◆アニメ化が決まった『まおゆう魔王勇者』って何?
勇者が魔王に戦いを挑み、世界を救う。そんな物語の「定番」が覆った!?
勇者と魔王が手を取り合い、人間にとっても、魔族にとっても、本当に平和な世界を築き上げようとする。
2009年、「2ちゃんねる」のニュース速報VIP板に投稿された即興小説【魔王「この我のものとなれ、勇者よ」勇者「断る!」】が、話題になり、ゲームデザイナーの桝田省治さんの目に触れて書籍化。さらに勢いを増し、コミカライズなどを経て、アニメプロジェクトも始動した(放送開始日は未定)。
この『まおゆう魔王勇者』は普通の小説ではない。
物語はすべて会話のみで成り立ち、世界には経済や政治の概念が強く反映されている。だからこそ、物語の奥底からリアリズムを感じることができるだろう。ファンタジー小説から遠く離れてしまった一般ビジネスマンでさえも、この物語世界を通して、学べる部分は必ずあるはずだ。
シリーズは5巻で完結。さらにサイドストーリーなども制作されており、とどまることを知らない『まおゆう魔王勇者』。それは私たちの世界と同様に、この『まおゆう魔王勇者』の世界にも、政治や経済があり、そして社会が生きているから、その中で登場人物たちが成長しているからではないだろうか。
◆新たなエピソードが明かされる『まおゆう魔王勇者エピソード0 砂丘の国の弓使い』
勇者がまだ魔王と出会う前。
勇者、老弓兵、女騎士、女魔法使いの4人は少しずつその実力を磨き、各地に平和をもたらす旅を続けていた。そして、長い旅の疲れを癒すため、砂丘の国にて休息を求めた。
緑豊かなオアシス。
そこで老弓兵は若かりし頃の冒険譚を語り出す。
この『まおゆう魔王勇者エピソード0 砂丘の国の弓使い』は、『まおゆう魔王勇者』の外伝であり、勇者の仲間である老弓兵の過去の冒険が語られている。
今の勇者のパーティーが現れるずっと前のこと。
女勇者、剣士、弓使い、魔法使いの4人が世界を旅していた。
いちゃつく女勇者と弓使い、それを温かく見守る剣士と魔法使い。そんな4人の旅はずっと続くかと思われた。しかし…。
どうして、剣士は老弓兵になったのか。
そして、今のパーティーに参加しているのか。
その謎が明かされる。
また、他に2012年2月に行われた朗読劇の脚本を完全再現して収録。
魔王と勇者が出会う半年前の物語とは?
魔王を小清水亜美さんが、勇者を福山潤さんが演じた朗読ドラマCD2枚組も特典としてついてくる。