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  カリスマ女子大生ブロガーがなんと世界一周へ!それもタダで行ってしまったということから驚きだ。どうして伊藤春香さんはそんなことを成し遂げしまったのだろうか。そして、世界一周で得られたこととは? 今、明らかになる、「世界一周」の裏側!

  1、なぜ、世界一周をしようと思ったのですか?

  旅行が好きで、世界のすみずみまで見てみたくて、それならいっぺんに行っちゃえば効率がいい&国ごとの違いがよくわかって面白いだろうと思いました。世界一周という言葉自体に、小さい頃から憧れてもいました。

  2、世界一周のためのスポンサー探しに大変苦難されたそうですが、その中で最もつらかったことはなんですか?

  昨日まで密に連絡を取り合っていたのにある時を境に急に連絡が途絶えるパターンが一番辛いといえば辛かったですけど、笑。社会人にはいろいろ事情がありますよねーきっと。辛かったことはあまり覚えていないです。たぶんたくさんあっただろうけど、数えていたらキリがないので、忘れるようにしています。もう1年前ですしね。

  3、では逆に、そのスポンサー探しの中で一番嬉しかったことはなんですか?

  応援してくれる人に出会えたときはやっぱり嬉しかったです。仕事という枠を超えて協力してくださる方が多かったです。人にはすごく恵まれたので、その点は幸せだったしラッキーでした。

  4、そうした活動をしていて、どのようなことが精神的な支えとなりましたか?

  母のご飯が常にパワーの源です。辛いことがあった日も、ちゃんと家に帰ったら美味しいご飯が待ってるぞーって思えるのは結構大きな支えだったと思います。後は協力してくださる方に途中で諦めてかっこ悪いところを見せたくないと思ってました。それから私は自分の思いつく企画に圧倒的な自信があったわけじゃないんですね。こういうこと(ブログにスポンサーをつけてタダで旅行に行くこと)って誰でも思いつくと思っていて。だったら、誰かがやらないうちに、私がやらなきゃって思いました。「私がここでやり遂げなかったら誰か他の人の功績になってしまう」っていう強迫観念のようなものは、支えというかモチベーションにはなりました。

  5、スポンサー探しの中でいろいろなことを学んだと思いますが、その中で今の自分に一番役立っていることは何ですか?

  みんながダメだと思っていることでも、頑張ればなんとかなっちゃうことって案外あるってことと熱意があれば、共感してくれる人がきっといるということです。その代わり、説得しようと思っている人の何倍も自分の情熱が大きくなければいけないですけど。あとは、自分は基本的には何も出来ないということ。一人の力では何も出来ないから常に人に感謝するようにしています。

  6、世界一周のルートを教えて頂けますか?

  東京、チリ、イースター島、ボリビア、ペルー、スペイン、モロッコ、エジプト、ケニア、ヨルダン、イスラエル、インド、ネパール、タイ、カンボジア、ベトナム、東京です。70日間で14カ国周りました。

  7、世界一周で訪れた国で最も自分の肌とあった国はどこですか?

  タイですかねー。行くのは3回目だったんですけど何回行ってもいいです。人生のうちで1回は住んでみたいですね。マッサージやヘアーサロンが安くて、ご飯が美味しくて、人が優しくて最高です。あと、買い物も楽しい。センスの良いお洋服やアクセサリーが安いです。タイ滞在中はもうずーっとダラダラしてました。バンコックには昼間の顔と夜の顔があるところも、ドラマチックで好きです。

  8、世界一周で訪れた国で出会った人の中で印象的な人を教えてください。

  世界一周達人のヒゲさん、お坊さんでバックパッカーのトーマさん、イタリア人のパーマネントトラベラーのクリスティアン、インドの子供たち、ネパールのホリーランドゲストハウスの同い年くらいの男の子、インドの鞄屋の男の子…たくさんいすぎてきりが無いです。それぞれにどんな印象を持っているかは是非本とブログをご覧下さい。もしくは、トークイベントとかで聞いてください。一番は選べないんです。

  9、もし、また海外に行くならどの国に行きたいと思いますか?

  行きますよ、海外!定期的に行かないとダメな体質なんです。国内にずっといると知らず知らずのうちに視野が狭くなっちゃう。今年の夏休みはガウディを見にバルセロナ(スペイン)に行く予定だったのですがシルバーウィークのせいでチケットが取れなくって結局サンフランシスコ(アメリカ)とカルガリー(カナダ)に行くことにしました。あと、お正月はフィジーあたりに行こうと思っていますけど、長期のお休みが取れるなら北欧に行って雑貨めぐりとか、ホームステイとかしたいですね。あと、スペイン語留学と中国語留学もしたいです。

  10、世界一周をする中でホームシックになったりはしませんでしたか?

  なってましたよ。母が恋しかったです。マザコンなので。あと、汚い宿に泊まるたびに家のベッドで寝たいって思いました。一週間もしないうちから、ホームシックでしたね。

  11、この世界一周の旅の中で、「地球」に対して印象、考えは変わりましたか?

  いや、特に変わってないです。地球って言葉はちょっと大げさすぎますね。「地球」っていう単位では、世界を見てないです。「世界」に関して言えば、世界って広いようで狭いなーとか思うようになりましたけど。

  12、伊藤さんはブロガーとしてもカリスマ的な人気を誇っていますが、世界一周時にブログを更新するのは大変ではなかったですか?(アクセス環境など)

  カリスマ…ありがとうございます。旅行をしながらブログを更新するのはそりゃあもう大変でしたよ。発狂しますよ。いつ逃亡しようかと思いました…なんちゃって。真面目に答えると、協賛品のドコモの国際携帯があったおかげで、かなり負担が軽くなりましたけど、それでも長文ブログを書くのは常にストレスでした。(旅の間は、リアルタイムのブログ更新+長文で後から各日の詳細な日記をアップしていました)

  13、「炎上したこともある」と書かれているようにブログを運営するのも大変だと思います。ブログを運営する上で最も気をつけなければいけないことはなんですか?

  人によって感じ方が違うので、言葉の使い方にはちょっと気をつけたりしますけど、それ以上に大事なのは、ネガティブコメントに過剰に反応しないことです。普通に生きてたら感性の合わない人間なんてたくさんいますしね。ネット上でも同じです。炎上を必要以上に恐れて、媚びたことを書くようになったら何の面白みもないブログになってしまうので。私のブログはちょこっと毒も入っているけれど、生身の自分自身が半分毒で出来ているので、ブログにもそれが出て当然だし、全ての人には受け入れられないと思ってます。

  14、ブログの一番の魅力は何だと思いますか?

  人と繋がれることです。それにつきます。

  15、読者に向けてメッセージをお願いします。

  今回の本は、自分の弱みや嫌な部分をさらけ出しました。その分読んでくださった方がどんな反応をされるかすごく怖いんですけど、もしよかったら感想を教えてください。ブログのサイドバーにメールフォームがありますので、直接送ってください。あと、もしブログに書いてくださった場合、URLを送ってくださったら私のブログからもリンクするので、是非お願いします。それと、プロローグの詩に感銘してくださる方とは、いいお友達になれる気がします。あの詩には、私の世界観がかなり色濃く投影されているので。