新刊JPトップ > 特集 > 新刊JP FEATURING 『赤いクリップで家を手に入れた男-ネット版わらしべ長者ものがたり-』

書籍情報

  • 書名:赤いクリップで家を手に入れた男
    ネット版わらしべ長者ものがたり
  • 著者:カイル・マクドナルド
  • 定価: 1470円(税別)
  • 出版社:河出書房新社
  • 訳者:西山佑
  • 仕様:四六変
  • 頁数:260頁
  • 発売日:2009年1月22日
  • ISBN:430920516X
  • ISBN-13: 978-4309205168
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目次

  • 1章:赤いペーパークリップ
  • 2章:魚のペン
  • 3章:ドアノブ
  • 4章:キャンプ用コンロ
  • 5章:赤い発電機
  • 6章:即席パーティーセット
  • 7章:スノーモービル
  • 8章:ヤークへの旅
  • 9章:小型トラック
  • 10章: レコーディング契約
  • 11章:フェニックスでの賃貸契約
  • 12章:アリス・クーパーとの午後
  • 13章: KISSのスノーグローブ
  • 14章:映画の出演権
  • 15章:キプリングの一軒家
  • 16章:サスカチュワン州
    史上最大のハウスウォーミング・パーティー
  • エピローグ
  • 訳者あとがき

著者インタビュー


<メッセージの翻訳>

コンニチワ!
僕が知ってる日本語はこれと、「ドウモアリガトウ、ミスターロバート」だけなんだ。 だから日本語はここまでにして、これからは英語で話すよ!

たぶんこの辺かこの辺、もしくは左右とかに縦に(なんだか面白いね!)日本 語の字幕が出てるかなと思うんだけど、どうだろうか? 僕の名前はカイル・マクドナルド。赤いクリップで家を手に入れた男です。 このウェブにもそう書いてあると思うけど。

えーっと、みなさん、明けましておめでとう! 2009年! なんか信じられないよ! あと、中国語だと「丑の年」って言うんだってね。すごく興味深い。 ところで、2009年といえば、僕の本、"One Red Paperclip"が日本で出版される年だよ!

たぶんもう今、書店に並んでるんだと思うんだけど、中身は日本語で……もちろん ぼくは日本語が書けないし読めもしないんだけど、誰かが僕の本を日本語に 翻訳してくれたわけで……これもまたすんごくワクワクすることだけど……それに加 えて……見て! こんなすばらしいカバ―がついてるんだ! ほら、見て見てこれ、とってもすばらしいデザインだよね?

中には、赤いクリップからスタートして、いろんな人と物々交換をして、サスカ チュワン州キプリングの家を手に入れるまでの全ストーリーが、こんな感じで、 書いてあるよ! さらに、ふたつ、いいニュースがあるんだ! ひとつめは、ぼくがこの家の物々交換をするってこと。 まだ誰と取引するかはわからない。

もし、これを見てる人のなかに物々交換したいって人がいたら、 oneredpaperclip.comを見てほしいな!詳しいことがわかるようになってるからさ!

そして2つ目は… 今月21日、東京に行きます! 25日まで滞在して、本の宣伝とかいろいろする予 定なんだ。その間にぜひ、この本、『赤いクリップで家を手に入れた男』と何かを 物々交換しようと思ってるよ!
おそらくは、今、このビデオを見てくれてる「あなた」と!

もし、この本の特別バージョンとなにかを交換したいっていう人がいたら、僕に メールしてね。連絡を取り合おう。 できればこのウェブサイトのこの辺とかこの辺に、この辺かもしれない……まあ、 とにかく、リンクをアップしたいな。

さて……うん、ぜひ物々交換しましょう!! 物々交換したい人はぜひ連絡ください。 本のスペシャルバージョンとの取引でも、サスカチュワン州キプリングの家でも!!

最後に、もう一度。明けましておめでとう! 「僕は日本で人気者!」っていう、このTシャツを着ていかなきゃね。 本当にそうなるかもしれないし。
じゃあ、また!

カイル

内容紹介

赤いペーパークリップを元に、物々交換によって最後には家を手に入れたことで 一躍有名になり、「奇跡体験!アンビリバボー」(フジテレビ)でも紹介された カイル・マクドナルド。
本書は彼が「Bigger & Better」と呼ばれる物々交換ゲームによって次々と (あくまで本人の感覚でだが)より良いものを手にしていく様子と、その過程で 出会った人々との交流を描いた一冊だ。

小さな赤いクリップから始まり、魚のペン、そしてさらに… 物々交換が進むにつれて彼に注目し始めた人々を次々に巻き込みながら、 彼はさらに「Bigger&Better」なものを目指す。 メディアの力が加わり、彼の後押しを始めた中盤から後半にかけて、 彼を中心とする物々交換の渦が加速的に勢いを増していく様子は、祭事的ですらあり、 圧巻という他ない。

物々交換でと聞くと、楽をして得をするイメージを持ってしまう方が多いかも しれないが、作中の彼の行動力は目を見張るものがあり、 決して労力を惜しんではいない。
「どうなるかわからないけど、とりあえずやってみよう」と率直に思えて、 やり始めたらとことん楽しめる人間の強さを考えずにはいられない一冊だ。

(新刊JP編集部)

著者カイル・マクドナルドプロフィール

カイル・マクドナルド

2005年7月、1個の赤いクリップを何かと交換してほしいと クレイグスリストCraigslist.orgの物々交換セクションに広告を出した。

それからクリップを家に変えるまで、夢を追い求め数々の交換の旅を続けた。 インターネットの力で「わらしべ長者」になった男である。 日本では、「奇跡体験!アンビリバボー」で特集されたことがある。