だれかに話したくなる本の話

職場の人間関係をもう一段深める「欲しい○○」の話題

提供: 新刊JP編集部

近々、初めての海外旅行をする予定の新刊JP編集部オオムラです。こんにちは。

連休でもなんでもない12月上旬。4日間のツアーなので平日のお休みも頂いて、台湾旅行に行きます。実に楽しみです。
が、さすがに四日間も仕事に穴を開けるのですから、仕事関係の人におみやげでも買って帰ろうかなと考えました。

こんな時に困るのが、何を買って帰るか。

今回は、そんな「旅行のおみやげ」と、「職場のコミュニケーション」に関する考察のお話。

■「欲しいおみやげ」を聞くと相手の意外な一面が見えてくる

私はけっこう面倒臭い人間で「○○に行ってきましたクッキー」的なおみやげを買うのがキライです。

確かにクッキー的なモノの方が、おみやげを探す労力や時間が減らせるので圧倒的にラクです。
しかし、せっかくの機会なのだから、一瞬でも相手のテンションが上がる、その人に合ったおみやげを買って帰りたいと考えてしまうのです。 自分がもらう方の立場になった時のことを考えても、自分の好みを考えてくれたモノだと「わざわざ探してくれたのか」と嬉しくなるもの。

そんなわけで、クッキー的なまとめてどーんなおみやげよりも、個人向けのおみやげを探すのが私の流儀になっています。
しかも、今回は自分的には初の海外。妥協はしたくありません。

そこで、おみやげを買って帰ろうと決めた人たちに「何が欲しいですか?」とリサーチすることに。
すると、人によって色々な「欲しいおみやげ」のパターンが見つかりました。

■普段の付き合いではわからない「コレクター派」

まずリサーチしたのは、少し年上のTさん。
職場ではお酒好きで知られているので「台湾ビールでも買ってきましょうか?」と聞いたところ、それよりも買ってきて欲しいものがあるとのこと。

それが**「冷蔵庫に貼るマグネット」**。

なんでもTさんは、マグネットコレクターらしく、ある程度親しい知人友人からの旅行のおみやげには必ずそれを頼むのだとか。

Tさんは台湾への旅行経験もあるので、すでに持っている「小籠包と麻婆豆腐以外のマグネットで」という指定もいただきました(笑)
しかも「空港に行けば売っているところがあるから」という情報まで教えてくれる親切ぶり。

相手のことを知るのはコミュニケーションの基本。
「旅行のおみやげ」は、仕事以外の一面を知る良い機会なのかもしれません。

■ちょっと変わったこだわりのある「サブカル派」

私自身は、旅行=その土地の美味しい食べ物を楽しむ、というところが旅の醍醐味の一つとして大きいので、基本的に食べ物関係のおみやげを買って帰ります。

しかし、人によってそのあたりの醍醐味は変わるもの。

サブカル系が好きなKさんに「欲しいおみやげ」をリサーチすると、自分では絶対にチョイスしないものを頼まれました。

それは**「東京のガイドブック」**。

「なぜ?」と思ってしまうリクエストですが、本人曰く「台湾の人が、東京のどこを目玉だと考えてガイドしているのかを知りたい」とのこと。
さらに話を聞いてみると「それを読むと向こうの文化の一端が見えてくる」とも。

普段から情報感度の高いKさん。おみやげも食べ物や雑貨より「情報」が欲しいというわけです。

こうした好みは、仕事や普段のコミュニケーションの中で「相手が何を求めているか」という判断基準の一つにもなるので、知っておいて損はないかもしれません。

■突っ込んで聞いてみるとプチ情報が出てくる「なんでもいい派」

欲しいおみやげを聞いて一番多いのは「なんでもいいよ」という回答。
もちろん「なんでもいい」ので、クッキー的なものでも、自分が現地で食べた美味しかったものや雑貨の類でもいいわけです。

そこで「なんでもいい派」のSさんに「じゃあ、現地で定番のパインケーキでも買ってきますね」と伝えたところ、「あ、私、パインがダメなんです……」とのこと。

リサーチをせずにうっかりパインケーキを買ってきていたら、渡す段階で変な空気になるところでした(笑)

雑貨でもリサーチを怠ると、すでに持っている、というケースもあります。
「なんでもいいよ」→「じゃあ適当に買ってきます」とリサーチを切り上げると変な空気を生み出すリスクがあるので、「なんでもいい派」の人ほど一歩踏み込んで話を聞いてみた方がいいのかもしれません。

◇  ◇  ◇

職場の人へのおみやげ探しというと、事務的な感じが出てしまうものですが、そもそも、おみやげは「贈りたい」という気持ちがあってのもの。
相手が喜んでくれることを考えながら探すと、楽しい時間になります。

こうした手間が面倒臭いので「○○に行ってきましたクッキー」的なおみやげをチョイスする人は多いと思いますが、職場の人間関係を今よりちょっと深めたいという人なら、手間をかけた分だけ自分の側にもコミュニケーションの部分で得るものがある「個人向けのおみやげ選び」をしてみてはいかがでしょうか?

というわけで、オオムラによる新刊JP編集部日記は、次回で最後(の予定)。
最後は、台湾旅行記を書きます(の予定)。

日記が面白くなるようなハプニングが起こってくれるといいな。

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新刊JP編集部

この記事のライター

大村佑介

大村佑介

1979年生まれ。未年・牡羊座のライター。演劇脚本、映像シナリオを学んだ後、ビジネス書籍のライターとして活動。好きなジャンルは行動経済学、心理学、雑学。無類の猫好きだが、犬によく懐かれる。

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