だれかに話したくなる本の話

1500人のリトルトゥース、愛知に集結す。

提供: 新刊JP編集部

第1弾の青森公演に続き、先月「オードリーのオールナイトニッポン10周年全国ツアー」の第2弾となる愛知公演に、社内のリトルトゥースと共に行ってきました。

今回のイベントで個人的に印象に残ったのは、約1500人のリトルトゥースが一同に会したときの独特の空気感でした。
会場の一宮市民会館に着くと、入場待ちをしているリトルトゥースたちが長打の列を成し、あっちにもこっちにも。自分もどっぷりその中の一人なわけですが、一宮市民会館が建っているその一区画だけ異空間なわけです。皆グッズを身にまとい、楽しそうでワクワク感は伝わってくるのだけど、どこかどよ〜んとしているのです。しかも、オードリーのラジオのリスナーという一体感が半端じゃなくあるゆえに、ものすごくどよ〜んとした異空間と化すのです。

たぶん、これは自分を含め、楽しそうな人や世間や物事をななめに見ているような人たち(僕の深夜ラジオリスナーの印象)が一同に集まった結果なのかなあと。ただ、その異空間の居心地は抜群に良いのです。
音楽のライブやお笑いライブもよく行くのですが、オードリーのラジオのイベントの空気感は、やっぱり異質だなあと感じたのでした。

ラジオリスナーなら当たり前のことなのですが、ラジオ番組によってリスナーの呼び方というものが存在します。タイトルの「リトルトゥース」もそれにあたります。
「オードリーのオールナイトニッポン」は「リトルトゥース」。「おぎやはぎのメガネびいき」は「クソメン」「クソガール」。「有吉弘行のSUNDAY NIGHT DREAMER」は「ゲスナー」。
こういった具合に呼び名があるわけですが、ラジオを聴いている人だけの内輪ルールなので、ラジオを聴かない人からすると、「えっ?なにそれ?」みたいなことになります。

先日、日本のラジオ番組を聴かない編集部の山田くんに「リトルトゥースってなに?」と、ストレートに聞かれ、「いや、オードリーのオールナイトニッポンのリスナーのことをね…オードリーがリトルトゥースって呼んでてね…」と平静を装って答えたのですが、内心ではしどろもどろ。なんだかとても恥ずかしい気分になりました。なんですかね。この恥ずかしさは。

やっぱりラジオは、独りでこそこそクスクス聴くものだなあ、という思いに至ったわけで。
とはいえ、オトバンク社内では何人かラジオっ子を確認しており、ラジオの話をするのが楽しみでもあります。

では、ここでいくつかラジオの魅力を挙げていきたいと思います。

スマホで簡単にラジオを聴ける時代になりましたが、僕はラジオを録音できるレコーダー2機を駆使して予約録音し、iPodに入れて、移動のときやゲームをしながら聴いています。なので、生で聴いていない、ハガキ職人でもない、という負い目も感じたりもしているわけですが。
主に聴いているのは、TBSラジオのJUNKやニッポン放送のオールナイトニッポン(どちらも深夜1時から3時の時間帯の深夜番組)のお笑い芸人さんのラジオです。なので、レコーダーも2機完備なのです。

では、いきます。

魅力1「嘘がない」
ナインティナインの岡村さん、オードリー、伊集院光さん、爆笑問題、山里亮太さん、おぎやはぎ、バナナマン、有吉弘行さん、安住紳一郎アナの番組を聴いていて感じるのは、何本もテレビのレギュラーを抱えているけど、自分のラジオ番組をとても大事な場所として、彼らは捉えているんだろうな、ということです。 なので、パーソナリティは、本音で話している、嘘がない、とリスナーは彼らの話すことを疑いもなく、信じることができるわけです。

魅力2「リスナーはけっこう厳しい」
テレビと違い、声だけのメディアなので、面白いかつまらないかがわかりやすい。ごまかしが効かないのがラジオだと思っています。毎週、楽しみに聴いている番組でも、「今週はイマイチだったな」みたいなことを思っていることもあります。
とはいえ、自分のラジオ番組を持っていて、それが長く続いている芸人さんは、イコールしゃべるのが面白い、上手いので、テレビでも長く活躍されている方が多いと思います。

魅力3「距離感が近い」
パーソナリティとリスナーが1対1で聴いている感覚なので、距離感が近いのもいいところです。たまに、深夜放送を生で聴いていると、こんな夜中にこれ聴いている人がたくさんいるんだよなあ、なんて感慨にふけったりもします。

魅力4「裏方スタッフさん」
「バナナマンのバナナムーンGOLD」なら、作家のオークラさん、ADジャニオタとADドロボウ、「オードリーのオールナイトニッポン」ならマネージャーの岡田さんや作家の藤井青銅さん、といった裏方のスタッフさんが登場したり、話題に上がって、スタッフさんの人気がリスナーの間で出ることもよくあり、スタッフさんにも愛着がわき、番組をまるごと全部好きになれます。
また、あの新番組は、「放送作家が青銅さんだから、石川昭人さんだから、面白いに違いない!」といった感じで、僕は番組を担当する放送作家さんで、聴くか聴かないかを判断したりもしています。

と、いった具合にあげていくときりがないのでここらへんで。とりあえず、ラジオは面白いのです。

今回この記事を書くにあたり、ラジオについていろいろ考えたのですが、テレビも映画もユーチューブなどのネット番組も好きでよく見るけれど、やっぱりラジオが一番好きだなあ、と思ったのでした。

最後に新刊JPっぽく、ラジオ関連のオススメ本をいくつかあげておきます。

『深夜のラジオっ子』村上謙三久(筑摩書房)
『明るい夜に出かけて』佐藤多佳子(新潮社)
『笑いのカイブツ』ツチヤタカユキ(文藝春秋)
『ラジオにもほどがある』藤井青銅(小学館)

(T・N)

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T・N

ライター。寡黙だが味わい深い文章を書く。SNSはやっていない。

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