だれかに話したくなる本の話

南スーダン日報隠蔽問題 現場入りしていた記者「現地のことが伝わっていないと感じた」

『日報隠蔽 南スーダンで自衛隊は何を見たのか』の著者・三浦英之さん(左)と布施祐仁さん(イベントにて)

かつて、ここまで日報が国民の注目を浴びたことはないだろう。その焦点は「戦闘」という言葉にある。イラクにしても、南スーダンにしても、自衛隊の派遣されている場所に「戦闘」が起きていたとすれば――。

自衛隊が派遣された南スーダンの現場で何が起きていたのか。ノンフィクション『日報隠蔽 南スーダンで自衛隊は何を見たのか』(集英社刊)は、隠蔽問題発覚のきっかけを作ったジャーナリスト・布施祐仁さんと、南スーダンに入りその現場を丹念に取材した新聞記者・三浦英之さんが、日本と南スーダンから問題の真相を伝えている。

今回、4月3日に東京・恵比寿で行われた本書のトークイベントの前に、三浦英之さんにお話をうかがうことができた。

日報隠蔽 南スーダンで自衛隊は何を見たのか

日報隠蔽 南スーダンで自衛隊は何を見たのか

政権を揺るがした「南スーダン日報問題」の内実に、気鋭のジャーナリストが連帯して挑む、調査報道ノンフィクション。