書誌情報
- 出版社: 実業之日本社
- 著者:中山和義
- ISBN-10: 4408451665
- ISBN-13: 978-4408451664
- 発売日: 2008/6/13
目次情報
- はじめに
- 第1章 スポーツにはいろいろな効果がある
- 運動は続かない
- スポーツが人を変える
- スポーツバカは本当か?
- 第2章 スポーツで身につく大切なこと
- 目標を設定する能力がつく
- 自信がつく
- 生きていることを実感できる
- 人との繋がりを感じる
- スケジュールを管理する力がつく
- 感謝の心が芽生える
- プレッシャーに強くなる
- 人の気持ちがわかるようになる
- 病気を防ぐ
- 失敗を乗り越える力がつく
- 企画力がつく
- 忍耐力がつく
- 決断力がつく
- 集中力がつく
- 人をねぎらう力がつく
- 心の柔軟性が高まる
- 客観的に自分を見る力がつく
- 悪条件に強くなる
- 積極的になる
- 指導力がつく
- 第3章 感動と一緒にスポーツから大切なことを学ぶ
- 人との戦いではなくて自分との戦い
- 応援することで得られる喜び
- あきらめないことが大切
- 子どもに生き方を教える
- 本当の情熱が世の中を変える
- 自分と神様との約束
- 困難を越える力
- 熱意は人を動かす
- おわりに
- 参考文献
本書にはスポーツから得られるたくさんのことがぎっしりと詰まっている。
それは単なる技術的な話ではなく、日常生活でも影響するメンタル部分の話である。
スポーツの奥深さの1つに「一瞬の判断」がある。
この解説を書いている筆者はバドミントンという競技を高校時代にやっていたのだが、バドミントンは縦13.4メートル、横6.1メートル(ダブルス時)という狭い空間に、一流プレーヤーの場合だと初速300km/hにも上るというスピードのシャトルが飛び交うという、見た目以上にハードなスポーツだ。
300km/hはさすがにないにせよ、200km/h以上に上るスマッシュなど、相手が打ってから反応しても間に合うはずがない。なので、相手が打つ前からシャトルの位置や相手のラケットの動き、スイングの角度などを見ながら、コートのどの辺にどういう軌道でシャトルが飛んでくるか「読む」のである。考えている暇はない。一瞬の判断だ。そうした判断は、最初は外れるが、失敗していくうちに感覚としてつかめてくる。
これだけでも「企画力(自分がゲームを有利にすすめるための戦略を生み出す能力)」、「集中力(どれだけ相手のことを見ながらシャトルに集中できるか)」、「決断力(「読み」通りに動くかどうか)」など、たくさんの力を必要とする。しかもこれらはビジネスの場面や日常生活でも必要な力である。
本書では、こうしたことの他にもチームプレイから得られること―チームワークの重要性やプレッシャーに対する力など、スポーツを通して得られる大切なことを書き上げている。
テレビでは北京オリンピックに関する報道が増えてきて、「いよいよ」という雰囲気になってきた。
スポーツの祭典に彩られた夏がもうすぐやってくる。
テレビの向こうで自分の持つ力の全てを出しきり天を仰ぐ選手たちに、感動し涙する夏がやってくる。
スポーツは見ているだけでもいろんなことを得ることができる。
しかし、それだけではつまらない。
今までスポーツは「見ているだけ」だった方や、スポーツに明け暮れた青春を置き去りにしてしまっている方は、是非本書を手にとって欲しい。
そして、スポーツを見て感動し、スポーツを自分でやって感動する夏を過ごして欲しい。
矢島「本日は『スポーツから気づく大切なこと』の著者である中山和義さんにスタジオに来て頂きました。中山さん、今日はよろしくお願いします」
中山「よろしくお願いします」
矢島「スタジオにすごいカッコいい人が来てしまったなぁ、とドキドキしているんですけれども(笑)、まず、中山さんのプロフィールとこの本を執筆されたきっかけを教えて頂きたいと思います」
中山「私はですね、日本メンタルヘルス協会の公認心理カウンセラーっていうのをしていまして・・・
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