ページトップへ

ドMのあなたが人生を100倍楽しくする100のルール

このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet
鍛えてやるでー。 アマゾンへのリンク『ドMのあなたが人生を100倍楽しくする100のルール』

本書の解説

仕事でミスが続き、職場の同僚に迷惑をかけてしまった。
早起きして勉強をしたかったのに二度寝してしまった。

こんな時「私って何てダメなんだろう」「自分は無能だ」と自信を失ってしまいがちです。もしかしたら、特に失敗もミスもしていないのにいつも自信がなく「どうせ私なんて」が口癖になっている人もいるかもしれません。でも、その「落ち込みグセ」と「自信のなさ」は、人生を確実につまらないものにします。

何かあるとすぐ落ち込む。はたから見たら全然ダメじゃないのに、なぜか本人だけが「自分はダメだ」と思っている。『ドMのあなたが人生を100倍楽しくする100のルール』(KADOKAWA刊)の著者・﨑本正俊さんが「ドM」と呼ぶのは、こんな人たち。﨑本さんはこのタイプの人に向けて、本書の中で勇気が出る言葉をつづっています。

ダイヤモンドの原石に金のペンキ塗ってどうすん?

もしあなたが何かにつけ「自分はダメだ」と思うなら、それは「本来あるべき自分」や「理想の自分」にとらわれすぎているのかもしれません。

だけど、それらは結局自分の中で作り上げた虚構の自分です。あなたはあなたのままで十分。無理に背伸びしようとするのは、「ダイヤの原石」に金のペンキを塗るような行為だと﨑本さんはいいます。

勝手に「できない」って言うたらあかん。それ誰が決めたん?

自信がない人ほど他人の意見を聞きたがったり、周りの目を気にする割に、「できない」だけは自分で決めてしまいます。誰もあなたに「そんなこと無理だよ」なんて言っていないのに、です。

﨑本さんいわく、できない理由は「今はできない」「一人ではできない」「やり方を知らない」の3つしかありません。どれも「やりたい」という思いがあれば乗り越えられる壁です。「どうしたいか」という自分の意志があればどうにでもなるのです

人生は試験とちゃうねん!正解なんて探すな!

自信のなさは、未来への不安からくるもの。そして不安の原因は「正しい選択」をしなければいけないと思っているからです。

あたりまえですが、人生に「正解」はありません。失敗は「思い通りいかなかった」というだけの話。それで人生が終わってしまうことはありません。失敗しても成功しても自分は自分。そう思えれば不安は消えるものです。

人の目とお金を気にしたら人生がズレまくるぞ!

他人の目を気にしてやりたいことをあきらめるのはもったいないこと。同時に「お金がないから」という理由でやりたいことをやらないのももったいないことです。

やりたい、でもお金がない。じゃあどうやってやるか。そこにアイデアが生まれ、情報が集まり、少ないお金で実現できる方法が見つかったり、力を貸してくれる人が現れてお金の問題が解決したりするもの。夢や目標はそうやってかなっていくのです。

「私なんて」「自分には何の才能もない」という思い込みや自信のなさで自分にブレーキをかけてしまっている人を解き放つ言葉の数々が、『ドMのあなたが人生を100倍楽しくする100のルール』にはまだまだ紹介されています。

自分らしく生き生きと、やりたいことには何でも挑戦して、成功も失敗も楽しむダイナミックな人生を送るために、本書は勇気を与えてくれるはずです。

インタビュー

「ほしいほしい」ばかりの人はダメになる

著者画像

―― 世の中には最初から「自分なんか」とあきらめてしまっている人が少なくありません。実際の能力はともかく、自分の可能性を少なく見積もり、自分を貶めてばかりいる人を本書では「ドM」と呼んでいますが、こういう性格・気質は自分の取り組みで変えることができるのでしょうか。

﨑本:もちろんです。こういう人は何に対しても「自分にはできない」と思い込んでいたり、実際はできるのに「これくらいでできるとは言えない」と考えているだけなので、視点を「私はできる」の方向に変えてあげればいい。それは自分の取り組み次第で変えられることです。

―― そうした自己認識はどのように変わっていくものなのでしょうか。

﨑本:急に変わるものではないですよね。自分はできるという意識を持ち続けるということがすごく大切ですし、本を読んで出会った言葉ですとか、人に言われた言葉から得た気づきによって徐々に変わっていくものだと思います。

ただ、環境によって変わることもあります。「私なんてダメだ」とか言っていられない状況ってあるじゃないですか。大ピンチだったり、どうしてもやりたいことができたり。

―― ありますね。「もうやるしかない」という。

﨑本:おっしゃる通りで、そういう時は「私なんて」という感情は自然に消えていくものです。

―― 人との出会いや人からかけられた言葉が、後から考えると大きな意味を持っていたということはありますよね。

﨑本:私はいろんな人と関わってきましたが、みんな誰かに言われた言葉で信じているものがあるんですよね。あとは自分の言葉も大切です。自分の言葉は自分が一番聞いているものですし、人生は自分がしゃべった通りになります。だから、まず変えるべきは自分の言葉なのかもしれません。「私なんてダメだ」を「私だから大丈夫」に変えるとかね。

