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  • 書籍名:今すぐ「言葉」を変えましょう
  • 著者名:佐藤由紀
  • 出版社:ナナ・コーポレート・コミュニケーション
  • 定価(税込み):1,470円
  • ISBN-10:4904899105
  • ISBN-13:978-4904899106

書評

■どん底だった一人の女性営業を救ったものとは

アメックス(アメリカン・エキスプレス)日本支社営業部門で2年連続、売上げ20億という前人未到の記録を達成した佐藤由紀さん。

しかし、以前の佐藤さんは後ろ向きにものを考えてしまうネガティブ人間。ノルマを追いかける毎日の中でクタクタに疲れ果て、クビに怯える毎日。仕事もあまり上手く進めることができず、「ズンドコOL」を自称するほどでした。

いろいろな自己啓発を試したし、ビジネススクールにも通ったけど、全く上手く行かない。そんな佐藤さんを救ったのは自分の「言葉」でした。

■2年連続売上げ20億、その営業力の源にあるのは“言葉”

仕事は知識やスキルだけでは上手くはいかない。マインドも必要なんだ。
そう気付いた佐藤さんはまず、それまでのネガティブな言葉を全てポジティブな言葉に置き換えたそうです。

自分の気持ちを言葉にすると、その通りになっていく。だからこそネガティブな言葉を言わないようにしよう。そうすれば、脳から生まれ変わることができる。
それから、佐藤さんの“超ポジティブ”生活がはじまります。

そして、今や佐藤さんは2年連続売上げ20億円を達成したスーパー営業ウーマンになったのです。

■“言葉を変える”って、具体的にどうすればいいの?

でも、どうして言葉を変えるだけで本当にポジティブになれるのでしょうか。佐藤さんは次のように説明します。

人間は毎分毎秒、読み書き聞き話し、思考を繰り返しています。この普段使う言葉によって思考のパターンがつくられ、そのパターンが心のボールを投げる第一声や反応のパターンの多くを決めてしまうのです。
これが引いてはその人自身の「器」となってしまいます。つまり、「思考と応のパターン」のことです。また、器は「格」ということもできます。 つまり、普段何気なく使っている言葉が、器をつくり、引いては「人格、風格、品格」にまでつながっていく、いや、しまうのです。(p87-88)

つまり、使う言葉を変えるだけで自分の心を変えられるということなのです。
例えば、以下のように言葉を変えてみましょう。

□ 起きるのがつらいな…… → 今日はいい一日になる!
□ すみません → ありがとう
□ また問題が起きた…… → 解決できないことは起きない!
□ 雨が冷たい…… → 雨のマイナスイオン効果は最高!
□ 失敗するかも → 成功の予感がする!
□ どうせ私なんか…… → 私にはできる!
□ また嫌なことが起きた → これでいいのだ!

問題が起きると、ついつい「また問題が起きた……」と暗くなってしまいがちですよね。でも、「解決できないことは起きない!」と思えば、気が楽になりませんか?

気が楽になると、心に余裕が生まれます。そうすると、自分の周囲の人に優しくなれる。みんなが自分を助けてくれるようにもなります。人間は感情で動くもの。いつも生き生きとしていることで、周囲によい影響を与えることができますよね。

佐藤さんはこうして営業成績をアップさせました。
より具体的な言葉の使い方、言葉を変えることのメリットは是非書籍の方をお読みください。営業職だけでなく、どんな人でもすぐに人生を好転できますよ。
(新刊JP編集部)