日本人にはある妙な美徳を持っている。それはお金のことを人前で話すことはあまり好ましくないということだ。
元ライブドア社長の堀江貴文氏も、村上ファンドの村上世彰氏も「お金」を第一に考える経営者としてカリスマ化したが、
最終的にはあまりにもお金に執着する姿が「醜い」と言われ、世からのバッシングを浴びながら表舞台から姿を消した。
「お金」は人を狂わす凶器として、表面上では避けられる存在なのである。
それでは、私たちは「お金」というものとどのように向き合えばよいのだろうか。それを伝えてくれるのが本書『お金の教養』だ。
本書は極めて日常的な部分から「お金」との向き合い方を紹介しているのが特徴だ。
例えば、貯蓄の仕方。そもそもなぜ貯蓄をしなければいけないのか、貯蓄をするときにどう考えればいいのか。
「貯蓄額が溜まる方法」を教える前に、必ずそうした考え方の部分を教えてくれる。
そうした上で「貯蓄額が溜まる方法」が載っており、「なるほど、そうだよ」と勝手に頷いてしまう。
また、「家計簿の付け方」。なぜ家計簿をつけなければならないのか、
家計簿から読み取れる「経済」、そして家計簿をつける上で重要なこと。
そして家計簿を「お金の地図」とする方法。
こうした考え方―「教養」を身につけることが「お金」というものと向き合う上で重要となるのだ。
本書は「お金」との向き合い方を覚えながら、「お金」の貯める方法、経済学を学べる良書といえる。
もし大金を手にしたとき、それが「凶器」にならないためにも読みたい一冊だ。
(新刊JP編集部)
新刊ラジオのパーソナリティーである
ブックナビゲーター・矢島雅弘が『お金の教養』の著者である泉正人さんが対談!
書籍の内容を中心に、泉さんの「お金」に対する考え方を聞きました!
ブックナビゲーター・矢島雅弘(以下矢島)
「本日は『お金の教養―みんなが知らないお金の「仕組み」』の
著者である泉正人さんにインタビューを行います。
泉さん、宜しくお願い致します」
泉正人さん(以下、泉)
「宜しくお願い致します!」
矢島
「最初の質問です。こちらの本を読んでいて、泉さん自身もお金の正しい使い方を知らずに
失敗してしまったということが書いてあったのですが、まず、こちらの体験談を具体的に聞かせて頂けますか?」
泉正人
日本ファイナンシャルアカデミー株式会社 代表取締役社長 金融学習協会 理事長
日本初の商標登録サイト「トレードマークストリート」を立ち上げた後、 ファイナンシャル教育の必要性を感じ、日本ファイナンシャルアカデミーを設立。
受講生は6万人を超え、独立系ファイナンシャル教育機関として日本最大級となり、 経済入門、会計、財務、経済新聞の読み方、マネープラン等から、株式投資スクール等の 投資の学校まで幅広いファイナンシャル教育を行う。
現在は、不動産ポータルサイト、カフェ、等5社の経営を行うと同時に、金融学習協会の理事長として、 文部科学省許可 財団法人日本文化振興会 監修・認定の検定「マネーマネージメント」を作り、 お金の知性を高めるための普及活動や講演活動も行っている。
また、ベストセラー著者兼ベンチャー経営者仲間と「JBN(在留邦人ビジネスネットワーク)」を発足し、 世界各地で活躍する日本人企業家・ビジネスマンを支援するため、 ボランティアで世界各国でセミナーなどを開催している。
著書に『「仕組み」仕事術』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)、
『お金の脳トレ』(ダイヤモンド社)、『成功する「投資力」の磨き方』(ソフトバンクパブリッシング)。
マサチューセッツ工科大学スローン経営大学院エグゼクティブコース修了。