新刊くん
月に100万稼げる「Amazon輸出」入門

著者名: 山村 敦
出版社: 日本実業出版社
定価: 1,575円
ISBN-10: 4534050321
ISBN-13: 978-4534050328

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著者インタビュー

 安倍晋三総理大臣による経済政策「アベノミクス」の中で、円安が進んでおり、輸出産業にも経営改善の兆しが見えてきていると言われています。
 そんな中で活気づいているのが、インターネットを使った個人による「輸出」ビジネス。特に最近注目を浴びているのが米アマゾンを利用した個人による「輸出」ビジネスです。今回はその「Amazon輸出」について、『「Amazon輸出」入門』(日本実業出版社/刊)著者であり、ネットビジネス歴12年以上の山村敦さんにお話をうかがいました。

■アマゾン輸出は今だからこそチャンスあり

― 本書では米アマゾンを利用した個人輸出でビジネスを行う方法が書かれていますが、この「アマゾン輸出」はこれまでの個人向けネットビジネスとどう違うのでしょうか。

「よく、輸入ビジネスとどう違うのかと聞かれるのですが、一つはライバルが少ないという点が大きいと思います。
一方、海外に関してはマーケットがこれから広がる部分もあって、パソコンなどのネットワーク環境もここ数年でとても良くなったので、輸出は非常にやりやすい個人ネットビジネスになりつつあります」

― その中で、米アマゾンに着目した理由を教えていただけますか?

「個人輸出のビジネスは大まかに5つあって、一番人気があるのがオークションサイト『eBay』を使ったものです。他にネットショップを開店したり、最近ではグーグルやフェイスブックを使った輸出も広がってきています。それにプラスして、このアマゾン輸出ですが、私が始めた頃はアマゾン輸出をやっている人がほとんどいなかったというのが、注目した理由です」

― 「輸出」という言葉を聞くだけで難しそうなイメージなのですが、始めた頃の印象について教えていただけますか?

「実際に私がアマゾン輸出を始めたのは、2年ほど前なのですが、とても稼ぎやすいなという印象でした。ただ、最初の米アマゾンへの登録は苦労しましたね。
例えば、登録の際に、本人確認のために米アマゾンから電話がかかってくるのですが、もちろん国際電話なんですよ。なので、海外から日本に電話をかけるときは最初に『81』を入れないとかかってこないんです。日本のサイトと同じ感覚で電話番号を登録してしまうので、つい忘れがちになるんですよね(笑)。そういったところでつまずきがありました」

― 本書の中で、米アマゾンが認めた商品しか出品できないと書かれていましたが、日本にしかない商品でも登録できるものなのですか?

「それらは米アマゾン側が最終的に判断しますが、ほとんどは出来ます。海外のブログなんかを見ていると、アマゾンに出品されている一風変わったものが紹介されていたりするのですが、鹿を寄せ付けないためのオオカミの身体の一部とか、テントウムシ1000匹というものもあったそうです(笑)。本当に、なんでこんなものが!?と思うものも結構ありますよ。だから、基本的には人間に危害を加えるもの、違法なもの以外は出品できると考えていいと思います」

― アマゾン輸出をする上で、これだけはやっておくべき!ということはありますか?

「これは二つあります。一つは、事前に最低限、ネットビジネスをやっておくこと。オークションサイトで不用品を出品するくらいでいいのですが、良い経験になるはずです。もう一つは本にも書きましたが、パソコンの環境をちゃんと整えること。こうすることでライバルたちよりもスピーディーに動けるはずです」

■海外相手の個人ネットビジネスで円安・円高に左右されないためには?

― 米アマゾンで売れる日本の商品にはどのようなものがありますか?

「単純に分かりやすいものだと、J-POPのCDやアニメのDVD、あとはフィギュアといったポップカルチャー寄りのものが売りやすいと思います。そうしたもの以外では、少しハードルが高くなりますが、時計、カメラ、電化製品ですね。ブランドメーカーの美顔器はとても反応が良かったです。なぜ、ハードルが高くなるかというと、アマゾンが高額な商品を許認可制にしているからです」

― 今、アベノミクス効果で円安が進んでいます。輸出する立場からしてみれば、非常に有利になりつつあるのではないかと思いますが、そういったところで注意すべきことはありますか?

「一つアドバイスをすると、輸出ビジネスと輸入ビジネス両方をできると良いと思います。為替は動くものですが、それに合わせて右往左往するのはあまり良くないと思いますので、時代に左右されないやり方を見つけるのがベストです」

― また、商品の発送方法についてお聞きしたいのですが、自分で商品を仕入れて海外に出荷するとなると、普通の郵送方法では出来ないと思います。山村さんはどのようにして商品を発送しているのですか?

「海外への発送方法については主に三つありまして、一つは日本郵便さんのEMS(国際スピード郵便)。あとはフェデックスさん、DHLさんですね。これが三大海外配送です。基本は空輸で、船はよほどじゃない限りは使わないです」

― 山村さんがネットビジネスを始めたきっかけについて教えていただけますか?

「もともと体育大学に通っていまして、教師を目指していたんです。ところが、東京都の採用試験に落ちてしまって、大学卒業後は派遣会社に所属しながら教員試験を受けていたんです。ところが、その派遣先というのがNECで、エンジニアたちがいる最先端の現場だったので、パソコンの操作方法などのスキルがどんどん上がっていって、それがネットビジネスに入っていく大きなきっかけとなりました」

― 最初にやったネットビジネスについて覚えていますか?

「確か、不用品をヤフーオークション(現在の「ヤフオク!」)で売ったと思います。何を売ったかははっきりと覚えてないのですが、中古のカメラや楽器だった気がしますね」

― 私もヤフオク!は利用したことがありますが、出品者と落札者のコミュニケーションがかなり発生するなあという印象でした。でも、このアマゾン輸出ではほとんどそうしたコミュニケーションが発生しないそうですね。

「そうです。だから、他のサービスと比べたら、かなり楽だと思いますよ」

― アマゾン輸出に挑戦しようと考えている方々に向けてアドバイスをお願いします。

「輸入と輸出、どちらがやりやすいかというと、確実に輸出だと思います。パソコンもインターネット環境も揃っていますし、自動翻訳サービスもかなり性能が高くなっています。経済的にも海外の方が、市場が広がってきているので、今が参入時ではないかと思います」

― では、この『「Amazon輸出」入門』をどんな方に読んで欲しいとお考えですか?

「アマゾン輸出は月5万円程度なら稼ぐのが比較的簡単なんです。だから、副業として何かしたい人や、ちょっと将来に不安がある30、40代の方々に読んで欲しいですね」

― このインタビューの読者の皆さまにメッセージをお願いします。

「アマゾン輸出ブームにもようやく火が付きはじめました。私自身は2年ほどやってきましたが、最近参入者が殺到しはじめて、情報もツールもたくさん出てきています。
アマゾン自体、将来的には東南アジアやインド、ブラジルなどにも進出していくはずですので、アマゾン輸出はここ1、2年のブームではなくて、長いスパンのブームになっていくのではないかと思います。だから、今こそが参入のチャンスだと思いますよ」