新刊JP FEATURING 志賀内泰弘「毎日が楽しくなる１７の物語」

　本書は、「プチ紳士・プチ淑女を探せ！」運動という著者が展開している運動が基盤となって執筆されたエピソード集だ。

　 「プチ紳士・プチ淑女」とは、ついつい見過ごしがちなほどの、小さな小さな親切をする人たちのことで、 自分にしてもらった小さな親切を他人にもしてあげ、世の中を「思いやり」でいっぱいにしようと活動しているのが、「プチ紳士・プチ淑女を探せ！」運動だ。 （→詳しくは著者・志賀内泰弘さんプロフィールページにて）

　本書にはそうした「小さな親切」のエピソードが、レストランのメニューに見立てて１７品目、ぎっしりとつまっている。

　異国を一人旅している最中に出会ったおばあさんの優しさ、お客様のピンチを救ったメモ魔のベルボーイ、新聞と一緒に思いやりも 配達する新聞配達員…。

　きっと、端から見る側にとって、こうした「小さな親切」を行える人たちを見るたびに「なんてすごい人たちなのだろう」と思うだろう。
　しかし、彼らはそれを意識的にやっているわけではなく、ごく自然に、ホスピタリティの心をもって行っている。強く他人のことを想う。利他の心を持つ。自分の知っている人や好きな人に対してだけではない。全ての人のことを想うこと。それがこのエピソードに出てくる人たちに共通していることなのだろう。

　本書はあなたの仕事や人生に大きな活力を与えてくれる。コンパクトサイズなので持ち運びもしやすいので、常に持ち歩いて おきたい一冊だ。

（新刊JP編集部）