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書籍情報

アマゾンへのリンク:渡辺秀和著『ビジネスエリートへのキャリア戦略』 戦略コンサルタント、外資系エグゼクティブ、起業家が実践した
ビジネスエリートへのキャリア戦略
定価 : 
1,500円+税

著者 : 
渡辺秀和

出版者 : 
ダイヤモンド社

ISBN-10 : 
4478026661

ISBN-13 : 
978-4478026663
アマゾンへのリンク:渡辺秀和著『ビジネスエリートへのキャリア戦略』
渡辺秀和
Watanabe Hidekazu 著者プロフィール写真
コンコードエグゼクティブグループ 代表取締役社長CEO

一橋大学卒業後、(株)三和総合研究所(現:三菱UFJリサーチ&コンサルティング)戦略コンサルティング部門に入社。同社最年少でプロジェクトリーダーへ昇格。その後、キャリアコンサルタントへ転身。(株)ムービン・ストラテジック・キャリアにて、 5年連続No.1キャリアコンサルタントとして活躍。08年、株式会社コンコードエグゼクティブグループを設立し、代表取締役社長CEOに就任。ヘッドハンター・サミット2010において、採用担当者の選出で日本一のキャリアコンサルタントを決定する「日本ヘッドハンター大賞」のコンサルティング部門においてMVPを受賞。

連載第1回

どのような人生を歩みたいのか、どのように社会に貢献していきたいのか。それは、自分のキャリアプランについて考えることとイコールです。終身雇用制度の先行きが不透明になり、転職が当たり前となった昨今、実は誰しもが自分事としてキャリアを考えないといけません。

戦略コンサルタント、外資系エグゼクティブ、起業家が実践したビジネスエリートへのキャリア戦略』(渡辺秀和/著、ダイヤモンド社/刊)を通して「キャリア」について考える新刊JPの連載、前回は年収の大幅アップを阻む3つの壁についてご紹介しました。今回のテーマは「ハブ・キャリア」です。

■これまでのキャリアに引きずられないようにするには?

キャリア設計をするときに制約となるもの、分かりますか? それは実は、これまでのあなた自身のキャリアです。別の仕事がしたい! と思っても志望職種の応募資格に該当する業務経験がないために諦めないといけないことが出てくる可能性もあります。

ネクストキャリアは結果的に前職に縛られやすいもの。経理職を採用する場合、経理業務の経験者が求められますし、人事職の採用では、人事業務の経験が求められます。つまり、自分のやりたい仕事にキャリアチェンジするためには、すでにその仕事の経験を持っている必要があるという「矛盾」が生じます。このような現状から、全く別の仕事を希望する場合、一般的な転職手法のみでは大きくキャリアチェンジすることができないのです。

■「ハブ・キャリア」となるキャリアとは?

この矛盾を解くのに効果的なのが「ハブ・キャリア」の活用です。ハブ・キャリアとはさまざまな業界・職種から入ることが可能で、かつ、さまざまな業界・職種へ転出することが可能な仕事です。

この「ハブ」とは、いわゆる「ハブ空港」の「ハブ」と同じ意味で、そこを通過することで容易に行けなかった目的地にも行けるようになるということ。その代表例としてあげられるのが、戦略コンサルタントです。コンサル未経験でもポテンシャル採用で入社可能で、そこで実績を積むことで、かつ、次の転職先として幅広い選択肢が生まれます。

また、インターネットビジネスまわりの職種もハブ・キャリアとして注目されていると渡辺さんは指摘します。インターネットをビジネスのプラットフォームとせざるを得ない現代において、事業推進に関する経験を持つ人を採用したいというニーズは明らかに大きくなっているというのです。

■「ハブ・キャリア」を活用することで大きなキャリアチェンジが可能

「ハブ・キャリア」を上手に戦略に組み込むことで、例えば以下のように無理なく大きなキャリアチェンジも可能になります。

「証券会社のシステムエンジニア」→「戦略コンサル」→「消費財メーカーの経営企画部幹部」

システムエンジニアから、戦略コンサルタントとして経営課題を解決する高い専門能力を習得した後に、メーカーの経営企画部幹部へと見事に業界も職種も入れ替わっています。しかも、このような転身を通じて、新たな業務を学びながら年収を上げ続けることが可能です。逆に、目先の年収アップを目指すという短絡的な考え方をしていると、いつまで経っても同じことを繰り返すことになるかもしれません。

ただし、「ハブ・キャリア」に入る上で、クリアしなければいけない条件もありますし、戦略コンサルを経験しても、法務やシステムエンジニアへの転身は難しいでしょう。だから、主に経営幹部や経営企画、新規事業責任者、ブランドマネージャーなどのマネジメントポジションへの転身を目指す人にとっては知っておくべき考え方だといえます。

第3回目はキャリアにおける「起業」について考えていきます。ブームを経て、「起業」は以前よりも身近なものになりましたが、実際はどうなのでしょうか? (新刊JP編集部)

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