初の著者である『これから24時間でかならず成長する方法』を執筆した生田知久さん。ポテンシャルトレーナーとして人材育成の現場に携わるほか、学生団体「キッカケ」のプロデューサーとしても活躍している、まさに若者たちのカリスマだ。 そんな生田さんに「成長するための秘訣」をテーマにお話を聞いてきた。 |
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■“最後までやり遂げられる”若者が伸びていく! | |||
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―そのための訓練の方法というのはどういうことがあげられますか? | |||
「方法はそのものに応じて違いますが、基本的には「目的を明確化すること」が大切です。そして、この成長の目的が「達成基準」となり、成長を測る指標にもなるのです。 実はコミュニケーションも論理思考も学ぶのは重要なんですが、なかなかゴールって見えにくいんですね。だから今の自分の実力がどれくらいか把握しないと、キリがありません。そこでまだギャップがあるようだったらまたそれを埋めていけばいいわけで、そこは数値化できる「訓練習慣」を自分の中で持っていくべきでしょうね。例えば論理思考であれば、ロジックパズルを10問解く、とか」 |
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―現在の若者を見ていて、「あ、この人は伸びるな」という人と「この人はあまり伸びないだろうなあ」と思う人はどのような違いがあるのでしょうか。 | |||
「それはコミットできるかどうか、つまり「遂行力」があるかどうかです。やると言ったことを最後までやり遂げる力ですね。ほとんどの人はやると言ったのに途中で悩んでしまったりしてしまい、結局進まなくなることのほうが多いんです。でも、実は失敗しても最後までやり遂げることが重要です。すると実現するまでやり抜くという「遂行力」が身に付き、次のチャレンジの大きな糧となります。失敗してもいいけど、最後までやり遂げること、それが毎回できれば劇的に伸びると思います」 | |||
―生田さんご自身のお話をお聞きしたいのですが、生田さんのこれまでの人生において、「一番成長した!」と思う瞬間、つまり人生の転機はどのようなときですか? | |||
「僕の学生時代の親友に鈴木惣士郎という男がいるんですが(笑)、大学を卒業してから1年半くらいですかね、その間、彼とずっと2人で人生を賭けて何をするか話していたんですよ。それこそ朝9時から終電の時間までです。合計で6000時間くらいですね。 その時間が自分の夢や志、やりたいことを作り上げた時間なんです。本当に信頼して語り合えるパートナーの存在がいることで、『想い』や『考え』を言語化できるのです。その時間が僕にとって一番成長したと思える瞬間ですね」 |
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―現在の生田さんの夢はなんですか? | |||
「『想いある若者が日本にはたくさんいるんだ!』という事実を社会に発信していきたいですね! 僕が学生の頃から、ここ10年くらいですか、もうずっと“今の若者はやる気がない”と言われています。さらに今は“ゆとり世代”とか言われて考えていない! と言われがちです。しかし、実際は逆にゆとりがあるからこそ、その想いを語り合い「志」や「夢」が出来ている学生も多いのです。僕が見ている学生たちは本当に熱いですよ。だから、日本の学生は熱いぞ!希望があるんだぞ!っていう社会風潮を作りたいんです。 そのために今やっているのがフリーペーパー(「ROLMO」)の発行です。これを皮切りに、若者は日本の希望だ!と思われるような風潮を作っていきたいですね」 |
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―社会の風潮を変えるという、すごく壮大なやりがいのある夢ですね! | |||
「そうですね。よく壮大な志を持っても、独りよがりじゃないかと言われることがありますよ。でも、全ての想いのスタートっていうのは独りよがりなんですよ。それがいつしか少しずつ形となり、周囲の人に伝播して、それを『実現する力』を持ったとき、人々に受け入れられるんです。それまでは独りよがりなものなんですよね。そして受け入れてもらえるためにはどうすればいいかと考え、独りよがりの想いがどんどん本当の「志」や「夢」変わっていくんです。 若い時はとにかく想いを大切にしてほしいですね。どんなに青臭いとか言われようと(笑)だって、『青春』とは『青い』ものですから。是非若い人たちには大きな夢や志を持って欲しいですね!そして、それを実現するために思いっきり自分を磨いてほしいですね。」 |
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■人は24時間本気でやれば、すごくのびるということを体験して欲しい | |||
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―生田さんは研修の講師の他にも、「キッカケ」という学生団体のプロデューサーとしてご活躍されていますが、本書を読んでいるとそうした現代の若者に向けて書かれているのかなという気がしました。 | |||
「そうですね。もちろん若者だけでなく、30代の方々にも読んで欲しいと思いますが(笑)、彼らはいつも近くにいるんでね。今の大学生の皆さんに言いたいのは、思いきり遊ぶのも大事にしてほしいのですが、それと同時に自分磨き、自分を深めていくということをして欲しいと思っています。夢や志を持って、実現できる力を磨いておいて欲しいですね。 そうなるためには成長するための技術、コツみたいなものがあるので、是非体得して頂きたい!実は、それが本書には書いてあります(笑)コミュニケーションも論理思考も語学も『成長の技術』を体得していれば、とても早く成長することができる。そのきっかけを作りたいんですよね」 |
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―本書を読んでいて面白かったのが、「24:00:00」から始まって読み進んでいくうちにカウントダウンするところでした。本書について、生田さんお勧めの読み方はありますか? | |||
「自分で苦手意識がある部分を特に読んで欲しいですね。基本的にはこの本に書かれている6つの力はサイクルしているので、何処かが止まってしまうと成長も止まってしまうんです。だからまずは全体を先に読んで頂いて、それから特に自分のボトルネックになっている部分ですね。それがちゃんと体得できているかというところを『問いかけながら』読んで頂けると嬉しいです」 | |||
―この本は「24時間」が1つのキーワードになっていると思いますが、24時間って意外と長いですよね。 | |||
「そうなんです。実は、成長するにしても、コツを知っただけで24時間もあれば、人はかなりのびるんです。例えば就活生が、論理思考が上手く身につけられないと悩んでいたりしますが、24時間みっちりと本気でやるだけで伸びる。つまり、大げさな言い方をしますが、たったの24時間でも自分の人生のターニングポイントを作れるんです。」 | |||
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―ありがとうございました! |
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