だれかに話したくなる本の話

新刊ラジオ第1716回 「子規と漱石のプレイボール」

「勝つ・ぞな・もし!」
些細な口論から米軍野球チームと日米親善試合をすることになった正岡升。しかし、地元には野球チームがなかった。
そこで、友人である夏目金之助を呼び寄せて知恵を借り、自分たちで野球チームを結成することに。日本の威信をかけた抱腹絶倒の試合が今幕を開ける!

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概要

こんにちは、ブックナビゲーターの矢島雅弘です。

今回はちょっと趣向の変わった小説のご紹介です。

まず、タイトルにあります子規と漱石。みなさん、ご存知ですよね?

そう、日本の近代文学に多大な影響を与えた正岡子規と夏目漱石のことです。

そしてプレイボールというのは野球の試合開始の合図。

つまりこの作品は、子規と漱石が野球をする話ということなんですね。

なんで!? となる方もいるかと思いますので、早速内容の話に入りましょう。

舞台は明治20年代後半の愛媛県松山市。

正岡子規こと正岡升は、頼みごとをするために友人である夏目金之助を呼び出しました。

升の話によると、米軍の野球チームと些細なきっかけから口論になってしまい、松山にはチームもないのに日米で親善試合をすることになってしまったといいます。

そこで、升は自分が信頼を置いている金之助の知恵を借りるべく相談を持ってきたのです。

どうやら金之助にはアテがあるようで、升も自分で当たれる人間にあたり、弟子の高浜虚子と幼少のころからの友人である秋山真之、好古をメンバーに加えました。

……この時点で、ある意味とんでもないメンツが集まっているのですが、数日後、金之助が集めた人たちはもっと癖がある人たちだったのです。

一体どんな人が集まったのでしょうか。

物語の一部をドラマにしましたので、どうぞ本編をお聴きください。

◆著者プロフィール 長尾さんは愛媛県生まれ。 1986年に『源氏物語人殺し絵巻』で第4回サントリーミステリー大賞読者賞受賞。 歴史ミステリ、時代小説、ホラーなど幅広く手掛けています。 他著に『邪馬台国殺人考』『黄泉国の皇子』 『柴田勝家』『前田利家』『神隠しの村』などがあります。

子規と漱石のプレイボール

子規と漱石のプレイボール

子規と漱石のプレイボール

「勝つ・ぞな・もし!」
些細な口論から米軍野球チームと日米親善試合をすることになった正岡升。しかし、地元には野球チームがなかった。
そこで、友人である夏目金之助を呼び寄せて知恵を借り、自分たちで野球チームを結成することに。日本の威信をかけた抱腹絶倒の試合が今幕を開ける!