少女漫画のストーリー通りにいけば、悪役令嬢に全ての罪を着せられて処刑される運命だ。悪役令嬢は自分よりも醜い者しか近くに侍らせないため、「処刑エンド」を逃れるためには、ダイエットをして自分を変え、悪役令嬢の取り巻きにならないようにするしかない。
こうしてブリトニーは、ダイエットや美容に励むようになるのだが…。

その模様をコミカルに描いた本作について、ビーズログ文庫編集部は「女性だけでなく、男性からの支持も非常に高いんです」と語る。なるほど、ブリトニーの自分の置かれた状況を冷静に把握し、激しい食欲に抗いながら目標に向けて努力する姿は、男女問わず読むものを奮い立たせるものがある。

さらに、ダイエット以外にも、体臭を克服しようと自分の領地に温泉を引いたり、前世の知識を活かして石鹸やシャンプーを作ったりと、自分磨きの枠を越えて奮闘。その石鹸が王都の貴族たちに大ウケし、貧乏領地の財源を潤すところに一役買ってしまうところはビジネスの観点からも面白い。

また、美形だが腹黒な従兄や、ツンデレ元婚約者、ブリトニーを愛でる変わり者な王子など魅力的な男性たちが登場し、まさかの恋愛フラグも乱立…? 外面よりも内面の美しさが大事であることを、改めて分からせてくれる作品だ。

本作は小説の出版に先駆け、『B’s-LOG COMIC』でコミカライズされており、漫画家の花野リサ氏が、ぽっちゃり令嬢が縦横無尽に動き回る様子を愛らしく描いている。

「痩せなければ処刑」という運命を背負ったブリトニーの未来はいかに…!?

(新刊JP編集部)

転生先が少女漫画の白豚令嬢だった

転生先が少女漫画の白豚令嬢だった

ぽっちゃり令嬢のダイエット★ラブコメ!!

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