著者インタビュー

運気を上げるためには「難を避ける」 「お清め」の効果とは?

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― まず本書を執筆した経緯からお聞かせ下さい。

おそらく、多くの人は「開運」について気になっていると思うんですね。西に黄色のものを置けばお金持ちになるとか。でも、それを実践しても上手くいかない。
それはなぜかというと、占いの基本的な考え方を知らないからです。華僑の人たちは「趨吉避凶」をとても意識していて、凶と難を徹底して避けます。避けて、避けて、避け続けて、吉を呼ぶということです。

― まさしくその部分は「目から鱗が落ちる」といいますか、難を避けるという考え方は薄いように思います。

本来は難を避けたあとに運を呼び込むという順番があるんです。難を避けていないから、運気を上げることをしてもなかなか運が良くならない。華僑の人たちは世界に出るときに、凶の方角に行かないようにしています。もし目的地が凶の方向であれば、遠回りをするんです。これは、戦国武将では徳川家康も徹底していたと言われていますね。

― 「お清め」という言葉が本書のキーワードになるのですが、この「お清め」はどういう意味を持っているのですか?

これは神道の「祓い」からきています。私はもともと神道の家の出身で、古神道の勉強を続けてきたのですが、「常に神様と共にいる」という感覚は、古くから受け継いできた日本人の根本的な考え方なんですね。
だから、本書にも書きましたけど、神棚はとても大事です。神棚がなかったり、粗末に扱っていたりする家庭は「お清め」ができていないんです。

― 「きれいにする」というのは非常に重要ですよね。例えば、本書では「玄関がすべて」と書かれていて、「玄関さえよければあとはなんとでもなる」ともおっしゃっています。

運は玄関から入ってきますから。人間に置き換えても同じことが言えます。玄関は口にあたります。その口から入ってきた食べ物で、体質は変化しますよね。

― なるほど。では、玄関に靴が無造作に置かれている家は…

最悪ですね。玄関を汚くしていると、健康運にも金運にも影響が出てしまいます。物はなるべく置いてはいけませんし、清潔に保ちましょう。

― 観葉植物を置くのはいかがでしょうか。

それは大丈夫です。ただ、土間には置かないほうがいいでしょう。裕福な家は土間に何も置いていないことが多いんです。

― 他に金運を下げてしまう習慣があれば教えていただけますか?

使わないものを2年間とっておくのはNGですね。2年間使わなければずっと使いませんから。

― 確かに長く使わないものは基本的にもう使いませんよね。服とかもそうですし。

使うかもしれないと思って、捨てられないんです。だからこの本で「1日30個ずつ不必要なものを捨てなさい」と言っているのですが、これは捨てる習慣をつけるためなんです。それを28日続ければ習慣化できるので、インクが切れたボールペンとか、ボロボロになった雑巾といったゴミを捨てることから始めて、だんだんと「必要のないもの」を捨てていくといいと思います。

― 特にきれいに保っておくべき家の中の場所はどこですか?

キッチンですね。ただ、シンクやコンロの部分は清潔にしているけれど、天袋(上にある袋棚の部分)や引出棚までは気が回っていない人も多いと思います。そういったところもきれいに整頓をしてください。特にそういった部分は一ヶ所片付くと気持ちが変わりますよ。

― では、仕事運を下げてしまう家の使い方を教えて下さい。

家だけではなくて会社にも通じることですが、自分のデスクを大事にしないことですね。書斎を散らかしてしまうとか。会社のデスクに会議の資料を積み重ねておくのも仕事運を下げます。結局不必要なものまで残していくからいけないんです。欲しがってばかりで、与えようというエネルギーがない人は運気が下がりますよ。

あなたの人生は「数」に支配されている?

― 本書を読んでいて、昔から親や近所の人、もしくは本の中で言われていることに通じるものがありました。

そうですね。親の言うことに無駄はありません。それに上手くいっている人の習慣は実は共通していますから、それを習慣化して実践すれば性格も変わります。生まれ持った気質は変わりませんが、表出する性格は変えることができますから。

― 中井さんが「お清め」を習慣化した中で変わってきたことがありますか?

