だれかに話したくなる本の話

夫婦の危機も救った!? 家族からの「美味しい!」を引き出すレシピ集

アプリやインターネットで検索をすれば手軽にレシピを知ることができるようになった今、発売3ヶ月で9万部の大ヒットとなっているレシピ集がある。
『Yuuのラクうま♡ベストレシピ』(Yuu著、扶桑社刊)だ。

本書はインスタグラムのフォロワー51万人を誇る料理研究家のYuuさん(yuuyuu514)が、これまでブログやインスタグラムで公開してきたレシピの中から、料理が苦手な人でも作れる172品の「ベスト」を選んでまとめた一冊。
しかし、このレシピ集は単なる「ベストレシピ集」ではない。
細部に至るまでYuuさんのこだわりが張り巡らされ、「美味しい!」とともに「料理って楽しい!」を引き出す仕掛けが満載なのだ。

今回はそのベストレシピ集の秘密や料理のコツをYuuさんにうかがった。

(新刊JP編集部)

■レシピ集の「美味しい」料理が夫婦の危機を救った!

――7月10日に刊行されて3ヶ月経ちますが、読者の皆さんからはどんな声が寄せられていますか?

Yuu:家族が喜んでくれたという声をたくさんもらっています。代表的なのは「もともと料理が苦手で、作ること自体がストレスだったけれど、この本を使って作ると家族が喜んでくれるので料理が楽しくなりました」という声ですね。

また、結婚してから、食事の時間の会話が少なくなっていたけれど、このレシピ本を使って料理を作ったら旦那さんが「美味しい」と喜んでくれて、付き合い始めの頃を思い出しましたという読者の方もいらっしゃいました。

――夫婦の危機を救ったわけですね。

Yuu:そうなんです(笑)。家族が喜んでくれて、料理に対するモチベーションが上がったというメッセージが多いですね。

――発行部数も10月中旬の時点で6刷8万5000部と好調です。ご自身は本書のどのようなポイントが受け入れられていると思いますか?

Yuu:徹底的に使えるレシピ集にしたことがポイントだと思っています。

今って、インターネットで食材を検索すれば山ほどレシピが出てきますよね。だから、本を買ってもらうためには付加価値をつけないといけないと思っていて、この本については料理初心者や苦手な人でも徹底して使えるようにしました。

――具体的にどのような点を工夫されましたか?

Yuu:私はもともとは料理が苦手な人間で、料理を作れるようになりたいと思ってレシピ集をたくさん買っていたんです。でも、その中で作れる料理って2、3個くらいしかないんですよね。この材料がない、調味料がないということも多くて。

だから、この本では、例えば「オイスターソースがなくて作れない」というようなことにならないように「この調味料はこれで代用できる」ということも徹底して書きました。

――私もレシピに載っている材料を全部揃えないといけないと思ってしまって、作るのを断念することが多いです。

Yuu:そうなんですよね。でも、そこで材料を買ってきても他のメニューでは使わないことって多いじゃないですか。そういった材料や調味料の余りを防ぐための工夫も説明しています。また、お弁当を作っている方も多いので、冷めても美味しく食べるにはどうすればいいかも徹底的に試作して突き詰めましたね。

――タイトルに「ベスト」という言葉が入っていますが、この「ベスト」の意味は?

Yuu:今までブログやインスタグラムでアップしたレシピの中で特に反響のあったものを集めているという意味です。まさにベストです!!

――本の冒頭に「ベストレシピトップ10」がありますが、5位の「豚ねぎ塩そうめん」を作ったところ、本当に5分で美味しく作れました。

Yuu:ありがとうございます。ゆで時間も2分くらいで、食材を切る必要もないので、すごく簡単に作れる一品です。しかも温かいままでも美味しいので、料理する気分じゃないなあと思う時にはそうめんですね。

――料理を作るときには、どのような視点でレシピを考えていますか?

Yuu:基本的には作りたいものを考えてから冷蔵庫の中を見て、そこにある食材を組み合わせて、焼くのか、揚げるのか、煮るのか、味付けはどうするかということを決めます。

また、レシピのアイデアを集めるときは、デパ地下にあるお総菜屋さんに行ったり、居酒屋に行ったりして、そこで食材の組み合わせや味つけを勉強したりします。私は和食が好きなのでお総菜屋さんに行くことが多いかな。あとは雑誌とかで盛りつけを学んだりとか。

■インスタグラム51万フォロワーの秘密は「小さな料理教室」?

――もともと料理が苦手だったと先ほどおっしゃっていましたが、料理を始められたきっかけはなんだったのですか?

Yuu:25歳くらいのときに、ダイエットをしたいと思って自分で料理を作り始めたのがきっかけです。それまでは野菜が苦手で、お肉中心の食生活を送っていたのですが、痩せるなら野菜も摂らないといけないということで、どうやったら野菜を美味しく食べられるんだろうと考えるようになったのが始まりでした。

――それまでは白いご飯とお肉がお好きだった。

Yuu:大好きでした(笑)。でも、野菜もバランスよく食べないと痩せられないので。

――その中で「料理って楽しい」と思ったエピソードがありましたら教えてください。

Yuu:皆さんも言われているように、家族が喜んでくれたんですよね。「美味しいね」って言ってもらえることで、もっと作ってみようと思うようになりました。

――料理の腕はどのように磨いていったのですか?

Yuu:基本はレシピ集を見ながらですね。たまに料理教室にも行っていたんですけど、料理教室は全員で分担して作るので、「その作業、私がしたかったのに」ということも多かったです。

あとは、結構凝り性な方だと思います。一つのことを極めるのが好きというか。

――それで料理も極めようと(笑)。Yuuさんのインスタグラムのアカウントは51万フォロワーと料理系インスタグラマーの中でも目を引く数字ですが、料理の投稿がすごく凝っていて驚きました。ちゃんと作り方と動画もあって。これは相当時間かかっていますよね?

Yuu:そうなんです(笑)。1つアップするにも時間はかかっています。

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――インスタグラムに料理のレシピをアップしたきっかけは?

Yuu:もともとはブログにレシピを掲載していて、インスタグラムには料理の写真を載せて、ブログのURLを書いていたんですね。でも、インスタってURLを載せても、そこから直接ブログには飛べないじゃないですか。それが面倒なんじゃないかなと思って、インスタにレシピも載せるようになったんです。そうしたら凄く反響があって。

――インスタにレシピをアップする際に気を付けていることはなんですか?

Yuu:見やすいようにということをまずは意識しています。あとは、レシピを見て作る人がなるべく困らないように丁寧に説明するということも心がけていますね。私もそうでしたが、料理に苦手意識があると、料理を普段作っている人から見て「えっ」と思うようなところでつまずいてしまったりするんです。

「あの調味料がないなんだけどどうすればいい?」とか、あとは「この食材はアレルギーで使えないけど、どうすればいいですか?」とか。そういう質問をブログやインスタでいただいたこともあったので、「別のもので代用する」というアイデアが蓄積していったんですね。

――寄せられた質問は全部返信するんですか?

Yuu:もちろんです。すごく気持ちが分かるんですよ。例えば、圧力鍋を使う料理でも、圧力鍋って加圧の度合いが切り替えられるものもあるじゃないですか。どのくらい圧力がいいのか分からないとか。

あとは「今、このレシピを作っているんですけど、どうすればいいですか?」というDMをいただいたこともあります。

――小さな料理教室のような(笑)。そういう丁寧なやりとりの積み重ねでフォロワーが増えていったわけですね。

Yuu:そうですね。

後編「料理研究家が伝授! 「家族にもっと野菜を食べてほしい」ときのコツは?」はこちらから

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