だれかに話したくなる本の話

新刊ラジオ第1673回 「はなとゆめ (単行本)」

28歳にして帝の后である中宮定子に仕えることになった清少納言。
いざ内裏に入ってみると年下ばかりで、その華やか雰囲気に気後れしていた。
そんな時、中宮定子が清少納言をふとしたきっかけから気に入り、毎日のように呼び出すようになる。
そして、中宮と過ごしていく中、清少納言は自分の中で何かが華開くことを感じていく。

新刊ラジオを購読する方はこちら

読む新刊ラジオ 新刊ラジオの内容をテキストでダイジェストにしました

概要

こんにちは、ブックナビゲーターの矢島雅弘です。

今回は紹介するのは昨年映画化もされた『天地明察』の冲方さんの最新作。

さっそく内容を見ていきましょう。

本作は「枕草子」で有名な「清少納言」の物語。

主人公兼語り部となるのはもちろん「清少納言」です。

彼女は、28歳のときに帝の后である中宮定子(ちゅうぐうていし)のもとに仕えることになりました。

しかし、実際内裏に入ると自分より年下のものばかりで、華やかな雰囲気に気後れを感じるようになります。

あるとき、身を隠しながら過ごしていた清少納言はふとしたきっかけから中宮に気にいられ、毎夜のように呼び出されるようになりました。

実際に呼び出しがあるのは昼なのですが、当時の彼女は自分の姿が日に照らされて周りの人間に見られることを嫌がっていたので、暗くなってから呼び出しに応じるということの繰り返しになっていたのです。

なぜ、そのような清少納言のことを中宮は気にかけるのか。

ここからは物語の一部をドラマにしましたので、どうぞ本編をお聴きください。

◆著者プロフィール 冲方さんは1977年の岐阜県生まれ。96年『黒い季節』で第1回スニーカー大賞金賞を受賞してデビューしました。2003年『マルドゥック・スクランブル』で第24回日本SF大賞受賞。10年『天地明察』で第31回吉川英治文学新人賞、第7回本屋大賞を受賞。12年「光圀伝」で第3回山田風太郎賞を受賞しています。

はなとゆめ (単行本)

はなとゆめ (単行本)

はなとゆめ (単行本)

28歳にして帝の后である中宮定子に仕えることになった清少納言。
いざ内裏に入ってみると年下ばかりで、その華やか雰囲気に気後れしていた。
そんな時、中宮定子が清少納言をふとしたきっかけから気に入り、毎日のように呼び出すようになる。
そして、中宮と過ごしていく中、清少納言は自分の中で何かが華開くことを感じていく。