だれかに話したくなる本の話

10年後もお金に困らずに前に進める人はどんな人? 【鬼頭あゆみの「本が好きっ!」】

みなさん、こんにちは! 鬼頭あゆみです。

インターネットラジオ「本が好きっ!」、第40回目のゲストとしてお越しいただいたのは『1万2000人を見てわかった! お金に困らない人、困る人』(集英社刊)の著者である松尾昭仁さんです。

松尾さんは出版プロデュースやセミナー講師として活躍しており、これまで1万2000人以上の起業家やビジネスパーソンと交流を重ねてきた方。その中で、実力を評価され、「大金に困らない人」には共通点があることに気付いたといい、それを一冊の本にしてまとめました。

■「礼儀正しくずうずうしく」が自分を前に進める

本書のテーマは「お金」ですが、最も重要なことは「人に嫌われないこと」だと松尾さん。人に嫌われる人は、お金にも嫌われるというのです。「お金だけに好かれても人がいなくなったら、陸の孤島に1億抱えていてもしょうがないですよね」と言い、良いコミュニケーションが結果的に自分をお金に困らない人にするのだと述べます。

この本の中で、松尾さんが一番おススメするのが「礼儀正しくずうずうしく」。
相手が何をして欲しいか分からないので、欲しい事を聞き出さなければいけません。そのためには、礼儀正しく、押すことが必要だと言います。
例えばマクドナルド行って「ハンバーガーとご一緒にポテトいかがですか?」「お得なセットがありますよ?」と言われませんか? これは、アップセールスと言って、礼儀正しく、ずうずうしく売っていく方法です。
マニュアル化されており、その一言で何十億ドルも世界で売り上げをあげているのです。それを言わずに、100円のハンバーガーだけ売っていたら経営も成り立ちません。

今回の本で24作目となる松尾さん。編集者の方や出版社の方にある程度礼儀正しくずうずうしくお願いしている部分もあり、遠慮ばかりしていては前に進めないと思うと、出版にいたる秘訣を教えてくれました。

■10年後も食べていける人ってどんな人?

先行きが見通せない現代。10年後も食べていけるのはどんな人でしょうか?
松尾さんの考えは、周囲から、いわば“過大評価”され、大物感を醸し出しているタイプだといいます。
そのために、自分よりも上のレベルの人と付き合ったり、ホラはふかないけれども背伸びをしてみたり、状況を俯瞰してみたりしているそうです。どういう人が「10年後もお金に困らない人」かを、本の中で具体的に書かれているのでぜひ参考にしてみてください。

人生を変えるにはどうすればいいか。そう考えながら1万2000人と交流をしてきた松尾さん。たくさんの学びの中で気づいた成功の法則と失敗の法則をあますことなく明かし、もし役立つことがあればすぐに行動に移してほしいと語っていたのが印象的でした。
10年後の人生を考えるヒントがつまっている一冊です。

【鬼頭あゆみの「本が好きっ!」】
ブックナビゲーター・鬼頭あゆみによる書評ラジオ。毎回、話題の本の著者が登場して、本について掘り下げるインタビューを届ける。
オーディオブック配信サービス・audiobook.jpにて無料配信中。

1万2000人を見てわかった! お金に困らない人、困る人

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この記事のライター

鬼頭あゆみさん

鬼頭あゆみ

1976年、愛知県生まれ。フリーアナウンサー。活動拠点を東京に移す前は、東海テレビ放送のアナウンサーとして、主にニュース番組、プロ野球番組などを担当。フリーに転身後は、TBS「サンデーモーニング」やNHK「探検ロマン世界遺産」などに出演。

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