だれかに話したくなる本の話

今こそ知るべき偉大な経営者・小林一三とは?

毎週月曜日から金曜日、朝7時から文化放送で放送中の情報ラジオ番組『The News Masters TOKYO』。さまざまニュースやトレンドについて、タケ小山さんとレギュラーコメンテーターが切り込んでいく番組だ。

その中で、本の目利きたちが出演し、今ビジネスマンが読んでおくべき本を紹介するコーナーがある。毎週火曜日の8時25分頃からの5分間のミニコーナー「トレンドマスターズTOKYO BOOK」だ。

1月8日(火)は、経営学者で番組のコメンテーターとして出演している楠木建さんが『小林一三 日本が生んだ偉大なる経営イノベーター』(中央公論新社刊)をピックアップした。

著者の鹿島茂さんはフランス文学者として知られるが、経営に関する著書もあり、本書について「小林一三さんについて書かれた本の決定版」と楠木さんは絶賛する。

小林一三は明治から戦後期にかけての実業家で、阪急電鉄や阪急百貨店、宝塚歌劇団をはじめとする阪急東宝グループの創業者。楠木さんは同時代に活躍し、共通点も多い松下幸之助との対比で小林一三の凄みを表現する。

例えば松下幸之助は根っからの経営者、実業家であったのに対し、小林一三はプロデューサー的な色合いを持っていたという。それは彼のビジネスによく表れており、例えば阪急鉄道の事業は宅地開発が本質であり、人々の快適で健全な生活を創出するための「エンターテインメント」だったと述べる。また、駅に隣接しているターミナルデパートも阪急百貨店が東洋初といわれる。

明治期以降から戦後にかけて日本にイノベーションを巻き起こした偉大な経営者・小林一三。今こそビジネスパーソンは彼の人生と哲学について深く知るべきなのではないだろうか。

The News Masters TOKYO公式ホームページ
・タイムシフト試聴はこちらから…radiko(The News Masters TOKYO)(1/14まで試聴可能)

(新刊JP編集部)

小林一三 - 日本が生んだ偉大なる経営イノベーター

小林一三 - 日本が生んだ偉大なる経営イノベーター

博覧強記の著者による、圧巻の評伝。

この記事のライター

新刊JP編集部

新刊JP編集部

新刊JP編集部
Twitter : @sinkanjp
Facebook : sinkanjp

このライターの他の記事