革命対談
インタビュー

中谷 「タイトルを見た時点で本との会話が始まっているんですよ」

上田 「そういった会話が始まりやすいようなタイトルをつけているんですね」

上田 「中谷さんの本って“なぜ○○なのか”とか“○○の50のこと”のようにインパクトのあるものが多いですが、どういうことを考えてタイトルをつけているんですか?」
中谷 「タイトルを見た時点で本との会話が始まっています。僕の本に『不器用な人ほど成功する』というのがありますが、手に取る人は『本当かねえ!』と思いながら手に取っているわけで、もうその時点で本との会話が始まっているんですよね。」
上田 「そういった会話が始まりやすいようなタイトルをつけているんですね」
中谷 「というよりは、つっこみやすいタイトルをつけていますね。『○○論』のようなタイトルだと突っ込めないじゃないですか」
上田 「今回、中谷さんの“なぜあの人は”シリーズを見て、この対談に『疑問革命』っていうサブタイトルをつけたんですが、“そういえば何でだろう”と思わず考えてしまうような中谷さんの考えの切り口を持てるようになる秘訣はあるんですか?」
中谷 「手品を見た時のリアクションって2通りありますよね。“どうせ種があるんでしょ?”というものと“ちょっとタネ教えて、僕もやりたいから”というもので。どうせなら教わる方が得じゃないですか。何でも知りたがることだと思います」
上田 「それはわかりますね。僕が事業を興した時も、世の中でどうしてこうなっていないんだろう、なぜこうあるべきなのにそうなっていないんだろうという疑問に突き動かされている気がしていました」
中谷 「なぜここが不具合なんだろう、という発想は僕にはないんですよね。

だから政治家にならない(笑)僕は“あの人楽しそうだな”と思える人を見て、“どうしたらああいう人になれるのかな”という発想です。僕は黒沢明さんみたいになりたかったから黒沢明さんの本を読みまくる。

そこに“毎日脚本を書きなさい、一日一枚書いたら一年で一本の脚本ができあがる”と書かれていたらその通りやる。

先ほどのお話に戻りますが、僕の本をよく読んでいただければわかると思うんですけど、一つ秘密が隠れていて、それは全て“人”なんですよ」
上田 「ああ~」
中谷 「そう、“コツ”じゃなくて“人”。
『面接の達人』だったら“達人”、つまり面接の達人という“人”になるにはどうすればいいのかであって、面接で通るコツを書いているわけではないんです。
人間に対する憧れってモチベーションとしては一番大きいんじゃないかと思います」
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