―― 今回の本は「自分なんてダメだ」と思っている人が自分を変える最初のステップになればということで書かれたのでしょうか。

﨑本:そうですね。私は「自分のやりたいことで自分らしく成功しよう」というテーマでセミナーを主催しているのですが、この本はそこで私が話した言葉を集めたものなんです。それこそ受講生から「この言葉で人生が変わりました」と言われたものを一冊にまとめた形ですね。だから、もっと多くの人がこの本を読んで自分を変えるきっかけにしていただければいいなと思っています。最初から最後まで読んでいただかなくても、パッと開いたページで心に響く言葉が目に飛び込んでくるかもしれない。そういう風に作っています。

―― 﨑本さんには誰かから言われた言葉で心に残っているものはありますか?

﨑本:あるセミナーで言われた「自分がしてもらいたいことを相手にしてあげれば成功する」という言葉ですね。今でもこれが全てだと思っています。当時僕は人生のどん底にいて、二進も三進もいかないという状況だったのですが「自分を豊かにしたかったら、まず周りを豊かにすることだよ」ということを言われたんです。

お金がないとどうしても「ほしいほしい」だけになってしまうんですけど、それだとうまくいかない。そのことに気づかされましたね。

―― 本の中に「一時は借金が2000万円あった」ということが書かれていました。どん底というのは当時のことですか?

﨑本:そうです。でもその気づきがあってから、10ヵ月ほどで借金は返すことができました。

―― すごい額ですがどうやって返したのでしょうか?

﨑本:もともと営業マンなので営業で返しました。完全歩合でやって、当時は本当にいろいろなものを売りましたね。

―― 当時のメンタルや考え方についてお聞きしたいです。

﨑本:今とは全然違います。当時は自分をいかにごまかすか、いかにうまくいっているように見せるかということばかり考えていた気がします。実際にはうまくいってなんかいないのに、うまくいっているように見せかけて苦しくなったりしていましたね。

うまくいっていないって自分ではわかっているのに、周りの人は僕がうまくいっていると思っているから、そういう風に接してくるわけです。

―― 自己評価と他者からの評価がズレてしまった。

﨑本:そうです。「そんなことないですよ」とかこっちも言うんですけど、相手は信じてくれません。「謙虚ですよね」と私が謙遜しているように言われる。これはきつかったですね。余計に自分をごまかす方向に行ってしまう。

―― 本書で書かれているように、自分の気持ちに素直に、てらいなく生きられるようになったきっかけはどんなことだったのでしょうか。

﨑本:ある人に「劣等感を埋めるための人生って寂しくないか?」って言われたんです。それで気がついたといいますか、私はずっと「本物」と言われる人になりたいと思って生きてきたつもりだったんですけど、いつの間にかダイヤの原石に金のペンキを塗るようなことをしていた。こんなことをしている場合じゃないと思ったんです。

―― でも、当時も自分なりに一生懸命やっていたわけですよね?

﨑本:もちろんです。ただ今思うと誰かから認めてもらいたいがために仕事をしていたところがあって、自分がどうしたいとかどうなりたいというのはなかった気がします。それをその人は「劣等感を埋めるための人生って寂しくないか?」と言ったんだと思いますね。

自信のない部下はこんな一言で変わる!

著者画像

―― もし自分の部下が「自分なんてダメだ」というタイプだったら、上司としてどんな働きかけや言葉がけをするのがいいですか?

﨑本:自信がないという人に対しては「自信がないことに対しては自信があるか?」と聞いていただきたいです。すると必ず「自信があります」と答えますよ。自信がないということを自信満々に言うんです(笑)。じゃあ自信があるんじゃんという。

そのうえで、上司の方はその自信のなさが何によるものなのかを聞いてみていただきたいです。「何を一番心配しているのか」「何が怖いのか」ですね。これは何かを伝える時や仕事を頼む時必ず聞いた方がいい。

本人は「失敗して怒られるのが怖い」とか「迷惑をかけるのが嫌だ」とか言うんですけど、なんにしても「うまくいくイメージ」が持てないんですよ。だから上司としてはそういうヒアリングを通してうまくいくイメージを共有することが大事になります。

―― 任せようとしている仕事を少し一緒にやってみるなどですか?

﨑本:それでもいいですし、「これがうまくいったとしたらどうなると思う?」と聞くのもいいと思います。もしそれで「わかりません」ということだったら、やはりうまくいくイメージがない。そこで「どうすればうまくいくか」をピンポイントでアドバイスすればいいわけです。

「自信がない」という人って、実際は人一倍「うまくやり遂げたい」という気持ちや期待に応えたい気持ちが大きいんですよ。その気持ちをうまく積極的に行動する方向に引き出してあげることが大切です。

―― 「自信のなさ」の原因の一つとしてコンプレックスがあります。たとえば自分の学歴の低さが劣等感となって物事に自信を持てないということがあるかと思いますが、こういう方にアドバイスをするとしたらどんな言葉をかけますか?

