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お金に困らなくなる黄金の法則

解説

 あなたは今、自分の貯金残高に満足していますか?
 人並みには稼いでいるはずだし、それほどムダ遣いしているわけでもない。なのに貯金残高はいっこうに増えない。将来に対して漠然とした不安を抱き「まずは家計簿でもつけようかな」と思っているなら、少し考え直したほうがいいかもしれません。

 『お金に困らなくなる黄金の法則』(河出書房新社/刊)の著者であり、ファイナンシャルプランナーでもある長尾義弘さんは「家計簿をつけたとしても、お金の管理ができなければお金は貯まらない。むしろ家計簿をつけること自体に満足して、具体的な行動が何も伴わないほうが危険」と指摘します。

 本書のなかで長尾さんは、「お金が貯まりにくい人」に特徴的な行動や習慣を挙げています。そして、それらの行動や習慣をひとつひとつ手放していくことが「お金に好かれる」ことにつながり、結果としてお金が貯まるようになるとも述べています。
 では、どのような行動や習慣が貯金の妨げになるのでしょうか。

感情のコントロールがヘタなため、気分でお金を使ってしまう

 給料日の直後は気が大きくなって豪華なランチばかり食べてしまう。その結果、給料日前は懐がさびしくなり立ち食いそばの日々…という状況が毎月のように繰り返されます。

お金を小さくくずし、使いやすい状態をキープしている

 財布のなかに一万円札や五千円札しか残っていないと、少額の買い物には気がひけるものです。逆に小銭だけ入れている状態だと、つい余計な買い物をしてしまうことになります。

財布がつねにパンパンにふくらんでいる

 領収書やメモ、ポイントカードなどで財布がパンパンにふくらんでいる人は、えてしてお金の整理ができていないものです。

 これらの悪習慣を断ち、お金に対する認識を根本的に変えるためには何から始めればいいのでしょうか。長尾氏は家計簿をつけるかわりに「4つの金額」を年に一度計算することをすすめています。

  • 年間の収入はどれだけあるのか?
  • 年間の支出はいくらか?
  • 借金(ローン)はいくら残っているのか?
  • 貯金はいくらあるのか?

 これら4つの数字を計算することで、あなたの資産や負債がどれだけあるのか、つまり家計の余裕度がどれほどかが見えてきます。そして、資産と負債との差し引き額である「余裕資金」を把握することで、貯蓄や投資の計画を立てられるようにもなるのです。
 それは結果として、お金に対する意識の持ちようを変えることにつながります。

 本書では、お金をムダに使わないため、あるいは、お金を無理なく貯めるための工夫や仕組みがふんだんに紹介されています。
 長尾氏が本書で繰り返し説いているのは「お金のことを考えるようになれば、自然とお金に関する情報が集まってくるようになる」ということ。本書を手に取り、お金に目を向け、おトクな情報を手に入れることで、「お金に好かれる」人へと一歩近づけるはずです。
 (新刊JP編集部)

目次

Prologue
お金のある人・ない人の差がつくたった一つの理由
「お金のない不幸」「お金のある不幸」
お金のことを考えるとお金持ちになれる
絶対損をしない投資とは?
億万長者バフェット氏は、普通の人と何が違っていたのか?
Step1
1日5分の習慣で
お金と人生のすべてが変わる
お金の意識を変える1日5分の習慣
「誰でも金持ちになれる」は、けっしてウソではない
半日、お金のことを考えて30万円得した話
お金のことを考えるとかならず儲かる
節約するよりもっといい方法がある
お金のことを考えると未来が見えてくる
Step2
お金に困る人の感情の法則を知りなさい
お金を貯めることはダイエットと似ている
クレジットカードを使う心理の問題点とは
我慢できる子どもほど高収入の大人になる
手軽なリボ払いの落とし穴にご用心
お金の管理のツボは感情の抑制にある
住宅ローンで破産する人のパターンとは
ローンがなくなると次のステージに上がれる
お金が貯まらない人は未来から目をそらしている
Step3
お金に好かれるために、
まずどこから手をつけるか
お金の話をすればするほどお金に強くなる
子どもへのお金の教育はとても大事!
お金を大切にしてこそお金に好かれる
あなたの「人生時計」は今、何時ですか?
あなたの人生には、いくらのお金が必要?
あなたが一生かけて稼げるお金はいくら?
この「4つの金額」を年に一度計算しなさい
大きなリターンがある「自分投資」のススメ
給料明細には多くの情報が詰まっている
貯金が苦手でもお金が貯まる「財形貯蓄」
節税+投資のメリットがある「確定拠出年金」
老後資金を確実に増やせる「付加年金」
老後資金の充実に効果的な「個人年金基金」
個人事業者にオススメ「小規模企業共済」
Step4
悪習慣を見直して
お金が集まる体質に変身する
お金の知識が増えると「お得な話」に出合う
お金の情報格差がやがては経済格差に!
タイプ別でわかるあなたの未来
お金のことがわかればムダな出費がなくなる
お金を大切にする姿勢はお札のくずし方にも表れる
支払明細を見るクセをつけ、お金に強くなる
お金を大切にする人は財布がふくらんでいない理由
あなたは、クレジットカードを何枚持っていますか?
高利率で超お得な「百貨店の友の会」
一括払いでこんなに得をする!
電気料金プランを変えるだけでこんなに節約できる!
数字を意識すると仕事にも役立つ
いつも「どっちが得か」を比べる習慣を!
Step5
あなたを襲うお金の怖いワナを見破れ
お金のことを考えない人ほど甘いワナにかかりやすい
銀行の「仕組み預金」のワナ①意外なリスクにご用心
銀行の「仕組み預金」のワナ②銀行が持つ決定権にご用心
いつの間にか国庫へ?!休眠預金のワナ
銀行窓口で勧められる個人年金保険のワナ
低い変動金利に隠された住宅ローンのワナ
生命保険のワナ①総支払額を知っておく
生命保険のワナ②インフレになると目減りする
盛大なキャンペーンに隠されたリボ払いのワナ
プロでも失敗することも!集中投資のワナ
「控除率」でわかる宝くじのワナ
Step6
リスクを抑え、不安をなくす貯金と保険の頭がいい方法
お金のリスク管理には3つの柱がある
自分でなんとかできる「リスクの保有」
自分ではどうにもできない「リスクの転嫁」
自力でリスクを減らせる「リスクの軽減」
医療保険よりも医療貯金を!
死亡保険は、本当に必要ですか?
子どもの教育費には計画的な準備が必要
介護の不安、どう備えていますか?
ぜひ入っておきたい自転車保険と個人賠償責任保険
あなたの火災保険は、家財も対象になってますか?
生命保険料を最大52%安くする方法
保険を見直す時はかならずダブリ期間を!
海外旅行保険は、きっちりかけよう

著者プロフィール

長尾 義弘

ファイナンシャルプランナー、AFP。お金のしくみ、保険のカラクリについての“得する情報”を発信している。徳島県生まれ。大学卒業後、出版社に勤務。いくつかの出版社の編集部を経て、1997年にNEO企画を設立。出版プロデューサーとして数々のベストセラーを生み出す。
著書に『商品名で明かす今いちばん得する保険選び』(小社刊)、『コワ~い保険の話』(宝島社)、『こんな保険はいらない!』(廣済堂出版)、『お金のツボ』(モバイルメディアリサーチ)、監修には「別冊宝島」の年度版シリーズ『よい保険・悪い保険』(宝島社)などがある。
http://neo.my.coocan.jp/