だれかに話したくなる本の話

イノベーションはいかにして起きたのか。世界の建設業界を変えた男の信念

『工法革命 インプラント工法で世界の建設を変える』(ダイヤモンド社刊)

■騒音、揺れ…「建設公害」に悩む日本に起きたイノベーション

1950年代半ばより始まった高度経済成長期が幕を閉じ、成熟期を迎えた1975年。建設業界に革命といえるような出来事が起きたことをご存知だろうか。

長く続いた高度経済成長の代償によって、環境問題をはじめとした社会問題が日本を取り巻いていた。その一つとしてクローズアップされていたのが、建設現場での振動・騒音が周囲の住民に健康被害をもたらす「建設公害」である。

工法革命――インプラント工法で世界の建設を変える

工法革命――インプラント工法で世界の建設を変える

建設業界の現状と当面の課題、将来的な建設の「あるべき姿」について、著する。