だれかに話したくなる本の話

新刊ラジオ第1860回 「山田真哉氏×正田圭氏対談音声 15歳で起業したぼくが社長になって学んだこと」

15歳の時に、株取引からビジネスの世界に足を踏み入れた正田圭氏。30歳になる今年、これまでのキャリアを振り返り一冊の本にまとめました。株取引、FX、SEOサービス、HP制作、事業売却、M&A、事業再生など、10代で1億円、20代で10億円もの資産を築き上げた青年実業家は、何を考えどう行動してきたのか?若くして数多くの失敗と成功を経験してきた正田さんの「非常識な」稼ぎ方と「普通な」若者ぶりが大変興味深い一冊です。(提供・CCCメディアハウス)

新刊ラジオを購読する方はこちら

読む新刊ラジオ 新刊ラジオの内容をテキストでダイジェストにしました

対談内容を一部抜粋

こんにちは、ブックナビゲーターの矢島雅弘です。

15歳で起業した、というのはすごい経歴に聞こえますよね!

本書は、正田さんが過去15年間のビジネス人生を振り返ったものです。

要所要所で昔の自分に教えるつもりで、今の正田さんの考えがコラムとして散りばめられていますが、基本的には自伝として読むことができる本といえるでしょう。

15歳の時に、株取引からビジネスの世界に足を踏み入れた正田さんですが、特別才能があったとか、頭が抜群に良かったとか、良家に生まれた、というわけではなかったと言います。

ただ、私立の中高一貫校に入学していますので、平均よりは勉強のできる子供だったと言えるでしょう。しかし、本人いわく、その中では成績は下から数える方が早かったそうです。

そして、この学校には、家がお金持ちの同級生が多く、正田さんはそこに最初のコンプレックスを感じたといいます。

15歳の時に感じた「お金持ちになりたい!」という思い、ここを出発点として、まずは株取引を始め、その後、FX、アフィリエイト、SEOサービス事業、ホームページ制作事業とステップを進めていき、現在のM&Aサービス、事業再生サービスへとキャリアを進めてきたのだそうです。

10代で1億円、20代で10億円の資産を築きつつも、途中でカジノに嵌ったり、詐欺師に騙されたりと、若さゆえの失敗も数多く経験してきた正田さん。

本書を読んでいると、「行動力」と「決断力」は人並み外れて持ち合わせていたのですが、歳相応の大胆さ・経験不足ゆえに苦労した一面も垣間見え、普通の中高生が普通ではないキャリアを歩んできた様子が窺えます。

そんな15歳で起業した青年実業家が、30歳になる今年、15年間のキャリアを振り返り、僕達に教えてくれる一冊です。

さて、今回もインタビューの音声をお聴きいただきたいのですが、 インタビュアーはなんと公認会計士であり、ベストセラー作家の山田真哉先生に担当していただきました。

下記、インタビュー内容の一部となりますので、ご覧ください。

=============================================== 山田:この本の中でもですね、失敗から学べることはないと持論をおっしゃってる一方で、失敗をゼロにすることは不可能とおっしゃってますと。正田さんにとって、失敗ってじゃあ結局何だっていうあれですよね。学べることはないけどゼロにすることは不可能、じゃあそれって何なんですかと。

正田:学べることがないっていうのは、多少語弊がありまして。例えば3回失敗をするじゃないですか。失敗した理由っていうのが、自分の頭の中に仮説としてあると思うんですけれど、その仮説が正しいのかどうかっていうのは、最後に1回成功をしないと、要は3回の失敗と1回の成功セットで、4回経験しないとその仮説が正しいかどうかって立証されないので。なので成功するまで合わせて1セットだっていう意味で使った言葉になります。

山田:つまり失敗も含めトータルで考えないと、成功って考えるためには失敗っていう弱さが不可欠っちゃ不可欠という。

正田:そうですね、不可欠です。ただ失敗だけじゃ、何が理由で失敗してるかっていう正解ってわからないので、成功するまでがセットだっていう考え方ですね。

===============================================

続きが気になる方は、ぜひ本編をお聴きください!

◆著者プロフィール 正田圭(まさだ・けい)さん、1986年生まれ。 15歳で起業。インターネット事業を売却後、未公開株同士のM&Aサービスを展開。 事業再生の計画策定や金融機関との交渉、企業価値評価業務に従事。 現在は、自身が代表を務めるティガラグループにて、ストラクチャードファイナンスや企業グループ内の再編サービスを提供。その他、複数の企業の社外取締役やアドバイザリーを務め、出資も行っています。

15歳で起業したぼくが社長になって学んだこと