もともと私はすごく取り越し苦労する人間だったんです。特に私はフリーランスなので、翌月の予定が入っていないということが普通にあるんです。でも、神道の勉強をはじめてから、その考え方に対する気持ちが変わったんですね。
というのも、神道には「中今」という考え方があります。過去も未来もない、この「今」がずっと連続しているという意味で、今をしっかりと生きていれば、翌月に予定が入っていなくても、近づいていくとだんだんと予定が埋まっていくんです。「今」を生きることで、神様とつながることができていると思います。

― 中井さんの元にはたくさんの方がご相談に訪れると思うのですが、どのような悩みを持たれているのですか?

家族のことやご自身のことをはじめ、経営者が経営について相談をしてくることもあります。また、深刻なものとしては霊障で苦しんでいる人もいます。
そうした多くの方々は頑張っているけれどなかなか報われないという傾向があります。これ以上にないくらい努力をしているのに、上手くいかない。10をやってもリターンが1、2くらいしかなく、八方塞がりの状態なんです。そういう人たちの塞がっている部分を全部とってあげるのです。

― 塞がっている部分とは具体的にどういったものですか?

今までお話してきた習慣的な部分ですとか、風水もそうですね。見えないエネルギーが邪魔をしているんです。
そのエネルギーが「数」です。私は数霊術を勉強しているのですが、古神道では数が全てを支配するという考えがあります。ただ、どんなものでも相性があるように数にも相性があります。それが本書の最後に書いているのですが、その人を破壊する数というものがあるんです。

― どういった部分での数が邪魔をするのですか?

それはいろいろありますよね。例えば住んでいる場所の番地番号とか、暗証番号に使ってしまったりとか、好きな番号でよく使っているものがその人にとっての破壊数になることがあるんです。

― それで人間の相性も分かるわけですね。

そうですね。誕生日からその人の運命数を出すことがでますから、その数によって相性を導き出すことができます。

― 私たちにとって「運」とはどういうものなのでしょうか。

“目に見えない法則”でしょうか。「運」は偶然性が高いものだと思われがちですが、そうではありません。人は過去世の影響によって、生まれるときにどのような人生になるのか決まっているんですね。非常に大雑把に決まっていることが多いのですが、必ず良いことも、悪いことも経験するようになっています。
ただ、どうにも「運」が悪い人っていますよね。そういう人は実は過去世の業が重いのです。それを消化しながら、徳を積んで運の幅を上げていかなければいけません。

― 徳を積み上げるというのは善い行いをするということですか。

陰徳、つまり見えないところで行う徳ですね。例えば神社でお賽銭をケチらないとか、そういうところです。ケチケチする心はちゃんと神様に見抜かれていますよ。
そういう風にして徳を積み上げていくんです。

― 本書をどのような方に読んでほしいとお考えですか?

一生懸命頑張っているけれど、上手くいかない人ですね。100%の努力をしているのに報われない人。本当に、タダでいいからこの本を渡して読んでほしいです。

― では最後に、読者のみなさまにメッセージをお願いできればと思います。

「お清め」の本と聞くと、きれいにしておけばいいんでしょうと思われるかもしれないけれど、そうではなくて「祓い」からきているということをちゃんと知ってほしいと思います。そして、「お清め」のステージをどんどん上げていってほしい。だから「すごい」という言葉をタイトルにつけたんです。

― なるほど。

自分が今やっていることが、自分の人生を引っ張っていくんです。それを理解するだけでも、人生は変わっていくと思います。知らないうちに、自分の運気を下げる行動をやっているんです。それは必ずみんな何かしらしています。それに一つでも気付いてもらえれば嬉しいですね。

― まさに「中今」ですね。

そうですね。今を変えないとずっとこのままですから。「お清め」で悩みの質を変えていってほしいです。

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