まずは以下の項目に１つでも当てはまるものがあるかチェックしてみてください。

□　割に合わない仕事は、気乗りがしない
□　予定に入っていない急な誘いは、断りがちだ
□　上司やクライアントからの飲みの誘いは面倒だと思う
□　時間がないことを理由に、頼まれ事を断ったことがある
□　誰もがやりたがらない仕事を依頼されると、嫌だと思う
□　自信がないことは、どうしても避けてしまいやすい

いかがでしたでしょうか。
この項目の中に１つでも当てはまるものがあれば、是非本書を一読してみることをお勧めします。
少し前、人に無理に合わせようとせず上手く断っていくことで、生産性の向上につながりストレスフリーなビジネスライフを送ることを勧める『断る力』が話題になりました。ところがその後、“断ればいいんだ！”と触発された若手ビジネスマンが、何でもかんでも断ってしまうという事例も見受けられたそうです。

本書『断らない人は、なぜか仕事がうまくいく』は、それとは真逆の「断らないこと」を勧めるわけですが、本書を読んでいくと特にこの「断らない」姿勢は、フレッシャーズからまだ基礎を磨いている若手ビジネスマンにとっては必要であると言えます。

やりたいことが定まらない20代のうちは、とかく挑戦あるのみ。その中に自分のやりたいことに出会えます。しかし、断ってばかりだと新しいことを挑戦するチャンスを失い、可能性の芽を摘んでしまうことになるのです。

ちなみに著者の田中氏は50代だそうですが、断らないことで活動範囲が広がると言います。自分自身をちゃんと作りたい人、自分の可能性をもっと広げたい人は、本書を読んでみてください。

（新刊JP編集部）

田中 和彦(たなか・かずひこ)

一橋大学社会学部卒業後、リクルート入社。人事課長を経て「週刊ビーイング」など4誌の編集長を兼務。ギャガ・コミュニケーションズ／バイスプレジデント、キネマ旬報社／代表取締役を経て独立。現在は人材コンサルタント兼映画プロデューサー。