「成功」と「失敗」の法則

「成功」と「失敗」の法則
稲盛 和夫 (著)

出版社: 致知出版社
ISBN-10: 4884748220
ISBN-13: 978-4884748227
発売日: 2008/9/13

第1章 人生の目的

試練を通じて人は成長する
心が決める地獄・極楽
なぜ哲学が必要なのか
今日よりよき明日のために

第2章 思いの力

善き思いをベースとして生きる
動機善なりや、私心なかりしか
幸福は心のレベルで決まる
人生とは心の反映である

第3章 自らを慎む

才能を私物化してはならない
誠を尽くし、誰にも負けない努力を続ける
豊かさとは「足るを知る」こと
反省ある日々を送る

第4章 道をひらくもの

働くことの大切さ
ひたむきに打ち込む
人間としての正しい生き方
徳に基づき、組織を治める
「知恵の蔵」をひらく

書論

「人間はこの世に生を受けたときは原石のようなものであり、後天的に磨き上げること ではじめて、光り輝く宝石のようなすばらしい人格者になることができる。」 本書の著者であり、一代で京セラという企業を成長、成熟させた稲盛和夫氏は本書の冒 頭で述べている。

ストイックなまでに「成功」とは何か、どうすれば「成功」を手中にできるのかを考え 抜いた著者の姿はどこか求道的で、果たして現代という時代に即する姿勢であるかどうか 考えてしまいそうになる。しかし、稲盛氏ほどの成功は、自分を厳しく律することなしに は手に入らないということは紛れもなく事実だろう。

本書は稲盛氏自身にとっての「人生の成功」が記されている。本来個人的なことである はずの生き方について述べているのだが、本書は一個人の生き方という枠で括りきれない 普遍性に満ちた一冊だ。

「人生の成功」の前では、著者自身が築き上げてきた経済的な成功など霞んでしまう。 本書はまさに哲学書だ。そして、巷に溢れる凡庸な哲学書より少しばかり厳格で、そして 大いなる優しさを伴う哲学書である。

稲盛氏がどのように自らの人格を磨き続けてきたか、本書を読んでぜひ感じ取ってほし い。 (新刊JP編集部)

著者プロフィール

稲盛 和夫
(Kazuyo Inamori)

昭和7年、鹿児島県生まれ。鹿児島大学工学部卒業。34年、京都セラミック株式 会社(現京セラ)を設立。社長、会長を経て、平成9年より名誉会長を務める。昭 和59年には第二電電(現KDDI)を設立、会長に就任。平成13年より最高顧問。この ほか、昭和59年に稲盛財団設立、「京都賞」を創設。毎年、人類社会の進歩発展 に功績のあった方々を顕彰している。また、若手経営者のための経営塾「盛和 塾」の塾長として、後進の育成に心血を注ぐ(本データはこの書籍が刊行された 当時に掲載されていたものです)

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