﨑本:学歴というのは「学校歴」ではなくて「学んだ歴史」だよと言いたいですね。どこの学校を出たかより、何を学んできたかが大事です。

実際、学歴が大事なのは最初の就職活動をする時だけですからね。学歴コンプレックスを言い訳に使うのではなくて「今から何を学ぶか」と前向きに頭を切り替えて人生を歩んでほしいと思います。

―― 学歴にかぎらず様々なコンプレックスがあると思いますが、乗り越えるためのポイントのようなものはありますか。

﨑本:ポイントといいますか、自分がコンプレックスだと思っていることって、他人からはそう見えなかったり、気づいていなかったりということが多いというのは知っていただきたいです。

そのうえでコンプレックスを自分の伸びしろに変えるために何をしたらいいかという風に考える。何かをやらなかったりチャレンジしない言い訳にコンプレックスを使っているならもったいないことです。

―― 「愛されるために何も証明する必要はない」という言葉はとてもいい言葉だと思います。私たちはなぜ愛されるために何かを手に入れる努力をしまったり、ありのままの自分に価値がないと思ってしまうのでしょうか。

﨑本:相手に対して何かをしないと愛されないと思いこんでいるんでしょうね。小さな赤ちゃんを見て、私たちは「かわいい」と思いますけど、赤ちゃんの方は私たちにかわいさをアピールしているわけじゃなくて、何もしていないけど愛されている。本来人ってそういうものなんですけど、みんなそれを忘れているんだと思います。

―― 仕事をし始めると成果をあげてはじめて評価をされるので、「まず何かを示さないと何も手に入らない」という価値観が染みついてしまいます。自分の手持ちの知識やスキルで何かを証明して、その対価として承認されるという価値観がプライベートまで侵食しているところもあるのかもしれません。

﨑本:本来仕事の価値観はプライベートの価値観とまったく違うもののはずです。仕事がうまくいっていないからといって存在まで否定されることなんて絶対にない。自分の人としての存在価値に条件はないんだと認めることが、人間関係の第一歩なのかもしれません。もしそれでも「自分なんて」と思ってしまうなら、誰かを認める心、誰かを愛する心を磨けばいいんです。

―― 最後になりますが、本書のいう「ドM」の方々。つまり自信がなく、何をするにしても「自分なんてダメ」と思っている方々にメッセージをお願いいたします。

﨑本:「どうせ私なんて」という言葉からは、少なくとも自分という存在を自分で認めていることがわかります。その自分をどうするか。「私なんか」と思いながら人生を歩むのか、いつかは「俺でもこんなことができた」「『あなただからできた』と言われてみたい」と思って人生を歩むのかというところで、もしこれまでの人生を「どうせ私なんて」と思いながら過ごしてきてしまったのなら、もうその過去は手放してしまえばいい。終わったことは終わったこととして、未来をどうするのかという風に考えるのも一つの選択ですよ。
(新刊JP編集部)

書籍情報

目次

  • ルール1もやもやしてたらすぐ、ブスになるで!
  • ルール2セルフイメージが上がれば勝手に給料が上がるぞ
  • ルール3目に力がある人はな、未来みとんねん
  • ルール4やってできないってのはええ事やで。やったという事実があるからな
  • ルール5その作り笑いバレてないと思ってるの、お前だけやで
  • ルール6「はっはーん」ってすな!
  • ルール7お前は一回立てなくなるまで酔っ払って誰かに助けてもらってこい!
  • ルール8お前はバーゲンセールの激安品か?
  • ルール9お前、スカート履いて逆立ちして、飛び跳ねてるんか?
  • ルール10ほら、逆ギレすんな!
  • ルール11お前ら、自信ないことに自信あるよな
  • ルール12自分で勝手にできないって言うやん。それ誰が決めたん?
  • ルール13一般的になろうとしたらアカン!
  • ルール14そりゃアクセルとブレーキを同時に踏んでるんやもん、しんどいよな
  • ルール15お前は歩く砂漠やな!
  • ルール17転けたら上から踏んだるわ
  • ルール18ピンチの次はチャンスちゃうぞ。大ピンチくるから準備しときな
  • ルール19なんで自分から不自由になってん?
  • ルール20ランチ代で3万使ったら人生変わるで
  • ルール21彼氏は一人に絞らんでもええぞ
  • ルール22キャッチしたらとりあえずキープや!
  • ルール23こら!与えた言葉がぽこぽこ落ちとる!
  • ルール24まず、お前の言いたいことは「てへっ」やろ!
  • 100まで続きます

プロフィール

著者お写真

﨑本 正俊

株式会社Growup代表取締役、ブレインコミュニケーション協会代表。
1973年大阪生まれ。大手損害保険会社に代理店研修生として入社し全国トップ成績で独立。やりたいことがわからず、結果的に借金2000万円になる。
自信を取り戻すために返済を決意して10カ月で完済。自分らしく生きること、他人の人生に本気になる生き方を伝える講師として活動。法人向けには、新人研修、営業研修、マネジメント研修を行う。