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本が好きっ! ブックナビゲーター矢島雅弘のインタビューラジオ

『矢島雅弘の「本が好きっ!」』は、ブックナビゲーター矢島雅弘が、話題の本の著者をゲストに招いてお送りするインタビュー番組です。本についてはもちろん、ゲスト著者の人となりや、成功体験、考え方、ビジネスのちょっとした気づきやなどを、矢島が自身の持ち味である軽妙な対談形式でお聞きし、リスナーの皆さまに「軽くて楽しい」けれども「知的」な時間をお届けします。

ゲスト: スターウォーズで悟った人 松本 青郎さん

『スターウォーズは悟りの教科書』

松本青郎さん画像

矢島: 『スター・ウォーズ』を題材にして、人生、世の中の真実や、悩みが解決に向かい、心が楽になるようなことがたくさん書かれていました。本の中に、「あなたもジェダイの騎士(※)になれる!」と書かれていたんですが、これは一体どういうことなんでしょうか?
※ ジェダイの騎士:映画『スター・ウォーズ』に登場する、銀河系の自由と正義の守護者たちのこと。

松本: ジェダイという主人公たちは、人類が繁栄していく方向に向かって、チャレンジをしていく人たちのことだと思うんですね。人間というのは、根源的には生物ですから、自分たちの(将来の)命を守って、種を繁栄させていくために活動していく人たちが「ジェダイ」。誰しもそういう存在になることができるとうことですね。

矢島: アナキン・スカイウォーカーはジェダイの騎士になったのにも関わらず、ダークサイド(※)に落ちてしまいました。優秀で勇敢だったのに、認められたい欲が強すぎて、「なんでみんな認めてくれないんだ!」「俺はこんなに頑張ってるのに!」と、徐々にそういう思いに蝕まれて、暗いエネルギーに支配されてしまうという。これって現実世界にも結構あるんじゃないでしょうか?
※ ダークサイド:恐れや憎しみといった、暗い感情からエネルギーを得る

松本: うんうん、ありますよね。

松本青郎さん画像

矢島: それで、中には犯罪に手を染めてしまったり、自殺してしまったり、そこまでいかなくても性格がひねくれてしまったり。そんな小さなものから大きなものまで、「ダースベイダー」になってしまう人は、意外と多いのではないでしょうか。

松本: そうですね。でも実は、誰しも「愛している」んです。

でも、自分が「親から十分に愛されなかった」と感じてしまう人が多いんですよ。ある話をしますが、親にすごく厳しく育てられた人がいました。何かにつけて折檻されたり、一晩中納屋に置きざりにされたりしていて、親を恨んでいたんです。

やがて成人したらお礼参りにやってきて、親を崖から突き落としたんです。しかし、親は突き落とされるときに「達者で暮らせよ」といいました。そこで初めて気づいたんですね。親は自分が憎くて折檻していたわけじゃない。ものすごく愛していたから、強く生きていくために、厳しく育てていたんです。

矢島: なるほど…

松本: でも、受け取り方としては、自分の存在を完全に否定されていると感じますよね。すると、自分という存在をまわりに認めさせようとする気持ちが一層強くなるわけです。なんとしてもまわりに認めさせて、自分が生きていてもいいと実証したくなるんですね。でも、それでいくら頑張っても、いつまでたっても満たされることはないんですよね。

松本青郎さん画像

矢島: 僕の世代は、親が経済成長期だったので、「辛い中でも頑張っていればいつか幸せになれる」というイメージが強く刷り込まれているように思います。本書に「過去の記憶情報」という言葉を使って、意思決定について書いていますね。

松本: 自分で物事を判断して決断していると思っていませんか?これは思い込みなんです。
たとえば、子犬を見たとしますよね。多くの人は「可愛いな」とか、頭を撫でてあげようとか、そういうことを思いますよね。

矢島: そうですね。

松本: でも、小犬でも寄ってきたら、身の毛がよだつという人もいるわけです。そういう人は、犬に噛まれたことがあるんじゃないでしょうか。そのときの感情は、「可愛い」も「身の毛がよだつ」も自然にやってきますね。

矢島: なるほど!「犬に噛まれた経験から、犬を怖がる」は分かりやすい因果関係ですけど、自覚していない因果関係っていうのが、今の僕たちの意思をつくりあげているということなんですね。

松本: そういうことですね。過去の苦しい体験に基づいて、実は今の選択、今の判断、決断が影響を受けちゃってるんです。

著者プロフィール

松本青郎

心理カウンセラー、工務店経営者、一級建築士。幼少より精神が安定せず、11社の転職を経験し、自己啓発セミーや精神修養には2千万円にも上る費用をかけた。必死で学び実践するうちに、経営する工務店を年商2~3億円にまで成長させ、社会的・金銭的な成功を手に入れるも、操鬱は依然繰り返す。そんな中、学生時代から大好きだった映画「スターウォーズ」に、人生の真理が描かれていることに気づく。そして人生のバイブルとして、何度も観返し悟りの境地を得る。現在は、ライフワークとして過去の自分と同じ呪縛に苦しんでいる人たちを解放すべく、スターウォーズで悟った教えを日々、面白くわかりやすく伝道している。

パーソナリティプロフィール

矢島雅弘

1982年埼玉県出身。2005年よりスタートしたPodcasting番組「新刊ラジオ」のパーソナリティとして、これまで約1800冊の書籍を紹介。ビジネス書から文芸、サブカルなどさまざまなジャンルの本を簡潔に分かりやすいナレーションで解説し、支持を得ている。また、インタビュアーとしても確かな腕を持っている。モットーは『難しいことを、面白く分かりやすく』。

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