だれかに話したくなる本の話

悔いのない死を迎えるために今から始められることとは?

『明日死んでもいいための44のレッスン』(下重暁子著、幻冬社刊)

誰にでもいつかはやってくる「死」。
もし、明日死ぬと決まっていたら、やり残したことはないか?「何もない」と答えられる人は案外少ないのではないだろうか。

84歳となった元NHKアナウンサー、作家の下重暁子氏は、この問いに対して自信を持って「ない」と言えるし、死という未知の体験が楽しみであるとしている。この考えに至れば怖いものなしのように思える。日常を生きる中で、どのような考え方を持ち、過ごすと、このような考え方ができるようになるのか。

明日死んでもいいための44のレッスン

明日死んでもいいための44のレッスン

「明日死ぬとして、やり残したことはないか? 」そう問われて戸惑わない人はいないだろう。だが84歳の著者は自信をもって「ない」と言えるし、死という未知なる体験が楽しみですらあるという。どうすれば、そんな境地に達することができるのか? 本書では著者が日頃から実践し、明日死ぬと言われても穏やかに受け止められるという44のレッスンを初披露。自らの死について考えることは、よりよく生きることにつながる、と納得できる一冊。