体内の酸素が不足してしまう「酸欠」と聞いてどんなことが思い浮かびますか?
海で溺れた時、あるいは密室に閉じ込められた時……でもそれだけではありません。今、日常生活の中で、しらずしらずのうちに酸欠になって、体調を崩している人が増えているのです。
『弱ったカラダが1分でよくなる!』(今野清志/著、日本文芸社/刊)は、「運動不足」「ねこ背」など、日常の悪習慣によって呼吸が知らず知らずの間に浅くなってしまい、結果酸欠になってしまう危険性を指摘。それによって引き起こされる様々な体の不調と、対処法を解説しています。
今回は、本書の中から、いつの間にか弱く浅くなってしまっている呼吸を強化するトレーニングを紹介します。「呼吸の浅さ」に心当たりのある方は、試してみてください。
呼吸を深く、強くするためにまず心がけるべきことは、「肺を全部使う」という点です。
肺というのは、呼吸によってかなり大きく伸縮します。少し大げさに、胸の上や脇、背中の方まで肺をふくらませるよう意識して呼吸すると、自然に深い呼吸が身につきます。
深い呼吸ができているかどうかの目安は、「横隔膜が大きく上下しているか」。
肺にたっぷり空気が入ると横隔膜が押し下げられ、それが内臓を押すためにお腹が膨らみます。この一連の動きを意識して呼吸してみましょう。
また、空になったペットボトルを使って呼吸する力を強化する方法もあります。
このトレーニングによって、深い呼吸が身につくだけでなく、呼吸のなかから効率よく酸素を取り込めるようになるといいます。 これが楽にできるようになったら、ペットボトルの穴を3個から2個に、1つ減らしていき、さらなる呼吸力アップを目指しましょう。
本書では、呼吸が浅くなり、「酸欠」になることで、肩こりや腰痛、不眠、冷え性などさまざまな体調不良を引き起こすとしています。
自分でも原因のわからない体の不調に悩んでいるという人は、もしかしたら深く呼吸して、酸素を体内に入れる力が少し弱くなってしまっているのかもしれません。
(新刊JP編集部)
今野清志(こんの・せいし)
1953年、宮城県生まれ。
日本リバース院長、目と耳の美容室院長、目と耳の美容学院学院長。中央大学法学部卒業後、東京慈恵会医科大学アイソトープ科に出向し、医学を学ぶ。
各医師との交流を重ね、予防医学の重要性を痛感し、薬に頼らない治療を目指すようになる。その後、中国に渡り、中国北京国際針灸倍訓中心結業・中国中医研究院で研修などを行う。
帰国後、30代で整体治療院を開業。2001年に確立した独自のメソッドで、5万人以上の視力を回復させている。現在、日本橋茅場町本院と東中野分院で施術を行う。
『目は1分でよくなる! 』(自由国民社)がベストセラーに。治療院での施術をより忠実に再現できる「今野式スプーン療法」を本書で初公開。