

突然ですが、質問です。
女性に一番嫌われやすい人はどんなタイプの人だと思いますか?
答えは「ケチ」な人です。
デートの際、割り勘はよしとしても、1円単位まで細かくお金を請求してくるような男性だと、さすがに女性のほうは引いてしまうでしょう。
「ケチ」な人は嫌われる、これはビジネスの世界でも同じです。
コンサルタントの鳥居祐一さんは、18年間、成幸者の行動・習慣・考え方について研究し、その結果「ケチな人は成功できない」ということがはっきり分かったと著書『あなたの夢実現を加速させる「人脈塾」』(角川学芸出版/刊)で述べています。
■ ケチな人は応援されない
では、どうしてケチな人は成功できないのでしょうか。
その理由は明快です。誰からも応援されないからです。人から応援されないということは、誰の協力も受けてもらえないこと。だから、成功できないのです。
実はこれは人脈にもいえます。
「こんな人、紹介してもらえませんか?」とお願いしても、なぜか紹介してくれない人、いますよね。鳥居さんはこういう人を「人脈のケチ」と呼びます。どうして彼らは人を紹介しないのか、それは出し抜かれるのが嫌だからです。
もちろん軽はずみに人をほいほいと紹介すべきではありません。お互いが合わない人同士であれば、紹介してもマイナスになってしまうだけです。ただ、面白いシナジー効果を生み出しそうだと思ったら、積極的に紹介すべきでしょう。
そうして成功した人たちは、自分たちの縁を取り持ってくれた人への礼を決して忘れません。最終的には恩として自分のところに跳ね返ってくるのです。
■ お金を使えば“人に応援される”?
鳥居さんの友人のとある経営者は、通称「あったか社長」と呼ばれるくらい人情にあふれ、温かく義理堅い人として知られています。
彼は人脈の達人でもありますが、特筆すべきはお金の使い方のうまさ。
ラーメン屋でもタクシーの中でも、絶妙のタイミングでお金を先に出されます。鳥居さんは「お金の支払い方が実に粋でスマート」だと言います。
その経営者の行動はとにかく細かいことを気にせず、その場を楽しんで欲しいというホスピタリティー精神の延長でやっているため、彼の周りにはたくさんの人が集まり、それが彼のビジネスに直結します。彼の誠実な心が、良い流れを生んでいるのです。
また、何かをしてもらうと返報性の法則が自然に働き、恩義を感じて何かをしないと、と人は考えます。相手に与え、貢献し、喜ばせる。そのためにお金を使うことで、自分を応援してくれる人がどんどん増えるのです。
本書は豊かな人間関係を築き上げるための人脈術、円滑な人間関係を築くためのヒントをつづった一冊ですが、成功哲学の父といわれるジム・ローン氏や、本田健さんをはじめ様々な人が次から次へと登場し、どんどん人脈がつながっていく様子を、まさに“体験”することができます。
お金に対しても、人脈に対しても「ケチ」になっていては、誰からも応援されることはありません。もったいぶらずにどんどん相手に与えていってみてはいかがでしょうか。鳥居さんが「誠実に勝るスキルなし」と言うように、見返りを求めずに誠実な心を持って与えてみるのです。そうすると、思わぬところで、その恩が返ってくるかも知れませんよ。
(新刊JP編集部)

第1章 人脈とは何か
(まずは夢を宣言し、周りを巻き込もう!大量行動が自分を変える! ほか)
第2章 会いたい人とどうつながるか
(名刺は捨てても大丈夫プライベートな質問には気をつけよう ほか)
第3章 人生を豊かにする時間とお金の使い方
(人脈のケチになるな!本田健さんに学んだ紹介哲学 ほか)
第4章 一流の人間は何を考えているのか?
(一流の人とは?一流の人は、悪口を言わない ほか)
第5章 ソーシャルメディア時代の人脈術
(ソーシャルメディア力をつけよう!ソーシャルメディアでの絶対的なルール ほか)



1961年横浜市生まれ。1985年青山学院大学経営学部卒業後、1987年カリフォルニア大学アーバイン校に留学。日系金融機関を経て、1994年に独立。現在、個人面談を中心にしたメンタープログラムを主宰し、目標設定や成功ナビゲーションを指導。
鳥居祐一 オフィシャルブログ
http://ameblo.jp/torii-yuichi/