
この春から新入社員として社会に飛び出た新社会人の中には、今の会社で20代から活躍し、成功者になりたいという野心を持っている人もいるだろう。また、輝かしい実績を作り続ける将来の自分を思い描いている人もいるかも知れない。
しかし、大きな成果を出せる人間はその一握りで、その境地に辿りつくまでには絶え間ない努力と戦略が必要だ。そのためにはどうすればいいのだろうか?
その一つがスタートダッシュを決めて、「伝説の新人」と呼ばれるほどの新入社員になることだ。
本書の冒頭で、まず上司に対してどんどんアピールしていき、3年間は徹底的に働くことが必要だと述べられている。
超一流と呼ばれる人の決定的な共通点は、誰もが20代のある時期に徹底的に仕事に打ち込む時期がある。遊ぶときは思い切り遊ぶが、実は全て仕事につながっている。オンとオフの境目がなく、仕事を通して好きなことをやりたいことが出来ているという状態のことだ。
3年間、全力で駆け抜けることができれば、その状態が当たり前になり、全力を出す苦しさを感じなくなる。そして、それだけぶっちぎっていれば、社内からは「あいつに大きな案件を任せてみようかな」という声があがってくるだろう。あなたがそのチャンスに対して真摯に臨み、期待に応えることができれば、さらなるチャンスが集まるはずだ。
チャンスをものにすればチャンスがさらに訪れる、本書ではこれを「チャンススパイラル」と呼んでいる。
新入社員として入社し、転職することもあるだろうが、基本的にはこれから40年以上働き続けることになる。そのビジネスの世界の中で輝きたいという意志があるならば、20代で一気に成長できる10の項目が書かれている本書は、大いに参考になるはずだ。


はじめに ~20代で、ぶっちぎれ~
序 章 新人ならではの武器を知れ 小宮謙一
20代でチャンスをつかみ、突き抜ける人の10の違い。 紫垣樹郎
第一章 伝説の新人は、スタートが違う。
第二章 伝説の新人は、チャンスのつかみ方が違う
第三章 伝説の新人は、当事者意識が違う。
第四章 伝説の新人は、目標設定力が違う。
第五章 伝説の新人は、時間の使い方が違う。
第六章 伝説の新人は、解釈力が違う。
第七章 伝説の新人は、好かれ方が違う。
第八章 伝説の新人は、伝え方が違う。
第九章 伝説の新人は、スキルの盗み方が違う。
第十章 伝説の新人は、読書力が違う。
あとがき 20代の可能性を眠らせるな 小宮謙一 紫垣樹郎



株式会社クレディコム代表取締役
リクルート、ソフトバンクを経て、2006年に株式会社クレディコム設立。成長企業を中心とした人事コンサルティング事業、中国・ベトナム・シンガポール・インドネシア・香港など、アジアのTOP大学の新卒人材と日本企業とのマッチングを行う「AHRP事業」をはじめ、次々とプロジェクトを立ち上げる。
2011年にはアジア各国学生によるビジネスコンテスト「Asian Job Express」の企画・運営を実施。さらに、『ビジネスで日本を元気にする』20代の若手リーダーを育成する「伝説の新人養成プロジェクト」を主催。主な著作に『伝説の人事部長 究極の就活論』(学研パブリッシング)、『結果を出す人の“20代”のすごし方』(大和出版)、『部下には何も教えるな。~結果を出すリーダーの成功法則』(大和出版)』など。TOKYO FM「伝説の人事部長(毎週金曜 19:00~放送)」のパーソナリティーもつとめる。



株式会社インサイトコミュニケーションズ代表取締役
クリエイティブコンサルタント
クリエイティブディレクター&コピーライター
1989年、株式会社リクルート入社。ベンチャー企業から大企業まで、企業 の採用コミュニケーション・組織活性コミュニケーションのプランニング・クリ エイティブディレクションを担当し、入社4年目に社内MVPを受賞。
96年、 コピーライターとして活動開始し、2年後に東京コピーライターズクラブ最高 新人賞を受賞。
2003年からはクリエイティブディレクターとしてリクルート自社商品のマーケティングプロモーション・ブランドコミュニケーションへと活 動の範囲を広げる。05年には本格的なコミュニケーションを追求するため、 インサイトコミュニケーションズ設立。
クリエイティブワークを活かしたコミュ ニケーションのコンサルティング、クリエイティブディレクション、コピーライティングを柱に活動中。