
―まだ知識がない方のために、簡単に「スピリチュアル・コーチング」というものについてご説明いただけますか?
●すべての現象、出来事をスピリチュアルな視点から診て、とらえ直すための見方、考え方の基礎フォームづくりをお手伝いするのが、「スピリチュアル・コーチング」の役割だと想っています。どんな現象であっても、その現象の裏側には、「目に見えない部分」、スピリチュアルな要素が必ず隠されています。その部分にスポットを当てて、「目に見える部分」だけを重視するのではなく、「目に見えない部分」にも注目し、両方をバランス良く見ていける、そんな新しいものの見方、考え方をアドバイスし、コーチすることが、「スピリチュアル・コーチング」というものです。
―本書の中でリーダーに必要な要素や能力が2000年代は過去と大きく変わったと述べられていました。会社組織という点で考えると頷ける点が多いですが、政治家のような大規模な集団をまとめるリーダーにも女性的なエネルギーが必要となってくるのでしょうか?
●はい、もちろん、それは当然の流れです。ただし、政治の世界は、その変化の波が一番、遅れてやって来る分野でもあると想います。大きな流れの中では、これからのリーダーは、男性であっても、女性的な感性が必要とされて来るのは間違いないと想います。オバマ大統領などは、男性性と女性性のバランスがとれている、21世紀型のリーダー像に近いと感じます。たぶん、これからは政治の世界においても、女性のリーダーがもっと増えて来ると私は想います。
―本書の中で「部下の育成」と「子育て」の共通点について述べられていましたが、職場で若い部下を育成するために大事なことをいくつか教えていただけますか?
●「教える・指導する」という視点を外すことではないでしょうか?「上から目線」でやっている限り、本当の意味でうまくいくことはないと想います。ひとりの人間として、対等に立場で、しっかりとコミュニケーションすることが大切だと想います。そして、何より大事なのは、自分がどう生きるかです。部下にしても、子供にしても、それを見せるしかないのです。自分の生き方を見てもらうことが、「最幸の共育」になると想います。
―今の自分の仕事が自分に向いていないのではないか、と悩む人にアドバイスをするとしたらどんなことをおっしゃいますか?
●厳しい言い方になりますが、「向く」「向かない」と悩むのは、「甘え」です。誰でも最初から、自分に向いている仕事など、わかりません。目の前の仕事に一生懸命、取り組む中から、自分の適性が磨かれて、気付いていくのだと想うのです。悩むヒマがあったら、与えられた仕事の中で、まずは自分らしさを100%発揮できるよう、工夫することが大切なのではないでしょうか?
―はづきさんが考える、理想的な転職のタイミングを教えてください。
●転職は「流れ」です。「やるハメになったら、やる」ということです。
ですから、今の会社が合っていないから、別の会社に移るという転職は、おススメしません。「これをやりたい…」という熱い想いがあって、辞めるのなら、良いのですが、それでも、その前に「この会社でやれることは、すべてやったのか」を自ら問いかけて、気持ちよく、「やるだけやった…」と言える状態にして、辞めて欲しいと想います。辞めた後で、その会社と心地良い関係が築けないような辞め方は、慎んで欲しいですね。
―今はづきさんが就職活動をするとしたら、企業のどのような点をチェックしますか?
●代表者、オーナーの生き方、ビジョン、スピリチュアリティを最も重視すると想います。
「命とは…」とか、「宇宙とは…」という根源的な質問を投げかけてみたいです。
あと、既婚者であれば、そのパートナーの方とはぜひ、お目にかかってみたいです。パートナーの状態を見れは、まず間違いなく、その会社の状態がわかりますから…(笑)。
―はづきさんにとって理想の「現代の企業像」を教えていただけますか?
●現代という視点で診れば、企業に求められているのは、「共育の場」だと想います。現代では社会に出てから、本当の学びが始まるような構造になっていますから…。その先あるのは「体験の場づくり」であり、それが企業の究極の目的だと想っています。私たちはさまざまな体験を味わうために、この世に生れて来ていると想うのです。そういう意味で、仕事とは「体験加速装置」のようなものだと想っています。さまざまな体験を効率的に味わうことが出来る場…、それが近未来の企業の理想形でしょうか…。
―世界的な不況だといわれている現在ですが、このような状態になった原因をどう分析されますか?
●原因をひとつに絞ることは出来ませんが、大きな視点でとらえると、「時代の流れ」が変わったことでしょうか…。もう20世紀的なシステムでは、どうにもならない…ということの象徴的な現象だととらえています。20世紀は「1」の時代で、それが行き着くところまで行き着いた姿だと想っています。なので、これからは、あらゆるところで21世紀「2」の時代に相応しい「調和・統合」の「流れ」が加速していくことになると想っています。
―本書の中の「休む」という項目の中で、今の時代は仕事と余暇時間を「統合・調和」させることが重要と述べられていましたが、はづきさんご自身は何も予定が入っていない日はどのように過ごされていますか?
●まず、仕事と余暇を分けて考えるようなライフスタイルになっていないので、毎日、「今日は何をしようか…」と想っています(笑)。もちろん、現実的な約束はキチンと守るよう努力していますが、基本的には、その日の気分で、動きます。ただ、あまりアクティブなタイプではないので、何もなけば、自宅で本を読んでいることが多いかもしれません。
―本書の中で良しとされている「魂がイキイキと輝いている状態」をつくるためにどんなことが必要だとお考えですか?
●やはり、自分の大好きなことをやることでしょうか…。
私の場合、文章を書くことがとても好きなので、自分の好きなテーマについて、書いている時は、とても喜びを感じます。
あと、私は毎日、「自分の真ん中に戻る時間」というものを意識して作っています。
それが「魂を元の状態(=イキイキと輝いている状態)」に戻すための大切な時間になっています。
―最後に、仕事との向き合い方に悩む方々にメッセージをお願いします。
●悩んでいるヒマがあったら、目の前にある仕事に一生懸命、打ち込んでみることです。
目の前にある仕事に、偶然やたまたまはありません。それは必然として、必要だからこそ、あなたの目の前に用意されているのです。
どんな仕事であっても、その仕事そのものに、あなた自身が現われています。「あなたの仕事」=「あなた自身」なのです。どうか自分自身に恥じない仕事をしてください。そして、仕事を通じて、たくさんの体験を味わってみてください。本気で仕事に取り組めば、宇宙はちゃんとそれに見合った報酬を用意してくれます。仕事を通じて、人生のすべてを、存分に味わいつくしてもらいたいな~と想います。
明るく、楽しく、顔晴って…。いつも応援しています♪
