人員不足のためいつも残業、こなしてもこなしても終わらない仕事。こんなに頑張っているのに…。そのうち段々、「自分だけが苦労を強いられている」と感じるのが当たり前になってきます。しかし本当にそうでしょうか。客観的に周囲を見てみましょう。多くの人たちがこのような状況に陥っているのではないでしょうか。自分だけが頑張っていると思うと、それが態度に出てしまいます。実は自分を孤立させているのは自分自身だったのです。

　仕事が上手くいかないときは、自分の思う通りにいかないとき。だから他人のやっていることがもどかしく感じることが多くあります。「なんでこうしないんだろう」と。でも、ちょっとそこで待って、相手の幸せを考えてみてください。相手が気持ちよく仕事できること、それが最終的に成果につながります。そういう環境を作ることも重要な仕事なのです。

　最近は副業を持つ人も少なくないといいます。しかし、副業はあくまで“逃げ”です。サラリーマンにとって、本気で本業に打ち込むこと、これに勝るものはないのです。何故なら、その本業は決して裏切らないからです。あなたが打ち込むことで身につけた知恵、技術は必ず活きるのです。

　これまであなたは様々な言葉に救われてきたでしょう。また、様々な言葉に傷ついてきたでしょう。それらの言葉を、今度は自分から発していきましょう。最初はウソでもいいのです。あなたの励ましが人を救う。あなたの感謝が人を幸せにする。自分の言葉を信じましょう。

　自分は給料がなかなか上がらないのに、あいつは上がる…。どうして？　なんて思っている人も多いと思います。そういうときはどのような評価基準で給料や昇進が決まるのかを知りましょう。まずはその仕組みを知ること、そこからスタートするのです。

　意外と他人はあなたが気にしているところを見ず、あなたがあまり気にしていないところを見ていたりするものです。例えば机の上がきちんと整理されていたり、少しデスクの周りを掃除をしたり、と。周囲の人たちに少し気配りをしてみるだけで、あなたんへの評価はだんだんと上がるでしょう。

　自分だけが頑張っていると思っていると、それはいずれ自分自身を孤立させることになると述べましたが、同様に何か成果を出したとしても進んで「自分がやりました」と言わないようにしましょう。あくまで謙虚に、周囲の人々の協力のおかげだと思うのです。チームで成果を出せる仕組み作りをする、それが重要なことなのです。

　どんな経営者も人と人のつながりを大切にします。それが会社の発展や大きな信用を得るためにつながることを知っているからです。人は人の可能性を広げ、強いては組織の可能性を広げるのです。だからなるべく外に出て人に会いましょう。交流会、セミナー、もちろん合コンでもいいのです。あなたの可能性を広げる人にたくさん出会いましょう。

　持っているアイデアは大げさに、そして熱く伝えましょう。企画は相手をワクワクさせなければいけません。そうしないと人は動かないのです。魅力的な企画とはなんでしょうか。やはり人がワクワクするような企画ではないでしょうか。

　あなたが新しい試みを始めたとき、必ず報告は定期的にしましょう。もちろん上層部は失敗を望んでいるわけではありません。相手を安心させ、適切なアドバイスをもらうためには報告を欠かさずに行うことが大事です。これをやっていれば、あなたは気づかない内により信頼されていることでしょう。