だれかに話したくなる本の話

落ち込みやすい人は注目 結果を出す人が実践している“心のセルフコントロール術”

怒られたり、ミスをしてしまったり、ちょっとした困難に直面したときに、あなたはどのような思考をし、どう行動しますか?

物事のとらえ方や受け止め方は人それぞれ。育ってきた環境や過去の体験だけではなく、「今、身を置いている環境」「接している人」などにも強く影響されて形成するものです。

そして、ポジティブに考えて失敗を乗り越えてしまう人もいれば、事あるごとにネガティブな考えが浮かんでしまい、自分自身を追い詰めてしまう人もいるでしょう。
ただ、ネガティブに考えが傾いてしまうと、日々のパフォーマンスが大きく下がってしまいかねません。メンタルが折れてしまい、なかなか元に戻れない状態になってしまうということも…。

そうならないために覚えておきたいのが、「心」のセルフコントロール術です。
『ビジネスパーソンのための折れないメンタルのつくり方』(相場聖著、ディスカヴァー・トゥエンティワン刊)には、心理学や脳科学に基づいた27の方法や、自身のタイプ別診断チェックテストが紹介されています。

ここでは、ハイパフォーマンスを保つために覚えておきたい、平常心でいるための方法を3つ厳選してピックアップします。

■物事のとらえ方を変える「ビリーフチェンジ」

仕事でミスをしてしまったとき、「なんであんなことを…」「こうしておけば…」と後悔する人がいます。一方で「過ぎてしまったことは仕方ない」「勉強になった。これを生かそう」と切り替える人もいます。
この違いは「考え方の癖」によって生まれるものですが、その「人には考え方の癖がある」ということを応用し、**自分の犯した「失敗」に対して様々な視点でとらえてみることが「ビリーフチェンジ」**なのです。

まず、自分にとって少しでもネガティブだと思う体験を紙に書き出し、その出来事の脇にポジティブなとらえ方を書いてみる。これを続けていくことで、2つの視点で「失敗」を冷静に見ることができます。
もちろん視点はポジティブとネガティブだけではありません。多角的にとらえることが何より大切なことです。

■笑いの力で心を元気にする「笑う」

あなたは普段から笑っていますか? 実は「笑い」を意識的に行うことは、**感情コントロールをするうえで最も簡便な方法で、「ネガティブな感情を外面からポジティブに変化させていく力」**があるのだそうです。

ミスをして落ち込んでしまったとき、「ポジティブに考えよう」と思っても急に考え方は変わりません。そういうときは外面(表情や姿勢)を変えることで、意識的に内面に変化を及ぼしていく手法が効果的。心から笑えなくても、とりあえず笑顔を作ってみる。ニッコリしていると、気持ちが切り替わるはずです。

■自分の癒し場所をつくる「セルフスペース法」

自分にとって居心地の良い場所にいることが、気持ちを切り替える一つの手法になります。例えば自宅の自室、お風呂場、行きつけの飲み屋さん、近場の海や山。個室トイレという人もいるでしょう。

この場所に来ると癒されたり、気持ちが落ち着くという場所を持っておくことで、自分の心が折れそうになったときに「充電場所」として使えるようになるのです。場所に決まりはありません。あなただけの「セルフスペース」を探してみてはいかがですか?

この他にも、抱えているストレスを書き上げる「ストレス抽出法」や、日常からハイパフォーマンスを保つための「ルーティーン法」、思い込みや行動を変える「認知行動療法」など、さまざまな手法が紹介されており、思考傾向の診断チェックテストをもとに、自分の考えの癖にあった方法を実践することができます。

ストレス社会といわれる現代を泳いでいくためにも、心のセルフコントロール術を身に付けておきたいものですね。

(新刊JP編集部)

ビジネスパーソンのための折れないメンタルのつくり方

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心理学・脳科学から生まれた27の方法を完全図解!

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