『チャンスの神様と出会う方法』「チャンスの神様」は、あなたの近くに必ずいる。

書評

 「チャンスの神様には前髪しかない」という有名な言葉があるように、私たちは目の前にあるチャンスに気づけず、みすみす逃してしまいがちです。夢や目標をかなえるためには、実力だけでなく「巡ってきたチャンスをつかむ」ことも必要なのですが、なかなかうまくいきませんよね。

 では、「夢をかなえた人」や「成功者」はどのようにチャンスをつかんだのでしょうか?もちろん、それは「偶然」ではありません。彼らはチャンスに気づき、つかむ方法を知っています。
 本書では、おちこぼれ高校生から年商33億円企業の経営者にまで登り詰めた著者が、自身の経験からチャンスを見つけ、つかむためにすべきことを明かしています。

常に「これは何のチャンスだろう?」と考える

 チャンスを逃さないためには、待つだけではなく自分からチャンスを探しに行く姿勢を持たないといけません。
 「チャンスを探しに行く」とは、自分の身に起こった出来事すべてについて「これは何のチャンスだろう?」と考えること。たとえ大ピンチでも、どんなに悪いニュースでも、それをプラスの方向に変えるにはどうすればいいかを考える習慣を持つ人だけが、チャンスをものにすることができるのです。

すべての可能性を洗い出す

 「何を目指すか」というのはどんな人でも考えますが、「どうやって目指すか」という、夢や目標への「道すじ」については案外深く考えません。
 でも、目的地へのルートというのは一つではなく、複数あるものですから、可能性のあるルートは全て洗い出すべきです。この作業を続けているうちに、どのルートが「正解」なのかがわかってきますし、ルートが決まればやるべきことも決まります。そして、どれが自分にとってのチャンスなのかも、必然的に明らかになるはずです。

未来のために時間を割く

 忙しい毎日を送っている人ほど「緊急で重要なこと」にばかり時間を使ってしまいがちです。もちろん大事だからやっていることではあるのですが、「緊急ではないが重要なこと」つまり「未来のためにすべきこと」もやっておかないと、いずれ行き詰まってしまいます。
 おうおうにして、将来を見据えた行動というのはすぐに結果が出ないものが多いので、つい後回しにしたり、やらなかったりするのですが、数年後、数十年後の自分のために訓練や勉強を積むことで、チャンスをつかみやすくなるはずです。

 チャンスは何回も来るものではありません。
だからこそ、どれが自分にとってのチャンスなのか見極める目を養うのと同時に、いつチャンスが巡ってきても大丈夫なように準備をしておきたいところ。
 本書にはその方法が数多く取り上げられていますので、自分の夢の実現に向けて参考にしてみてはいかがでしょうか。

(新刊JP編集部)

目次

第1章:
身近なチャンスを見つけ出そう!
  • チャンスのありかを探す
  • 前向きな言葉を使う
  • 願望を自分に問いかける
  • できる前提で考える
  • 意図して良いことを思い込む
  • 脳をワクワクさせる
第2章:
チャンスをつかんで前に進もう!
  • すべての可能性を洗い出す
  • 未来のために時間を割く
  • 目先の欲を手放す
  • 人のために行動する
  • 自分を追い込んで正しく悩む
第3章:
チャンスの流れにうまく乗ろう!
  • 時流に乗る
  • 流れを読んで準備する
  • 時代に応える力をつける
  • 新しい仕掛けを創る
  • モノの価値を客観的につかむ
  • 立ち位置を変えて早さで競う
  • 自力で答えを見つける
第4章:
自分からチャンスを呼び込もう!
  • 自分から変わる
  • スローガンをつくる
  • 人生に締め切りを設ける
第5章:
チャンスにいっぱい愛されよう!
  • すぐに実行する
  • 本を読む
  • 小さいことを積み上げる
  • ツイてる人から学ぶ
  • できそうもない目標を立てる
  • 高額セミナーに参加する
  • 講演会を主催する
  • いつも明るい自分でいる
  • 自分で人生を選択する

著者プロフィ―ル

村川 智博

ベクトルグループ代表取締役
1976年、岡山県岡山市生まれ。中学・高校時代から趣味でスニーカーや時計などの収集を始め、全国のコレクターとの売買の中でさまざまノウハウを蓄積。それをもとに、1997年には個人で古着屋を開業する。さらに、ネットオークションのスタート時から参入して一気に規模を拡大し、2003年にはアパレル品の買取販売を中心とした「有限会社ベクトル」を設立する。その後も岡山県内で店舗を増やすとともに、全国的なフランチャイズ展開にも取り組み、2014年現在ではグループ全体で74店舗にまで広げている。現在も、日本にリサイクル革命を起こすという自身の志のもと、画期的な提案を繰り広げている。
また、CSR活動にも積極的に取り組み、2012年からはセミナ一事業「ベクトル大学」もスター卜させ、多種多様のセミナーを提供している。
グループとしては、岡山から日本を元気にすること、人間力NO.1のグループになることなどを目標に、さまざまな企業と協力しながら常に進化を続けている。
2012年顧客満足度NO.1賞(楽天EXPO中四国)、OKAYAMAAWARD
2013大賞、2014年おかやまIT経営カ大賞、ヤフオク!Best Store Awards
2014ブランド部門・メンズファッシヨン部門受賞。

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